非国民通信

ノーモア・コイズミ

関心を持つ人は多くても知識を持っている人が多いかは別の話

2022-05-15 22:28:47 | 編集雑記・小ネタ

 時に元官僚で「○○を批判して○○省にいられなくなった」みたいな肩書きで局所的に支持を集めている人がいるわけですが、そういう人の主張を聞くとむしろ官庁側にも一定の自浄作用はあるのかな、と感じるすることが多いです。歴史を振り返ればソヴィエト政権から弾圧されたという肩書きで西側諸国に華々しいデビューを飾った人も結構いましたけれど、「被・弾圧」という冠なしではどうだったのかなと言う印象は拭えません。近年でも資金洗浄の罪で国際手配されながらもプーチンと対立しているからという理由でイギリスでは国賓扱いだった元オリガルヒがいましたね。

 先にロシア外務省が発表した日本の入国禁止者のリストを見たときに私が思い浮かべたのは上記のようなことですが、世間一般の受け止め方はどれほどのものだったでしょうか。何が載っていようが「悪いのはロシア」で初めから結論が決まっているところも多い気はしますけれど、例えばリストの16番には共産党委員長である志位和夫が挙げられているわけで、この辺がどう受け止められているのかは少し興味深いです。

 政治に関する「知識」のある人であれば妥当な判断と受け止めていることでしょう。しかし政治に「関心」はあるけれども知識がない人は当の政治家にすらも多く、そうした人々からすれば意外な人選に映っている可能性はあります。政治に関心はあるけれども知識はない、己の偏見と信念に沿って突き進んでいる人からすれば、「共産」と名前の付くものは元・共産党国家であるロシア寄り、中国寄りに映っているのではないでしょうか。実際は真逆なのですが、ロシアに対してと同様に共産党に対しても色眼鏡でしか見ていない、それでも政治に関心だけは持ち続けている人が結構いるように思います。

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