来月行われる予定だったWBCバンタム級タイトルマッチ、王者ノルディ・ウーバーリがフランスの渡航規制により渡米出来ず、ノニト・ドネアとの一戦が中止に。
代わってドネアvsエマヌエル・ロドリゲス戦がセットされ、一週間遅れで挙行、とのことです。
※こちらの記事の新たな情報によると、ウーバーリはコロナ陽性のため欠場、ということです。
WBCのことだからまた、ウーバーリを何らかの形で棚上げ(休養王者扱い?)して、ドネアvsロドリゲス戦を「正規」かなんかの王座決定戦にするのでは、という推測も記事中にありますが...。
来年以降もコロナの感染が収まらないようなら、複数の王者が並立し続ける可能性もありそうですね。
バンタム級4団体統一を目指す井上尚弥とすれば、次戦以降の対戦相手候補としては、WBOカシメロ、IBF1位ダスマリナスと並ぶ者は誰か、が決まる一戦が中止になり、そこで新たに別の王者が生まれるとなると、何かとややこしいですね。
普通なら、ドネアvsロドリゲスは挑戦者決定戦となり、勝者が来年以降ウーバーリに挑み、そこで勝ち残った者が井上に「挑戦」すればいい、というものですが、来年以降も渡航禁止が続くようなら、そういうまとまりの良い話にはなりようがない。
さすがに、来年後半以降もこの調子だとは思いたくないですが、最悪の場合は、井上がふたりのWBC王者と闘わねば、4団体統一が出来ない可能性もあります。
実際は、カシメロかダスマリナスと闘って、WBCは後回し、となりそうで、その次、という頃には、事態が何とか終息していてほしいものですが。
現実問題として、転級の可能性もあるでしょうし...なかなか難しいところです。
これも突き詰めて言えば、4団体もあることの弊害、ですが。
カシメロ戦はアメリカで、客入れが出来るようになってからやりたい、というのがボブ・アラムの構想のようで、WBCも後回しとなれば、井上尚弥の次はおそらく、IBF指名試合、ダスマリナスになるのでしょう。
その場合、カードとして落ちると言わざるを得ませんが、それは日本でやってもらおう、というところなのかもしれません。
この辺はもう、日本の誇るチャンピオン井上尚弥でなく、ESPN+の主要ラインナップを構成するスターボクサー Naoya Inoue の話なので、そういう理解で正しいのでしょうね。
それにしても、何かと難儀な話ばかりです。
単にビジネスの論理だけでなく、コロナの影響が色々なところに及び、それは井上尚弥の絶対的な強さをもってしても御せるものではない。
他の世界的なビッグカードも、中止、延期、会場変更、そもそも組むこともままならぬ...という話ばかりが連日、飛び交っています。
一刻も早く、この事態が収まりますように、と改めて願うばかり、です。
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ということで、一曲。
佐野元春 & THE HOBO KING BAND「夜に揺れて The Night Swinger 」。