さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

井上ドヘニー9.3発表 バロッソvs平岡戦は挑戦者決定戦

2024-07-16 16:20:21 | 井上尚弥


ということで13時から会見あり、井上尚弥次期防衛戦発表。
Leminoで配信されていたようです。


井上尚弥、TJドヘニーと対戦。
海外のファンからすれば、物足りないカードと見る向きが多そうです。
今のドヘニーが、以前以上にフィジカル面で充実していて、パワーは要警戒であるとか、サム・グッドマンに負けたあと、日本のリングで目覚ましいKO勝ちを重ねているとか、ドヘニーがリザーブ選手を務めてくれたおかげで、ドームでのネリー戦、トラブル無く挙行出来た貢献があるとか、他の上位挑戦者がそれぞれにごしょごしょしてて、すんなり9月に来日出来ないとか、色々「事情」はあるんですが、まあ、元々そんな細かいこたあ、知ったこっちゃないというのが大半でしょうね。
何しろ体重超過も薬物も平気なヤツをスター扱いしたり、井上にもタンク・デービスと闘えとか、次フェザーに上げろとか...まあ、皆が皆ではないんでしょうが、馬鹿なことしか言わない層が一定数、いますんでね。もう、放っておきましょう。

もちろん井上有利だと思いますが、万一前回みたいな「間違い」が起こったら、ネリーのパンチ以上に深いダメージを井上に与えうる。それがドヘニーだと見ます。要警戒、です。


セミは武居由樹、比嘉大吾の国内強打対決。新旧、と言って良いかも。
どちらも決定打を持ち、どちらも欠落した部分を抱える者同士。細かいことはまた後日、というところで。
セミセミなんでしょうね、イスマエル・バロッソvs平岡アンディ。スーパーライトの世界タイトルマッチが、暫定であれ何であれ、日本で見られるだけでも貴重で...と思っていたら、挑戦者決定戦なんですね。
そっか、JBCは暫定を認めてないから、こういう形にならざるを得ないのか...と思い直したようなことです。失礼しました。

あと、佐々木尽vsカミル・バラという選手の試合。LeminoなりAmazonなりに、世界戦への投資に相応しいと思わせる内容が求められる試合?

そしてジョンリエル・カシメロ戦も噂された下町俊貴は、同じ関西の、日本ユース王者津川龍也と日本タイトルマッチ。
下町の実力は広く知られていますが、津川も前回のユース王座戦など、ジャブ突いて右叩いて、アッパーやらボディやらを打ち込んでぶっ倒す、大袈裟に言えば「これはアルゲリョの勝ち方やがな」と思うような試合をしている。赤丸急上昇の若手です。
本来ならこのカード、大阪でやって、中規模会場が埋まって盛り上がる、というのが理想ですが、現状はほど遠いですね。
しかし井上尚弥のアンダーに入って、組まれたんですから文句は言えません(笑)。


なお、下町についてはこんな記事も。


>下町はドヘニーが計量失格などで井上に挑戦出来なくなった場合、代わりに挑戦するリザーブ選手となる。

記事の下の方にこう記述あり。
うーん...確かにドヘニー、最近の筋肉増量というのか、かなり際どい調整法を採っている、という内部情報でもあるんですかね?
まあ、さすがにないと思いますが、万一の場合、下町が井上尚弥に挑むことに...なったら、とんでもないことですが。いやはや。


あと、結局平日開催やないかーい!とだけ、最後に言っておきます。いやもう、ホンマに。こっちは大変なんですよ(←何が?)。

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5 コメント

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Unknown (月庵)
2024-07-16 21:03:54
井上が言うように後2年この階級に留まるのであれば、対戦相手は順番の違いでしかない訳で、そもそもスーパーフライ級での呪いの言葉を吐きたくなるような惨憺たる防衛ロードに比べれば、ドヘニーも十分許容範囲内の挑戦者だと言えます。井上を脅かし得る武器を持っている選手なのですから。そりゃインフレする一方の『MONSTER』の対戦相手としては不足だ、と言いたい気持ちはわかりますが。

個人的には下町がリザーブとはいえ挑戦者候補として擬せられているというのがちょっと驚きでしたね。確かに下町はスーパーバンタム級の日本人で最も世界挑戦に到達する可能性のある選手ですが、井上とというのは想像していませんでした。当然現時点では優先順位は低いのでしょうが、Leminoのリングで勝ち続け、今回のような『箸休め』のタイミングとうまく重なれば、というところでしょうか。その場合、この試合をクリアした後そう遠くない内に中嶋VS和氣の勝者との戦いが行われる運びになるでしょうが、さて。

