lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

rubbish talk_6.

2010-07-31 22:31:22 | ニュース
人間の観念に基づく総ての振る舞いは、
非現在・非自己の形象として永遠に連なる時間の連続面に
自らを組み入れることに他ならない。

食事や生殖行動、呪術と科学、
古代の壁画から現代の芸術に至るまで、
あらゆる次元における「人」の痕跡は幾億の層を重ねながら
巨視的な「普遍性」の形成と並進対称な相同を為していく。




Oceansimage

□ 映画『Oceans』視聴

フランスの海洋ドキュメンタリー映画。
BBCシリーズとは対照的に『感傷性』を重視した内容ですが、動きやダイナミズム溢れるカメラワークで捉える環境・生態系映像は圧巻。

ただ、人間の脅かしている生物多様性への負荷を象徴するのは良いが、それは人間社会が共有する倫理的問題、不当性とは別の次元にあるということは自覚しておきたい。




□ 学力と貧困の力場

全国学力調査、「論理的理解、応用力不足」と真に受けるのは簡単だけど、出題の目的と、解答のばらつきから得られるパラメータの評価や相関に、どの程度の正当性が有るのか、更に基準がオープンになっているかなど疑問。小中学生の学力が及ぼすソリューションの文化レベルに初期値以上の意味はない。

逆に、日本社会がその「初期値」の呪縛に浸っているからこそ、子供の学力低下が必要以上に現実として深刻になるのかもしれない。リカバリー性が不当に抑圧されている反映でもある。そしてそれは、富の分布や権力構造の保持とフィードバック関係にある。




□ 本当に誤用?

言葉の誤用について、書き手はしっかりと正しい意味で用いているのに、読み手の方が誤用だと思い込むケースは少なくない。例えば「恣意」のような、正しくても誤用でも見た目の文脈が違和感なく成立してしまうような語は要注意だ。誤用だと勘違いされた上に、主張の解釈も歪曲してしまう。


一例として、「恣意的にサンプルを採る」と同義な文脈において最も起こりやすい。読み手が「誤用に目を光らせている」風潮が、ある領域では逆効果になっている例。

また、「作為的に選択されたサンプルだ」という意味の文脈を合成する時、「恣意的に選択されたサンプルだ」では誤用だけど、「恣意的なサンプルから選択された」は元の意味を保存する。


※ 恣意=「思いついたまま」「自分勝手な考え」「任意に(ランダムに」




□ 無料公演なのに「著作権料を」 JASRACにオケ当惑

>> http://www.asahi.com/showbiz/music/NGY201007210024.html

「団員に給料を払っており、実演家(団員)は報酬を得ていると判断できる。内容は同じとされても、『音楽を利用する主体』という形式的な点で判断せざるを得ない」 (JASRAC)


Jasracがプロ・オーケストラの慈善公演に著作権料を請求した問題。その主張の根幹である「音楽を利用する主体」の解釈が、(良い悪いでは無く)純粋に興味深い。これは団体間の話し合いだけで収束させるべきではなく、徹底的に検定して法的資源として欲しい。


個人的には、jasracの主張は、法解釈的にも論理的にも無理あり過ぎだろとは思います^^; 批判の風潮とは切り離しても、「承服できない」のは当然でしょうね。そして、組織として社会として、そんな事例を積み上げてきたことの何処に問題があるのか。公共の利益の為に検証されてきたとは思えない。


今回の争点を明かすと、Jasracにおいてはプロ・オーケストラ自身の主催による活動に限り、「特定公益法人としての法人格を認めない」という、実にアグレッシブな法解釈の是非が問われるでしょう。


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