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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Ruth Ann / "What about Us"

2007-06-05 17:49:30 | delerium
Whataboutus



□ Ruth Ann + Michael Cretu (Enigma) / "What About Us"

Drive
Beautiful
Letter to Heaven

Release Date; 04/June/2007
Label; Crocodile Music
Cat.No.; none
Format: AAC (Exclusive for i-Tunes)

>> http://www.ruthann-music.com/
>> http://www.crocodile-music.de/enigma/index.php

(参考)
>> lens,align.:Ruth Ann / "What about Us" Preview.


>> tracklisting.

1. No Surrender
2. Go
3. Drive
4. What about us
5. You talk too much
6. Beautiful
7. Dancing into Hell
8. More than Ordinary
9. Letter to Heaven
10. I'd die for you
11. The Woman I Could be
12. Believe in Me


ENIGMA - Michael Crertuがプロデュースする、Ruth-Ann Boyleのソロデビューアルバム。この作品の出自に関わる事情や、Ruth-Annのキャリアについては、当ブログの過去ログを参照のこと。

プロダクション・ノートが明かされていないので、楽曲の製作過程についての詳細はわからないのですが、楽曲のマテリアルや構成が"A Posteriori"と同じ、オールインワン・モバイル・スタジオ『ALCHEMIST』で製作されているように聴かれるので、おそらくレコーディング行った2004年の時点より、クレトゥ自身によって幾分かサウンドコンストラクションに手が加えられていると推測できます。とはいえ、ヴォーカルラインまで"A Posteriori"と共通部分があるので、"Voyageur"の製作直後には、既に"A Posteriori"と"What about Us"の構想とバックボーンが同時に存在していた可能性も否めません。


アルバム全体の印象としてはダウン・テンポなのですが、かつてCretuが80年代後半から重点をおいた、ヒューバート・ケムラー等と手掛けたSANdRAのCo-Produceに見られる、ドイツ独特の陰を背負ったディスコ/エレクトロポップも彷彿とさせるもので、ルース-アンのスムースでクールなヴォーカルが、レトロな音感に現代的で無機質なストラクチャを彫り込んでいます。

然し乍ら、"What about Us"も、その深みや重感において"A Posteriori"と同様の物足りなさが漂うのも事実。例え狙ったものであろうと(実に調和しているとはいえ)、これまでの作り込みの深さと比べると、デモ版のまま出してしまったようなマイナスの印象が拭えません。自身の他の楽曲のパートやプリセットの使い回しが目立つのもそうで、彼女のヴォーカルパフォーマンスを活かすと言う点では、Oliveの域にすら全く達せず、Ruth-Annにとっては、このリリースが最良の選択であったとは言えないでしょう。


"No Suurender"と"Letter to Heaven"は、Enigma/"A Posteriori"の"Sitting on the Moon"と、そして"Drive"は、"Goodbye Milky Way"の姉妹曲と言えるもので、ボーカルフレーズの一部とサンプル、伴奏を使い回しています。" I'd die for you"と"The Woman I Could be"は、どちらもAndru Donaldsの作品から構成を引用。Jens Gadが共作した"Beautiful"は、"Le Spa Sonique..."との共通点が聴かれるものの、耳触りの良いクリック音やギター、オルガンといった生音的な質感と、Ruth-Annの伸びやかな哀愁の歌声が調和した佳曲。upliftingなダンストラック"More than Ordinary"も、シンプルであるが故にルース・アンのフラットな声の魅力を引き立てています。

個人的には、このうちの数曲については、"A Posteriori"にプロットされていれば、よりスケール感が増して良かったんじゃないかなーという感想です。"A Posteriori"の構成としては、あれで完成されているのだけど...."What about Us"は、アルバム作品としては纏まりきれていない、単調でかつ散漫な印象すら抱いてしまいます。とはいえ、私が本作で最も評価している"Letter to Heaven"は、幽玄な世界に誘うアトモスフィアが、"Voyageur"から"A Posteriori"に至った、Cretuの精神世界の推移の狭間を描き出しているような感覚があって、それだけでこのアルバムを購入した価値がありました。Ruth-Annという歌手についてもまだまだ大きな可能性を期待させる、正に"What about Us"というタイトルに相応しい、イントロデュース的なアルバムとして聴くことも出来るでしょう。




□ Fauxliage Single Cover?

Faux

>> http://www.nettwerk.com/productions/search_albums.jsp?letter=F
   (↑頁中央部)

今月Nettwerkからシングルをリリース予定だったFauxliage(Delerium+Leigh Nashの新ユニット)、"F"の欄にはシングルのジャケットらしきものがありますが、肝心のアーティストページは現在削除されているようです。単なる延期なら良いのですが、ライセンシングが何かの問題でしょうかねぇ。。?

(参考)
>> lens,align.:Fauxliage (Delerium + Leigh Nash) Coming Soon!




□ Sleepthief / "The Chauffeur - The Remix - EP"

Chauffeur_1

>> http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=253392582&s=143462

1. Original Album Version
2. Psychosomatic Mix
3. Flipside's Remix
4. Seize Puts on the Breaks On Mix
5. Martin Preston Mix
6. Lemonsoul Deep House Mix
7. Sapphirecut with Dave Shaffer Mix
8. Nick Wax's Drifting Haze Mix
9. DJ Vapour Mix
10. Timo Mae-Main Mix
11. Timo Mae -Dub Mix
BONUS
12. Send me an Angel (ft. Kristy Thirsk)


やっとi-Tunesにてリリースされました。
6/26リリースになってるけど、もう買えます。
やはりKristy Thirskの歌う"Send Me An Angel"が素晴らしい。

(参考)
>> lens,align.:Sleepthief feat.Kristy Thirsk/ "Send Me an Angel"
>> lens,align.:Sleepthief / "The Chauffer" Tracklist.


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