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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Way Out West / "We Love Machine"

2009-11-13 17:42:35 | music9
Welovemachine



□ Way Out West / "We Love Machine"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>One Bright Night
Body Motion
Tierra del fuego

Release Date; 08/Oct./2009 (CD Album)
Label; Hope Recordings
Cat.No.; Hope CD084
Format: 1xCD

>> wayoutwest.mu


>> tracklisting.

01. We Love Machine
02. One Bright Night
03. Only Love
04. Bodymotion
05. Pleasure Control
06. Future Perfect
07. Survival
08. Ultra Violet
09. Tales of the Rabid Monks
10. Surrender
11. The Doors are where the Windows should be
12. Tierra del Fuego


Way Out West is Jody Wisternoff and Nick Warren
Jonathan Mendelsohn vocals on Only Love/Surrender/Survival
Damon Reece drums on We Love Machine
Jennifer Raven flute on Body Motion
Steve Robshaw additional guitar on One Bright Night
Justin Goodall additional guitar on We Love Machine



‘Progressive House Legend’、DJ's DJとして多方面からリスペクトされる大御所、J.WisternoffとN.Warrenによるデュオ、Way Out West待望の4th studio Album.

"We Love Machine"というタイトルで示される通り、恍惚に身を揺らし、煌めくような官能の一夜を踊り明かす為の音楽に、本能にズンズンと響くようなマシーンの機械的なリズムと音色は欠かせない。DJ's Musicとは今やそれほどに、心躍らせる歯車として人々の心に噛み合っているのだ。



Way Out Westは常に、あらゆるモードの尖端を走っていた。ブレイクビーツとトライバル・ミュージック、そしてチルアウトとの複合的でスタイリッシュな作風を打ち出したセルフ・タイトルの1st Album。そしてプロッグ・トランス史上、至高のアルバムとして未だ揺らぎない支持を得ている2nd album "Intensify"では、更に複雑なサンプリング・コラージュの上に、シャンソンや民族音楽、映画音楽的手法を加味し、その下に重厚なハウスビートを踊らせた。


しかし3rd "Don't Look Now,"にて一気に方向性を転換。生ドラム主体のアナログな音色に、シンセを軸に構築されたシンプルな曲調を展開。ヴォーカル曲もよりポップに歩み寄ったが、一部ではストイックなまでにミニマルで硬質なダンス・トラックを披露し、このアルバム構成の二極化がひっかかりを生んでいた印象は否めない。



"We Love Machine"は、そんな3rdのアナログ路線を踏襲しつつも、2nd"Intensify"の頃のデジタル・コンプレックスを土壌として、郷愁の70年代フォーク・ロックや80年代のときめくようなディスコ・ミュージックのエスプリを散りばめ、その装飾として最先端のミニマル・ダブやテックハウスのテクスチャを施している。


全ての曲がハイライト・トラックと呼ぶに相応しい多彩な音色に溢れた今作は、表題曲"We Love Machine"の心の浮き立つようなシンセのウワモノと、軽快なドラム、スウィングするベースが駆け抜ける壮快な幕開けを迎える。

1960年代オーストラリアのフォークバンド、The Gloopの"A Famous Myth"をサンプリングした"One Bright Night"は、セピア調の哀愁を漂わせながらも、WOW独特のドライヴ・センスでリードする。この曲をアルバムの最高傑作として推すことにためらいはない。



"Only Love"をはじめ3曲で歌い手を担うJonathan Mendelsohnは、2007年頃よりクラブシーンで頭角を現しはじめた容姿端麗な男性ヴォーカリスト。爽やかでスムースな声質は8-90年代のAORを彷彿とさせるし、心なしか曲調も彼にあつらえた向きが感じられる。


80年代マンチェスターのニューウェーブ・ダンス・アクト、Quando Quangoの"Love Tempo"をサンプリング・ベースにした"Body Motion"も、Way Out West唯一無二のエッセンスが凝縮されたミクスチャー・トラック。一転して星空を翔るような"Pleasure Control"の、SF的で輝々とした浮遊感、後半のオーバースケールな解放感は筆舌に尽くし難い。曲調が緩やかに変化し、始点と着地点が遠くかけ離れるのも、WOW独自の魅力の一つかもしれない。



芳しいアジアンなアトモスフィアを醸し出す"The Doors are where the Windows should be"は、WOWの音楽性における欠かせない側面の一つ、エスノ・ミュージックの要素を前面に押し出したDown-Tempo。これと共に"We Love Machine"の黄昏ともいうべきラスト・トラック"Tierra Del Fuego"も民族音楽のサンプリングで構成された、閉幕に相応しいサイケ調のアンビエント。



個人的にも総じて高く評価せざるをえない作品。何よりも音楽を聴いていて、これほど胸が高鳴ることは久しく無かった。鼓動が重低音に共鳴するたびに、この気持ちに『見覚えのない懐かしい光景』を運んでくるようで、私たちは確かに、機械に恋をしているのかもしれない。


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