ということで昨日は、春眠暁を覚えずというやつで、急に暖かくなった日曜日、惰眠をむさぼった末に、遅く起きました。
ああ、そういえば今週もDAZNボクシングあるなあ、と思い出し、メインだけ見とこうか、と思って見始めた次第。
リー・ウッドとマイケル・コンラン、おそらく英国の大箱が一杯になって大盛り上がりなんだろうけど、はっきり言ってどちらの過去の試合からも、目覚ましい印象は受けたことがなく...第三者というか他人というか、こちらにとってはさほど期待するようなものでもないだろう、というのが、試合前に思っていたことでした。
結果、見終えて、ただただ不明を恥じることとなりました。
初回、巧く上下を打ち分けて、相手の防御を乱したコンランの左一発によるダウンシーン。
2回、コンラン追撃、あわやTKOかという場面。
しかしウッドが半ば捨て身で反撃、一進一退。
中盤、両者疲れてフォームが乱れ、頭が前に出てラフな展開になったところ、レフェリーが適切な注意。
試合展開が再び、両者の力をクリーンに出し合う流れに戻る。
終盤、コンランが駄目押しに出るが、ウッドが逆襲、11回に左フックでダウンを奪い返す。
最終12回、ウッドが出て連打で攻め、最後は右ストレートがコンランの顔の真ん中「芯」食った、という入り方で、コンランの身体から力が抜け、ロープの間からリング下に転落する、衝撃のKOシーン。
試合後、熱狂する観客に対し、クールダウンを求め、コンランへの気遣いを示した勝者ウッドのマナーにも感心。
本当に、両者の健闘、場内の盛況、レフェリーの適切な仕事ぶり、そして壮絶なエンディング、示された敬意、何もかもが素晴らしく、感動的な一戦でした。
この時代だからこそ、リングの上で運命に導かれ、己の生き様で固めた拳で闘うボクサー同士が、激しく闘った相手と、闘争心のみならず敬意でも繋がっていることの崇高さが、改めて胸に迫ってきたように思います。
リー・ウッド、マイケル・コンランの両者に拍手です。
上記の通り、これまであまり思い入れのなかった選手ですが、コロッと変わりました(笑)。
好きな選手がふたり、増えました。
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※試合後の様子が画面には映されなかったので、心配だったマイケル・コンランですが、SNSで健在を知らせてくれました。
しかし、この絵文字は泣かせますね。
Watched the fight, I definitely need to run it back! Up on the cards & 11th was a slip, fatigue was kicking in & I was caught on the temple with a good shot I didn’t see. Respect @itsLeighWood congrats again, your a tough fucker 🤣 but let’s run it back @EddieHearn #CityGround
— Michael Conlan (@mickconlan11) March 13, 2022