武居VS比嘉については、現状の双方にとって『ちょうどいい』対戦カードであると言えそうです。一度だけスパーリングをしたことがあるとかで、多少は武居のボクシングを識っている形になりますが、攻めている時はいいとして、そうでない時に『受け』に回ってしまう癖がある比嘉にとって、武居の変則強打がどういう化学反応を示すか読みにくいところがありますね。中間距離以上の距離で戦わないのが比嘉にとっての絶対条件になるでしょうが、どこまでそれが出来たものか。

平岡とバロッソの試合は、王座戦という形式にならないのが平岡のためだと個人的には思います(バロッソの側は防衛戦扱いなのかも知れないが)。端的に言って今の平岡は何者でもなく誰とも戦っていない選手であり、そんな選手が本来踏むべき段階を一足飛びに踏み越えて王座戦など、どう考えてもよいことだとは思えなかったからです。もし平岡が明確な形でバロッソに勝つことが出来たなら、世界戦線でしぶとく戦い続けている実力者相手の勝利なのだから、最低限世界を口に出来る資格を得ることに繋がるでしょう。ただ、平岡がバロッソに勝てるかと言われると、過去最強の相手は近藤明広で、それも何年も前の話であり、それ以後は形の上ではKO続きでも、(世界という観点から見れば)生温い対戦相手に締まらない試合をしている、というのが実態であって、ポジティブな予想をしろと言われても無理がある、というのが私の考えです。もし勝てたら私は勿論、世界が驚きをもってそのニュースに接することになるだろうと思います。
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Unknown (R45ファン)
2024-07-17 12:09:12
確かに物足りないですし、もう一度やれば文句なしにラミドが勝つでしょうが、ドヘニーはあの超逸材を倒して二位になった男。少なくともグッドマンよりは資格ありますね。あの一発はドヘニーの練りに練ったものであり、ラミドの不注意ではなかっただけに、この相手は要警戒です。
さてさて、比嘉くんはバンタムではサイズ不足かとは思いますが、それでもあの爆発力は要注意。武居くんもそれなりにまだ隙があり、そういう読めなさが楽しみ。
また平岡くんの過程と相手選びも良いと思いますが、
下町くんですよね。何ですと!津川くんですか。こりゃ楽しみ。下町くん、楽な相手選びなしですね。好感持てます。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2024-07-17 22:01:26
>月庵さん

確かに過去を思えば、ですね。記事に書いた要因も含め、悪く言われる筋合いじゃない話だと思います。また、都合良く大金を稼ぐ試合を重ねていたり、試合数自体が少ない人に比べ、年3試合を希望し続ける井上は立派だとも思います。ドヘニーは脆いところもありそうですが、井上戦ともなれば最大限にネジ巻いてくるし、怖さは必ずあることでしょう。
下町に関しては、現時点では仰る通りです。万が一、億が一、の話ではあるんでしょう。ドヘニーのフィジカル面に疑念を言う向きもあり、備えは必要でしょうね。普通の試合が飛ぶのとは訳が違いますし。下町は津川戦をクリアすれば、中嶋、和氣の勝者と当たるんでしょうね。良い流れだと思います。
武居と比嘉は「強打」以外に何から何まで違っているというか、考えれば考えるほど面白い組み合わせがあったものやなあ、と。それが世界戦としてどうとか、見た目に良い試合になるかどうかまでは不明ですが。基本、突き放すか入れるか、という展開でしょうね。私は打ち合っている最中に、横から力の入ったパンチを打たれることが多い比嘉(小柄な選手の悲哀でもあり)に、武居の右フックが入るかなあ、と漠然と思っていますが。
バロッソ、平岡は世界ランカー、上位...WBAで言えば最上位ランカーへの挑戦、と見做すべき試合で、実際そういう形を取るわけですね。それ自体は良いと思うんですが、仰る通り国内の上位相手から、世界最上位の間にいる選手との対戦があって然るべきでは、という気もします。それはやはり一段飛ばしかなあ、と見えます。平岡が世界を驚かせる可能性もありますが、予想しろと言われたらやはり厳しいですね。


>R45ファンさん

ドヘニーは「結果」を出している、という側面が、欧米では無視されている面があります。また、エディ・ハーンという程度の低い人間の意見に引き摺られている面もあるのかも知れませんね。サウジマネーをテコに、全階級に渡って重要な選手を全部自分の良いように使いたいという、もはや誇大妄想の域にも見える自分勝手をかなえようとして、それが叶わないからといって...まあ、人間全部顔に出るというか、ツラ相応の言動やなあ、と思うだけですが(笑)。
武居と比嘉については、試合ごとに走り幅跳びのように成長していく過程かも知れず、比嘉も久々の大舞台で暴れてくれるやも知れず。両者の良さを存分に見たいですね。平岡は少し懸念、心配があります。一気に世界へ躍り出る、となるよう期待しますが。下町も地味ながら、津川龍也は石井、池側をある意味上回る勢いがありますし、強敵相手ですね。
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Unknown (海の猫)
2024-07-18 14:15:40
出遅れまして、今頃ですが、、、

