□ "Scale - What If other planets replaced the moon?"
>> http://bradblogspeed.com/im-bad-at-math#!/
BGM: ♪ Doves / "Where We're Calling From"
『もし月の距離に他の惑星を置き換えたら、どう見えるか』
動画を提供したブログの方では、サイズ表現の考証に問題があると議論になっていますが、見かけの大きさは惑星直径に比例するので、木星は見かけ上の月の直径の約50倍(表面積では2500倍)に見えます。つまり動画内の「仮想観測点」を置いた方法論としては、(この動画の視点自体が「アップスケールされて切り取られたもの」であるならば、)正確な考証に修正した上でも、あながち大きな差異を齎さないであろうと私は考えます。
問題は基準となる月のサイズの置き方ですね。(前景要素・神経学的な錯視・視野角)
この動画では、森を配した前景要素によって、人間の裸眼視における観測点が天球の中心にあるとミスリーディングされてしまう為、木星が実際ありえないほどのサイズにアップスケールされて見えてしまうようです。
言うまでもなく、天体の「見かけの大きさ」を比較するには、三角関数の他に、観測点と観測対象の間に定量的なフレームを設定する必要があります。例えば、「1m先の1平方メートルの窓から月が何センチに見えるか」という文脈が必然となります。
件のブログエントリーでは、szuu氏がStellariumで再現した、より正確な「見かけのサイズ比較映像」が紹介されているので、そちらも参考に。
何にしても、映像・音楽の調和によって表現された、シンプルで芸術的な作品だと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます