非国民通信

ノーモア・コイズミ

母親の年金だけが生活の糧でフィールズ賞

2006-08-23 22:03:53 | ニュース

ペレルマン氏「自分の証明正しければ賞不要」 (朝日新聞) - goo ニュース

 およそ日本では絶対に認められそうにない人が話題になっています。1966年の生まれということで今年で40歳、一時は研究施設に勤めていたようですが自己都合で退職、現在は無職だそうです。「サンクトペテルブルクの郊外で母親と生活。わずかな貯金と元数学教師の母親の年金だけが生活の糧」とのこと。日本で言うところのニートですね。事情は一切考慮されず、親のすねをかじる、甘えている、将来的な国家の不安定要因になると、周囲が一丸となって悪口雑言を浴びせられていたでしょう。ロシアではいざ知らず日本であれば。

 人前に姿を現すこともほとんど無く、フィールズ賞受賞の契機となった論文もインターネットを通じての発表とか、日本であればさぞかし、ひきこもり、コミュニケーション能力がない、自閉症統合失調症などと規定され、汚物でも見るような視線を浴びることでしょう。髭を蓄えた容貌もまた日本であれば蔑みを強めたことと予想されます。たぶん、こういう人を表彰することに日本では国民の理解が得られないのではないでしょうか。あるいは、受賞を拒否したことさえ不敬であるとして社会の憎悪を招いたかも知れません。

 まあペレルマン氏のような人は、日本を含む何処の国にも少なからずいるものです。そしてたまたま、ペレルマン氏は才能があり、発表の機会があり、理解者に恵まれました。ただそんな人はごく僅か、割合で言えば宝くじに当たるよりも小さな確率でしかありません。ほぼ全ての人が、日本であれば社会不適合者として、社会の憎悪の的として生きてゆくことになります。別に悪いことをしているわけではないのですが、そういう生き方を許さない社会もある訳です。生き方なぞは人それぞれ、他人にとやかく言われるものでもなければ、会社が決めたルールから外れただけで社会的に破門される筋合いもないと思うのですが、そういう考え方も許されない、抑圧的な社会もあるのです。ペレルマン氏の生き方には憧れるのですが・・・


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