さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

またも久田哲也が「被害」に 拳四朗「警察沙汰で次戦暗礁」と報道

2020-11-26 09:19:20 | 関西ボクシング

来月19日、と専門二誌に記事が載り、チケットぴあにもチケット販売の記載が一時出ていながら、それが削除されていた寺地拳四朗vs久田哲也戦ですが、週刊文春に、拳四朗が「警察沙汰」を起こしていたため、次戦が暗礁に乗り上げている、という記事が出ました。


オンラインで週刊誌掲載分から一部がアップされていますが、正直、本当に驚きました。
想像もしていなかった(当たり前ですが)事態です。
普段でも当然、ましてこんなご時世に、深夜まで深酒して、何であれ警察沙汰とは...現役の世界王者ともあろう者が、と。

週刊誌自体を購読はしていないので、ウェブに出た部分のみをざっと一読しただけですが、その限りでは、7月に事件があって、その後YouTubeチャンネルを開設したり、久田との試合も普通に組まれようとしていたのか、と考えると、ちょっと筋が通らんのやないか、とも見えます。

ただ、よく考えると、クルマを「1人」で「ボコボコに破壊」する、というのは、具体的にどういう状態なのか、よくわかりません。
また、久田戦が内定したあとの件にもかかわらず、上記のような活動を普通にしていたところからすると...もちろん本人が図太い奴だったり、周囲が事態の収拾に動き、それを当て込んでいたからだ、という見方も出来るでしょうが、同時に、記事から受ける印象とは少々違う話なのかもしれない、とも思います。
「実際のところ」がどうだったのか...その辺が詳らかになることは、少なくとも当分の間、ないのでしょうが。


今回がそうだと断定はしませんが、少なくとも、日本の報道メディアは、この手の記事については、警察側の発表を元に、詳らかに取材をしないまま発表するものです。
そして、その対象がボクサーである場合はさらに悪く、ことによると、根本から物事をねじ曲げて書くこともあります。
好むと好まざるとに関わらず、事実として。
それが大ごとになれば袴田事件であり、故・穂積秀一の事件であり、ということも、忘れることは出来ません。


私は普段、海外の選手の話であれば、深酒が過ぎて狼藉をはたらく程度のことは、いちいち気にせず読み飛ばします。
いざ試合となれば、そんなことはあまり気にせず、試合だけを見ます。
ドーピングどうのこうの、というのは、試合に直接影響しますから、そういうわけにはいきませんが。


今回の拳四朗の件については、クルマを所有する「被害者」の方に対し、相応に償い、それが済めば、基本的にはそれ以上の話だとは思いません。
ただひとつ、日本王者時代に一度、対戦を自分の都合(WBC挑戦)のためにキャンセルした相手、久田哲也に対し、拳四朗は今回、明らかに、前回以上の「迷惑」をかける形になるだろう、ということ。
これだけは、看過できないと思います。

コロナの感染状況が悪化する中、先行きが危ぶまれるところですが、それでなくても苦境にあるボクシング界が、この一戦に費やした労苦が無にされるだけでも問題なのに、それに上乗せするような...好きな言葉ではなく、時にいい加減な使い方もされる言葉ですが、この「道義的責任」は、非常に重いものだ、と。

「実際のところ」がどうであれ、コロナ陽性で試合が流れた最近の数選手と、久田哲也の立場は歴として違います。
今言えるのは、拳四朗どうこうは置いて、彼の試合、それも世界タイトルマッチの機会が、早期に実現してほしい、ということですね。
それがどのような形であれ...普段は、口が裂けても言わないことですが、こういうときにこそ、WBCがどこよりも先駆けて作った、大変結構な(←皮肉です)制度があるのやおまへんか、と思ったり...。



まあ、何にせよ、良い話題が無いところに、追い打ちですね。
コロナ陽性とか、感染者増による観客数の設定とか、そんなことばかり心配していたら、斜め上からゴロフキンの左フックみたいなやつが振り下ろされました(*_*)

ちょっと早いかもしれませんが、なんかもう、本当に...えらい一年でしたねー、今年は。



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ということで、一曲。
BBHF「流氷」。










コメント (8)
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