事前の情報を見かけなかったこともあり、下町が入るのが何より嬉しいですね。ただ、注目カードを少し詰め込み過ぎの気も。Amazon もそうですが、一つ一つの試合が薄れてしまうのですよね。おそらく今は過渡期で、試合を組むのが何より大事ですが、この先は興行としての見せ方なども考えて変わってくるのではないかと。

ドヘニーは選択試合の相手としては「上」の部類で、恐さもあり。アフマダリエフやグッドマンとの対戦の方が間違いが起きにくいという意味では安心して見られます。
物足りないという声があるのは、井上に対するハードルがマッチメイク含めて上がり過ぎているのでしょうね。最初のフルトンが試合を組むという部分でも最難関でしたから、自分もあとはどうとでもなると思ってました。まさかここでゴタつくとは。考えたら、フルトンも本人の強い希望がなければ難しかったのでしょうし、井上が絶対的Aサイドであっても軽く考えてはいけませんね。
海外のファンや識者に関しては、もともと PFP トップを争うような選手のマッチメイクに対して非常に厳しいというのはありますが、最近はそれが行き過ぎていたり基準がおかしくなっていたり。そして他を下げる宣伝やアピールが日本より許容されていて、特に PBC がずっとそのやり方をとってきたことで、おかしな論調が増えたのではないかと。お気に入りの選手以外に難癖つけて貶そうとする人が、ほんの数年前と比べても増えた気がします。井上に限ったことでもないですし、仰るようにほっとけばいいですね。

気になるのは下町がリザーバーも兼ねているという点で。ドヘニーに何かしらの懸念があるのか、それとも誰であれ万が一ということなのか。仮に井上-下町や、井上の怪我などでドヘニー-下町になっても自分は楽しめますが。。。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2024-07-18 16:13:49
>海の猫さん

下町はカシメロ戦の噂があったので、今回こちらに来たのは意外に感じましたが、陣営は階級のこともあり?井上尚弥の後継を狙うアピールの場として、Leminoの配信試合で戦うことを選んだのでしょうね。世界戦のアンダーというのは、さらに良い話でもありましょうし。この辺、本石会長なかなかやるな、と思っています(笑)。
試合数、ちょっと多いですね。平日ですし余計に。注目試合は一日4つまで、と提唱(笑)している次第ですが...しかしどれも外せない、ということだったんでしょうか。そういえばAmazonはけっこう頑なに4試合上限を堅持しますね。荒本一成も、ドームでのドヘニーも、結局配信ありませんでしたから。Leminoは大橋会長の要望がまだ通りうる相手なのでしょう。
ドヘニーは一撃の威力、それに賭ける闘いぶりという点で、他より上を行く部分があります。まあ欧米には中島戦、ラミド戦が広く見られているわけではないし、ある意味辛い評も仕方ないでしょうが。あとはアフマダリエフがなりを潜めていたというか、グッドマン戦の話になっていた頃は何も言わなかったのに、急にハーンやサウジの意向を受けてか、大声出し始めたもので、前後の都合がわからないと、アフマダリエフの言い分になるほど、となってしまったんでしょう。今回は無理やけど、12月にでも日本おいで、と、こちらにしたらそれだけの話なんですが。
海外ファンの基準なんて、もうわけがわかりませんね。カネロどころか、ライアンみたいなのまでスターで通るんだから、もう知らん、アホが何言おうと関係ない、という気分です。私はPBCの話についてはよくわかりませんが、そういうのを助長する面があったのですか。うーん。
ドヘニーについては大橋会長が恩義に報いるために、という面もあって今回選んだのでしょうが、反面、疑わしいと見る向きもありますね。統一戦なのでIBFの当日朝計量もなかったはずですし、大幅リバウンドの件も含め、万一計量パスを度外視してきたら、という可能性は...ないと思うんですが、万一の備え、ということなんでしょう。その万一が起こった場合...井上尚弥vs下町俊貴ですか。私にしたら色んな意味でドリームマッチですが(笑)。嫌なこと言いますが、下町が8回くらいまで粘ったら大絶賛でしょうね。一気にメジャーボクサーの仲間入り、だと思います。
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