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□ Banco de Gaia / "Memories Dreams Reflections"
♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>Starless
♪ Last Train to Lhasa (2004 Live)
♪ Soufie (Now That's What I Call 2009)
Release Date; 22/09/2009
Label; Disco Gecko Recordings
Cat.No.; GKOCD010
Format: 2xCDs
>> http://www.banco.co.uk/
>> tracklisting.
Disc 1 (studio)
01. Spirit Of The Age
02. Starless
03. Echoes
04. Soufie (Now That's What I Call 2009)
05. Tempra
06. Terra Om
Disc 2 (live)
01. Analogique
02. Indecision
03. Soufie (Blue Mix)
04. Qurna
05. China
06. Celestine
07. How Much Reality Can You Take?
08. No Rain
09. Drunk As A Monk
10. Last Train To Lhasa
この20年の間、クラブ/テクノミュージックにエスノ・アンビエントの風を吹き込んだ先駆けであり、アンダーグラウンドシーンのカルト的存在との謂れもするToby Marksの記念碑的アルバム。
Disc 1は彼の音楽的ルーツを辿る内容になっていて、前半部"Reflections"では自身が尊崇する往年のプログレバンドのコピーを、後半部"Dreams"には、今や幻となったデビュー当時のカセット音源をセルフカヴァーでリファインしたものを収録。そしてDisc2 "Memories"では、1990年から2004年に至る貴重なライブ音源から、Banco de Gaiaの軌跡と変遷をノンストップMIXで回顧する。
『これから演奏にギターシンセなんか取り入れてみたらどうだろう?』
Benco de Gaiaの初期プロデューサーでもあるAndy Guthrieの一声が、Tobyの転機となった。当時、ポルトガルで観光客への余興としてバンド演奏していたTobyは、そのgigを契機にデジタルサンプラーを購入。直後から、現在知られる所のBanco de Gaiaとして活動を開始するに至ります。
"Reflections"パートでカヴァーされているプログレの名曲を聴いて、Banco de Gaiaの原型となるピースが、それらの原曲に既に散りばめられていたものであることに新鮮な感動があります。King Crimsonの煙を燻らすような"Starless"、Pink Floydの聖典"Echoes"の忠実なコピーぶりは、Bancoファンにとっては意表という他ないのではないでしょうか。
"Farewell Ferengistan"から参加しているフォークシンガー、Maya Preeceのあまりにもエキゾチックな"Starless"は、原曲好きにとってもやや面妖であるのだけれど。
エレクトロニカの片鱗を窺わせるHawkwindの"Spirit of the age"は、おそらく30年前に今のテクノロジーがあったなら、彼らもそうしたであろうと思える先進的なアレンジにリミックスされいています。
"Dreams"パートにおいて最新のスタジオ録音で蘇ることになった初期楽曲群は、Banco de Gaiaのコンセプトと持ち味が、その頃から今に至るまで歪みなく貫かれていることに気付かせてくれるよう。
"You Are Here"からは、ややウェットでジャジーなカラーを押し出すようになったBancoではありますが、このアジアン/オリエンタルなミクスチャー、摩訶不思議なグルーヴ感こそが、20年来支持され続けて来た由縁なのでしょうね。
そして珠玉の"Memories"パート。
デビュー初期の熱狂と閃きが迸る前半から、ドラムのTed Dugganを迎えた中盤の円熟期(あるいは混沌期?)を経て、忘れ得ぬ"Last Train to Lhasa (2004 Live)"でのピリオド。
この一枚でBanco de Gaiaの全てがわかる!と、までは言いませんが、バンドとしての彼らの姿を置い続けてきたファンであればこそ、この上ない価値を見出すことの出来るアルバムには違いありません。
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