□ 『Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One』
Directed by Christopher McQuarrie
Written by Erik Jendresen
Exective Producer: Susan E. Novick
Music by Lorne Balfe
Cinematography by Fraser Taggart
SFスリラー的な作劇はシリーズとしては新機軸。その設定を活かして荒唐無稽なラインギリギリのアクション文法とスタントの限界をアップデートしている。イーサンとマーヴェリックに通じるヒロイズムは、トム自身の人生哲学の発露なのかもしれない
表題の”Dead Reckoning”は、今作のヴィランである実体を持たない脅威『Entity』と、2部作であることのダブルミーニングとなっている。突如として自我に目覚め、機械仕掛けの檻から解き放たれたAGIであるエンティティ、そして着地点を決めぬまま2部作のpart 1として解き放たれた今作
『TOP GUN: Marverick』では、AIとドローンの台頭によって消えゆく英雄となったパイロットたちの最後の勇姿を敵味方ともに鮮やかに描き出し、『Dead Reckning』ではAIが世界の真実を操り、大義のために儚く散ってゆく最後のスパイ像を描き出している
□ Lorne Balfe / “I Was Hoping It'd Be You”