lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

"Military health Genomics: Implications for the DoD" 米国防総省がゲノムマップの軍事利用を構想。

2011-01-23 02:59:25 | Science
□ "The $100 Genome: Implications for the DoD,"

>> http://www.fas.org/irp/agency/dod/jason/hundred.pdf


米国防総省の科学諮問グループが先日、全国民の遺伝子地図の集約を提案。国民の健康管理や医療費抑制といった目標を掲げながら、その軍事利用までをも含めた構想をまとめました。

軍の健康システム(MHS)の遺伝子地図利用についての構想は、主に非営利の情報管理会社、MITRE社のJason氏によるもの。『The $100 Genome』と名付けられたこのレポートでは、軍に従事する全ての人間のDNAシーケンスデータを一括管理し、個人ゲノムのphenotype - 表現型(遺伝子の形質・特性で、環境の影響を受ける)を分類。

例えば汚染環境への耐性、怪我の治療への利用、心理病因の発症率などを評価して適材適所を試みるといったもので、健康管理としての側面が強いもの。ただ、軍事力の下に個人の遺伝情報が置かれることのリスクと、抵抗は不可避。行く行くはこうしたゲノミクスに基づく軍事力強化(トレーニング、能力開発)への応用は免れないと見られ、今後細かな法整備や倫理上のルールを制定する必要があるでしょう。



ただし、DNAテストによる病理判定は技術的にはまだまだ発展途上にあり、多くの論争の渦中にあるので、直ちに"Military Genomics"のような構想が実行に移されるとは考え難いのが実情。しかしJASON氏は、国防総省の執行力が、それらの問題をカヴァーするはずだと主張している模様。


しかし、広く認知されている複合遺伝子疾患のモデル [common-disease common-variant model (CD-CV仮説)]は十分ではなく、GWAS(大規模な遺伝子マーカーの比較)の意義、病理の遺伝因子を再評価するべきではないかという、従来のゲノミクスの方法論の問題点も提起されています。

(※ 数千万件単位の遺伝子検定を行うと、多重テストにより大量の有意性のない遺伝子マーカーが検出されるなど。)

PLos Biology >> The Importance of Synthetic Associations Will Only Be Resolved Empirically.




□ my twitter log storage.

□ 先日の米国防総省の遺伝子地図利用構想についてのレビュー RT @GenomeWeb_News: Report Advises DoD to Use Personal Genomics: An independent advisory http://bit.ly/eAKkA9



LATimeshealth:
Understanding genome tests: Which genes cause disease? http://lat.ms/hCMRzv



□ The Huffington Post:
Genetic Soldiers? Advisory Group Urges Pentagon To Map Genes Of All Personnel
>> http://www.huffingtonpost.com/2011/01/13/genetic-soldiers-advisory_n_808907.html




□ 遺伝子シーケシング病因解析の不完全性 RT @bachinsky: RT @physorg_com Genetic sequencing alone doesn't offer a true picture of human disease http://ow.ly/1s06Ff




□ メチル化研究 - 遺伝子発現と脳年齢 RT @appliedgenomics: #gene expression as the #brain ages (age range 1-102 years!): http://bit.ly/gqDNPM #methylation





□ エピジェネティック・コードを「楽譜」に、メチル化を「オーケストラ演奏」に喩えた例は流石に分かりやすいと思った




BioMedCentral:
New article 'Conceptualizing population health :from mechanistic thinking to complexity science' http://ow.ly/3HKHg #epidemiolgy #pubhealth




PLoS:
Welcome, Nature. Seriously. http://blogs.plos.org/plos/2011/01/welcome-nature-seriously-2/
Nature announced a new Open Access (OA) publication called Scientific Reports. Nature’s news underscores the growing acceptance of OA, as reflected in recent OA journal launches from other traditional publishers such as the BMJ, Sage, AIP (American Institute of Physics) and APS (American Physical Society).




