非国民通信

ノーモア・コイズミ

カッコーの巣の上で

2006-08-24 21:42:58 | ニュース

ニートに「発達障害」の疑い、支援に心理専門職も (読売新聞) - goo ニュース

 ついに来るべきものが来たという感じですね。前々からテレビではニートは自閉症だ、統合失調だと公言して憚らない御用学者はいましたが、ここで読売も同様の説を持ってきましたか。

 今回の扇動記事の根拠となっているのが対象となった若者155人のデータとか。いかにも少ないですが、口実としてはこれで十分なのでしょう。「首都圏などにあるニートの就職・自立支援施設4か所を選び、施設を利用したことのあるニートの若者155人について~」とありますので、対象とされた155人はいずれも就職支援施設利用者、すなわち働く意志のある求職者であることがわかります。イギリスであればこれはニートとは呼ばれませんが(そもそもニートという言葉自体が日本でしか使われていないわけですが)、日本でのニート適用範囲は広いので求職活動中であろうと相手が社会的弱者ならお構いなしです。

 「発達障害またはその疑い」という時点で大いに怪しいものですが、それでも信じたい人は信じるでしょうし、そういう人も多いことと予測されます。しかも記事表題は「ニートに発達障害の疑い」であって「検査対象となったごく少数のニートの一部に発達障害の疑い」ではありません。広くニート全般に発達障害の疑いを投げかけているわけです。そして今後はこの診断がよりどころとなり、社会的弱者に対する差別の理論的裏付けとなるでしょう。骨相学のように優劣を決める似非生物学的な拠り所として歓迎され、ニートと呼ばれて蔑まれる社会的弱者は治療すべき病人として収容、矯正の対象ととらえられるようになるでしょう。

 「実態をさらに把握したうえで、支援機関に心理などの専門職を配置するなど、きめ細かい支援のあり方を検討する」ニートは病気であるとして、生物的に社会人とは違うと、ロボトミー手術でもして治療するつもりでしょうか。教育改革国民会議座長を務めた江崎玲於奈氏曰く「いずれは就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの子供の遺伝情報に見合った教育をしていく形になりますよ」と。いずれ失業者はハローワークで求人票をもらう際に占い師の診察を受け、それぞれの障害段階にあった処方がなされていくのでしょうか。


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