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「珠玉の村山コレクション ~愛し、守り、伝えた~」 Ⅲ 茶の道にみちびかれ

2018-07-16 22:09:29 | Museum

2018.7.16. Mon.

 『「珠玉の村山コレクション ~愛し、守り、伝えた~」  Ⅲ 茶の道にみちびかれ』  於「中之島香雪美術館」  

気になっていた、中の島にオープンした香雪美術館に、やっと行けました。

   

「中之島香雪美術館の開館記念展「珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~」は、朝日新聞社の創業者・村山龍平(1850~1933)が収集した美術品の中から、約300点を選りすぐり、1年間5期にわたって紹介しています。館所蔵品は重要文化財19点、重要美術品23点を数え、時代や作家を代表する名品も多くあります。これらの所蔵品に、村山家から寄託された美術品を加えた「村山コレクション」は、これまでまとまった形で紹介されたことはなく、今回が初めて全容を公開する機会となります。
オープンニングを飾った第Ⅰ期展「美術を愛して」、第Ⅱ期展「美しき金に心をよせて」に続き、第Ⅲ期展「茶の道にみちびかれ」を、7月7日(土)から開催します。村山が収集し茶会で用いた茶道具約80点を紹介します。

明治35年(1902)に大阪の自邸で開いた第3回十八会、大正11年(1922)に京都鷹峯の光悦寺で開催された光悦会、同13年に神戸御影の自邸で開いた玄庵残(なごり)茶会について、当時の記録をもとに道具の組み合わせを紹介します。さらに、大正時代に刊行された名物茶道具カタログである『大正名器鑑』に収録された、村山秘蔵の茶入と茶碗を一堂に展示します。

室町時代後期(16世紀)の記録に登場し、400年以上前からその存在が確認できる唐物「肩衝茶入 銘 薬師院」(南宋~元時代、13~14世紀)のような名物茶器や、京都の桂川で漁師が使っていた魚籠(びく)を千利休が花入に見立てたとされる「桂籠花入」(桃山時代、16世紀)のような、茶器にまつわるエピソードを伴うものなど、所蔵の茶道具を代表する作品を紹介します。また、琳派風の懐石道具を得意とした尾形乾山が制作した「色絵立葵文透鉢」(江戸時代、18世紀)のような、時代の古さを感じさせない卓越したデザインによる作品も出品します。」

    桂籠、想像していたよりかなり大きい。

    誰にも好まれる乾山ですね。 私も大好き。

茶会記に合わせての展示がとても見やすく、数寄者ならではの型にはまらない道具組が新鮮で楽しくもありました。 連れもツボにはまったようで、いつになく真剣に鑑賞していました。

懐石の献立がとても気になるところでした。 あの「青磁扇文向付」のには何をどのように盛ったか、興味深々。

道入の耳付水指「大名」の意匠もユニークだし、口が狭いとはいえ平たい水指を11月に使うのは、凡人には出来ない… 数寄者の世界は楽しいな。


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