PLoSMedicine:
World’s largest medical student organization throws weight behind Open Access http://bit.ly/idZkY3




□ セル・オートマトン/ライフゲームのシミュレータ。アルゴリズム生成やアートとして RT @reaktorplayer: http://bit.ly/ftM4sq cross-platform Conway's Game of Life and cellular automata




□ Cellular automaton based MIDI sequencer: http://bit.ly/dQHdvc a free cellular automaton based MIDI sequencer for the PC and Mac




□ 専門議題の社会的共有と議論上の階層区分の両立が公益の鍵 RT @naturejapan: 「Trial by Twitter」長い時間をかけて準備した論文が、掲載後あっという間にブログやツイッターで批評され、研究者を悩ませている http://nature.asia/eu4Ntn




OxfordJNLsJapan:
【医学】職業病:職場のストレス要因と風邪引きの関係に関するプロスペクティブ研究 (T) http://bit.ly/hkFAvi




EurekAlertAAAS:
Go figure: Math model may help researchers with stem cell, cancer therapies : http://eurekalert.org/e/3snW




InsideScience: http://bit.ly/fJURMn
The Chill Of Music - Research reveals the biochemical connection between music and emotion #Brain #Dopamine #ISNS
『音楽』の与える脳内の生化学反応。




□ 頑張るのじゃぞ RT @JAXA_en: Liftoff! JAXA launched H-IIB F2 with HTV2 onboard at 14:37 p.m. on Jan. 22, 2011 JST Tanegashima Space Center. #HTV_2




hiroki_f:
可微分多様体の一般論を講義するのに、いやがる多様体をわざわざユークリッド空間に埋め込む必要があるでしょうか?学生を騙して分かったつもりにさせる…もう一度学び直さなければならなくなる : http://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~kawazumi/spcm.html




ttrr:
フーリエ変換は物理的には現象のスケール分離と思っていい。たとえば線形系ではフーリエ変換が効くが、非線形系では有効な手段ではない。これは非線形系においてはスケール間の干渉が現れることと関係付けられる。




OxfordJNLsJapan:
【雑談】科学 200年の発展によって可能になったことー Hans Rosling先生のビジュアル技術を駆使した統計学ビデオです。大変面白いです :) http://bit.ly/eSwBnL 


rubbish talk_14.

2011-01-23 02:55:40 | Science
□ rubbish talk_14.

□ my twitter log storage.

□ 高校の頃に読んだ物理学者、Steven Weinbergの著書の中に、「哲学に反して」という章が設けられていた。要は科学が「定量性」という質において、哲学から独立した存在であるということが主張されているわけだけど、それに感銘を覚えた私は、大学の哲学講義で論を展開してしまった。


言うまでもなく、哲学の教授からは猛反発を浴びたのだけれど、些か争点が食い違っていたことに今になって気付く。彼は科学の骨子である数学自体が数理哲学に基づいていると反論して来たが、だとすると、地球外生命や人工知能の記号体系において、それぞれの存在を支える哲学がある筈と言うことか。



人間にとって哲学はルールだろうか。ルールの解釈ではあり得るかもしれない。しかし数学はルールの記述そのものだ。一方、科学哲学は推量に基づく点で、哲学や数学とはそもそも住み分けが違う。そして「哲学に反して」は科学哲学そのものだった。


もう一つの乖離は、哲学を出自とした科学が、今は母体を離れた時間構造に自律していると認識したのに対し、哲学側にとっては、数学が今も絶え間ない哲学的思考の励起によって存在し得るものだと言うスタンスの違いから生じたものだ。この対立には単なるポジショントーク以上の意味があるかもしれない。





□ 私は、自分が享受するあらゆる表現物・価値体系について、任意の水準を設けた「質の高さ」と言うものを認めていない。自分にとってどれだけの負荷が働いたか、どう言う「出会い」であったかを述べるだけである。更に言うと、「価値があるもの」自体より「価値を感じる主体性」の方に力点を置いている。


そう前置きした上で、凡ゆる文化圏の中で、ある程度の偏りと分布を持った「客観的な価値水準」の使役は認めざるを得ない。絶対的な優劣の肯定というわけではなく、「現状の力学」を俯瞰するという効果において





□ 人間は常に思考している生物ではない。むしろ雑多な思念の群がりであり、外界に誘因される思考現象はもっと単純な生物よりもアンコントローラブルだ。

思念、衝動、行動、誘発。それぞれの過程に移るアクティベーションの閾値。情報化文明における書記行動は、思考のバンクというよりも、思念から誘発過程への指数関数的なバイパス増築現象と言える。