非国民通信

ノーモア・コイズミ

何故こんな人が議員であることを許しているのか分からない

2022-05-03 22:43:52 | 編集雑記・小ネタ

「異様なこと」日本の核シェルター普及率0・02%に石破元防衛相(FNNプライムオンライン)

自民党の石破元防衛相は5月1日、フジテレビの報道番組「日曜報道 THE PRIME」に出演し、日本で核シェルターの普及が進んでいないことについて「異様なこと」と述べ、早期の整備を訴えた。

ロシアによるウクライナ侵攻で、プーチン大統領が核兵器の使用を示唆する中、日本において核シェルターは、ほとんど普及していない。こうした現状について石破氏は「異様なこと」と危機感を示した。

 

 私に言わせれば石破みたいな人間に投票する有権者が存在することの方が遙かに異様なことですけれど、ともあれ現職の与党議員が核シェルターの普及が進んでいないことを託ち、シェルターの整備を訴えたことが伝えられています。そもそも核シェルターのような代物が必要になる状況へ陥るには当然ながら前段があるのですが、この辺をウクライナ侵攻に関しても無視したがる人が多いあたりに、石破へ議席を与えてしまう土壌があるのかも知れません。

 ガンジーは非暴力・不服従を訴えたわけですが、この非暴力の部分が日本ではしばしば「無抵抗」と訳されてきました。ガンジーの率いた運動を鑑みれば無抵抗とは真逆であるにも関わらず一定の受容が見られたのは、日本人にとっては(ウクライナのような)武力による抗戦こそが抵抗なのだという意識が強いからでしょうか。平和とは自陣営の勝利によって得られるもの──そう考えている限りは軍備の強化こそが唯一の選択肢になります。

 実際のところウクライナ侵攻に至る過程で外交的選択肢はいくらでもありました。しかるにNATO及びウクライナ側が外交的解決を一蹴した結果としてロシアは下策に打って出たわけですが、ここから日本が学ぶべきものは何でしょうか。外交的解決を放棄するのであれば、残る選択肢は戦争して勝つことしかありません。日本では専ら「戦争になったら」という前提で議論が展開されますが、それは外交の失敗を前提にした議論でもあります。まず戦時の対策を考えたがるのは、外交的解決を蔑ろにする姿勢の表れと見るべきでしょうね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする