□ Nils Frahm & Anne Müller / "7fingers"
♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>Because This Must Be / Augmentation
Release Date; 13/07/2010
Label; Hush
Cat.No.; hsh094
Format: 1xCD
>> http://www.myspace.com/nilsfrahmannemueller
>> buy from Hush Records (portland)
>> tracklisting.
01. Teeth
02. 7fingers
03. Let My Key Be C (Thriller Edit)
04. Show Your Teeth
05. Because This Must Be / Augmentation
06. Journey For A Traveller
07. Reminds To Teeth
08. Duktus
09. Long Enough
production by nils frahm
vocals on "long enough" by andreas bonkowski
strange colour by torsten posselt
Berlinのpost classical / experimental シーンにおいて、ここ1-2年で加速度的に求心力を発揮しているピアニスト、Nils Frahm。同じく「クラシック」側からの「エレクトロニカ」への積極的なアプローチを続けているチェリスト、Anne Müllerとのコラボレーション・アルバム。
儚く消え入りそうなクラシカルアンサンブルに、エレクトロの淡い味付けがモダンな感傷に浸らせてくれます。
どこまでもさりげなく、そして囁かに呼びかわすピアノやチェロの心象的な「インストゥルメント」層と、それらを透明な残響の中に包み込み、時に鋭利に刻む触覚的な「アスペクト」層のハーモニクス。
電話を介した男女の対話と、感情の揺り返しをオーケストラと音響でリンクさせた"Because This Must Be / Augmentation"が秀逸。
"Long Enough"では、以前Nilsが参加したバンド、"Siva"のAndreas Bonkowskiを起用した異例のヴォーカル・トラックを披露。これまでよりも格段にIDM、Electronicaの方向性に歩み寄った作風となっていて、同様のアーティストが密集するアメリカ・ポートランドに拠点を置く、Hush レーベルのカラーに即したリリースと言えるでしょう。
1982年生まれのNils Frahm。幼少よりピアノを学び、チャイコフスキーの最後の門下生の一人であったNahum Brodskiに師事しています。その後、Tom Yorkeの音楽に大きなインスピレーションを受け、その技能を活かしてベルリンのポスト・クラシカルシーンに没頭。
ソロ・ピアノ作品である"Wintermuzik"、"The Bells"をリリースする傍ら、同シーンのアーティスト達と多くの共同作品を発表しています。
2008年には自身の活動拠点とするDurton Studioを設立。ベルリンの映像・音楽・アートシーンを担う若手のアーティストを中心に、他レーベルへのスタジオ提供や、CM制作などの様々な活動を展開しています。
>> http://www.durtonstudio.com/
後期ロマン派の作曲家の名を冠したベルリンの記念楽団、Wolf-Ferrari Ensemble所属のAnne Müllerは、BeatplanetやFour Seasons In One Dayとしての活動で知られ、自身の奏でる『チェロ』という伝統楽器の音色を、常に先進的なアイデアで聴かせてきた職人。
Durton Studioは、世界的シェアを誇るドイツの企業グループ、フォイト・シーメンス水力発電のイメージ・フィルムを製作。新進気鋭の映像作家、Oliver Neisを迎え、楽曲はNils自身とAnneを起用、更にベルリンの由緒あるオーケストラ、Junges Kammerorchester Reinickendorfからヴァイオリニストとして、Ansgard Srugiesを招いています。
□ Siemens Voith Image film
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Director: Oliver Neis
Music by: Nils Frahm
Cello: Anne Müller
Violin: Ansgard Srugies
この十年余り、post classicalという括りが無かった時代から、多くの前衛作曲家を輩出してきたエクスペリメンタル・シーンの土壌としてのベルリンにおいて、快進撃を続けるNils Frahm。今月末にはピアノソロによる小品集、"Unter | Über"をリリース予定。ドイツのフィルムメーカー、Ralph Etterにインスパイアされた作品とのこと。
Durton Studioを中心とした周辺のニューカマーの今後も含めて、大きな期待を寄せてしまいます。