さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

無理して組んだ話題のカード、大問題発生 コナー・ベン禁止薬物検出

2022-10-06 09:22:19 | 海外ボクシング



ナイジェル・ベンとクリス・ユーバンクといえば、スーパーミドル級新設間もない頃、英国勢対決が盛り上がっていた時期のメインキャストでした。
確か二度闘っていますが、試合内容としては、その前の時代にあった中量級ウォーズよりだいぶ落ちるなあ、と漠然と思った記憶があります。

で、その息子同士が対決ということで、英国では当然話題のカードとなり、宗旨替え?したDAZNのPPV放送が行われます。
私も、まあまあ面白そう、と最初思ったんですが「あれ、体重合うんやったっけ」と思って確認したら、やっぱり合わない。
コナー・ベンはウェルターでやってますし、ユーバンク・ジュニアの方は確かミドル級だったような。
契約ウェイトは157ポンド、ということで、ベンはいつもより10ポンド増量、ユーバンクは3ポンド減量を強いられることになります。


ユーバンクがミドル級として小さいかなあ、とは思うものの、どう設定してみても、やっぱり無理な組み合わせです。
せめて154にして、ユーバンクも無理なく落ちる感じ、ベンは普段苦しいからこれでもやれる、というなら、まだしもですが。


しかし「そこまでして」やる理由はやはりビジネス面で旨みがあるから、という一点に尽きるのでしょう。
いかにも今時な...と思っていたら、さらに今時な禁止薬物陽性の話が飛び出しました。
無理して組んだ話題のカードですが、直前になって大問題発生です。


コナー・ベン、VADA禁止薬物リストに記載されている「クロミフェン」陽性。
英国ボクシングコミッションは試合中止を通告するが、プロモーターのエディー・ハーンは拒否。
ベン本人、及び対戦相手のユーバンク・ジュニア共々、試合挙行を希望。
詳しくはこちらの記事にて


細かい経緯はおいといて、これでも試合を挙行するなら、もう最初から検査なんかしなくていいですよね(笑)。
PPVの売り上げも膨大な金額になってしまっているし、ということなんでしょうが。

英国ボクシングコミッションは中止を通告したってことですが、もしこれで試合が強行されるなら、それこそセミファイナルまでは通常通りに関わって、メインになったら関係者全員、退席したら良いようなものです。勝手にせえ、わしゃ知らん、と。

本当に、それくらいやらないと、話の筋が通りません。
スポーツとして管理運営されていない「見世物」としての価値しか残っていないものだ、と示すべきです。
いい加減、形として何らかの歯止めがかけられるべきです。


昨今、この手の話が多すぎて、本当にげんなりします。
もっとも、昔はクリーンだったのかというとそんなことはなく、単に検査が杜撰過ぎただけ、なのでしょう。
とはいえ、せっかく外部機関も含めて、検査をしているのだから、それに沿って運営しないと、そもそも検査する意味が無いわけですしね。







コメント
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