さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

足使われても、詰め寄られても強い ユーリ阿久井、元王者粉川に打ち勝つ

2022-03-03 08:34:14 | 関西ボクシング



ということで、ライブ配信こそなかったものの、A-Signにクリアな動画がアップされていました、日曜日、岡山は「サントピア岡山総社」で行われた日本フライ級タイトルマッチ。
銀河最強を目指す岡山の雄、ユーリ阿久井政悟が、元チャンピオンで世界挑戦経験者でもある、歴戦の粉川拓也を大差の判定で下しました。







試合内容については、動画見ていただいた方が早いわけですが...どうでしょう、地味な攻防と思う向きも多いでしょうか。
私は個人的に、判定ではあっても、こういうヒット・アンド・カバーの応酬を見るのが大好きです。
今時やないなあ、と思いつつ、でも技巧と闘志を持ってリング上に火花が散り続け、なおかつこれだけ打ち合ってもクリンチやバッティングが少ない。
その辺の、レベルの高さも相まって、ある意味これぞプロのボクシングだ、という言い方でもって、両者を称えたくなるような試合が見られたことが嬉しいです。


ユーリ阿久井政悟は、前の桑原拓戦ではフットワーカーを見事に捉えて倒し、今回はベテラン粉川拓也が確信的に距離を詰めてきても、真っ向から打ち勝ったわけで、国内上位のタイプが違う相手を続けて下したその強さは、まさしく日本フライ級チャンピオンとして、一級品と言うべきでしょう。
もう、目指すはこの先、この上なのでしょうが、世界はもちろん、誰かと決まれば幸いですけど、すぐに決まらないなら、ジェイアール・ラクイネルあたり、どうかなあと、ファンの勝手な心情ですが、思うところではあります。
まあ、この辺もコロナの影響か、えらくブランクがあり、実際どんな状況かは、何とも言えないんですが。


粉川拓也は「内藤二世」で売り出した頃からもう長いこと見てますけど、今回はもうさすがに厳しいだろう、と思っていたら、阿久井の右強打を怖れず、間を詰めて闘い抜きました。
というか、強打を警戒したからこそ間を詰めるのが最善だ、と腹を括ったのでしょうが、本当に果敢、勇敢としか言いようのない、感動的な闘いぶりでした。
8回などはまともに打ち込まれて、そうとうきつかったはずですが...敗れてなお拍手もの、堂々たる元王者の姿を見られた、と思います。




ということで、A-Signの動画を見終えて、今年一発目の会場観戦、これにしたら良かったかな、と思ったりもしました。
なんというんですかね...以前、今より頻繁に、あちこちの会場で観戦しまくっていた頃、こういう日曜昼間の興行、外からの光が普通に入る地方の体育館で、よく試合を見ていたんですが、その記憶が甦ってくるような...そんな気分でした。
その上で、これだけ内容が濃く、気持ちを惹き付けられる試合を見られたら、最高だっただろうなあ、と。
今後は東京の興行、主立ったところは配信やCSによって、ライブで見られる機会が増えることでもありますし、再び、地方を攻めてみようかなあ、とか思ったり...(笑)。


確かに岡山は遠く、またアクセスもよろしくない...そりゃまあ、最寄り駅からタクシーでも乗れば良いようなものでしょうが(笑)
いわゆるリゾート施設の中らしいんですけど、うーん、という感じではあります。岡山武道館なら...というところでもありますが。
今回は色々あってパスしましたが、いずれまた機会あらば...と思った次第、です。




コメント
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