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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Jóhann Jóhannsson / "and in the endless pause there came the sound of bees"

2010-04-08 13:27:00 | music10
Aiteptctsob


□ Jóhann Jóhannsson
 / "And In The Endless Pause There Came The Sound Of Bees"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>The Gift
Escape

Release Date; 10/04/2010
Label; Type
Cat.No.; TYPE064
Format: 1xCD

>> http://www.johannjohannsson.com/

>> tracklisting.

01. Theme
02. City Building
03. Entering The City
04. The Flat
05. Rainwater
06. Siren Song
07. Pods
08. The Gift
09. Dying City
10. City Building (Alternate Version)
11. Escape
12. Inside The Pods
13. End Theme


Music from the film "Varmints" by Marc Craste,
based on the book by Marc Craste and Helen Ward
Music written, arranged and produced by Jóhann Jóhannsson.
Orchestrations by Jóhann Jóhannsson and Nicklas Schmidt.
City of Prague Philharmonic Orchestra and Chorus conducted by Miriam Nemcova.


Solo Soprano: Michaela Srumova.
Concert Master: Bohumil Kotmel.
Orchestra Contractor: James Fitzpatrick.
Orchestra recorded at Barrandov Stduios, Smecky Soundstae, Prague by Jan Holzner.
Additional recordings in Copenhagen.
Sound design by Adrian Rhodes.
Piano, keyboards and electronic processing by Jóhann Jóhannsson.
Mixed in NTOV, Copenhagen by Jóhann Jóhannsson.


Published by Mute Song.
Title by Helen Ward.



□ See also
>> lens,align.: Jóhann Jóhannsson / "FORDLANDIA" review.


"Varmints" (2008)

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Short-film based on the book "Varmints"
Director: Marc Craste
Author: Helen Ward
Production: Studio aka


児童文学作家・Helen Wardとイラストレーター・Marc Crasteによる児童向け絵本"Varmints"の、3Dアニメーション化作品。今、アイスランドで最も先鋭的な音楽家、Jóhann Jóhannssonが手掛けた劇伴音楽がようやくのオフィシャルリリース。

2009年に行われたUS East Coast Tour会場にて、1,000枚限定で販売されていたオリジナル版に未発表曲を加え、昨年末バイナル盤として限定数がプレスされたバージョンの正規流通音源にあたるのが、このCDである。



"Varimnts"は24分足らずのCGアニメーション・ショートフィルム。自我と社会との葛藤を環境問題に絡めて描く、極めて普遍的な寓話だが、それは同様にJóhann Jóhannssonの極めて『型通りな』様式の音楽と相俟って、古典的ながら実直に胸に響く箴言の体を為している。


上では型通りと言ったが、今の映画音楽界において彼ほど"electronica"の実験精神を持ってスコアを組み立てられる者は、それほど多くは無い。

"and in the endless pause..."には、確かにThomas Newman風のオーケストラやフレーズの断片が散りばめられているものの、暗い暈渲に沈めるようなノイズやアトモスフィア、そこに浮かび上がっては霞んで行く音色とメロディの刹那的な邂逅の美学は、Jóhann Jóhannssonが先導してきたアイスランドの実験音楽シーンでの研鑽の賜物と言えるだろう。


また、アイスランドという国家の現状を鑑みて、彼がこの作品に投影したテーマや『想い』にも、心ずから推し量れるものがある。例えば"City Bulinding"の悲壮な旋律の機微に、例えば"Dying City"の絶望の狂騒に。

そこかしこに顕われる暗澹たるテーマの数々は、無垢の煌めきを放つ"Theme"や"The Gift"とのコントラストによって深淵を際立たせ、強い眼差しを以て回帰する"End Theme"の救いと希望によって昇華を迎える。"Varmints"の寓意に託した物語は既に、楽曲それ自体で結晶しているに等しい。


"and in the endless pause there came the sound of bees"...いつか人々の遺した世界に、ミツバチの還る時はやってくるだろうか。Jóhann Jóhannssonが引用したこのタイトルは、転じて喪失を予感している我々の願いとなり、やがて訪れる沈黙の時まで、その旋律を今も何処かで響かせている。


rubbish talk.

2010-04-08 13:26:41 | Science
(自身のTwitter Logから記録)

□ 蟻のコミュニティ形成は個体間に媒介される化学物質の濃度「のみに」依存される。個それぞれの役割としての行動は内在していて、信号によって自動的に発現する。中央管制のない統治システムは攻撃耐性に優れるが、ハブとインフラに無自覚の間隙を孕み続ける。例えば系外からの「不正操作」など (3:18 AM Jan 18th Twitterrificから)


□ 意識活動(と見なされるもの)が「終端」を織り込んで時間を刻んでいるならば、人間原理などを弄さずとも、砕けざる石の如き「揺らぎ」の中に決定論と偶然性の折衷点を見出すことが出来るかもしれない。(5:58 PM Jan 18th Twitterrificから)

高度な知的活動に要する計算時間の投影である。十分な試行にe-folding timeが収束しない環境では意識を持つ生態系が発現しない。逆に意識が起こるのは、群?個体間において安定的に計算時間を確保出来る環境があるからで、時間の準位(刻み方)に物理依存的に終端を織り込んでいるのだ。(6:31 PM Jan 18th Twitterrificから)