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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

The best films of the First Half of 2023.

2023-05-22 19:08:09 | 映画


The best films of the First Half of 2023.

1.EO
2.Return to Dust (小さき麦の花)
3.Benedetta
4.რას ვხედავთ როდესაც ცას ვუყურებთ? (ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう)
5.GotG3

2023上半期 映画ベスト5 (5月時点)

まさかの『EO』ぶち抜き。打ちのめされたし、まだ余韻から抜け出せない。『小さき麦の花』もロバが名演。GotG3やPigといい、昨年から動物に泣かされてばっかり

TÁR

2023-05-15 04:04:04 | 映画


□ 『TÁR』

Release: 2022
Directed/Written by Todd Field
Music by Hildur Guðnadóttir
Cinematography by Florian Hoffmeister

緊張と断裂の反復。苛烈なまでの愛と表現に囚われた人間の支配欲が、やがて周囲の反発から力学的均衡に至るまでの過程を必然の報復として描く。破滅であり再生の物語。音楽は感情に名をつけ、名は記憶となる。だが表現された記憶は誰のものか。ウカヤリ族の伝統歌が重要なキーとなる



音楽を主題にした映画だけれど、音楽書法ではなく映画文法に依って音楽の本質を捉えようとする作品である。レナード・バーンスタインの有名な講釈がターの原点となったように、表現とは、己の過去と未来の実像と絶えず対峙することで為され、それは正に『中断』が加筆された楽譜それ自体である



□ Guðnadóttir: Tár - III. Moderato
Deutsche Grammophonからのサントラ、アヴァンギャルドな表題曲を初め、劇中のリハーサルの一角を捉えた機会音楽(ターは「リハーサルにこそ発見がある」とした)、インスピレーションとなったウカヤリ族の歌と、ペルーの森林のフィールドレコーディングも収録されている



□ Cura Mente https://youtu.be/JBHph4tSr-I



Extrapolations.

2023-05-12 19:08:09 | 映画

□ 『Extrapolations』

>> https://www.apple.com/tv-pr/originals/extrapolations/

Apple TV+ (2023)
Created by Scott Z. Burns

Series Directed by

Scott Z. Burns
Nicole Holofcener
Gregory Jacobs
Ellen Kuras
Richie Mehta
Michael Morris

温暖化が進行した近未来を科学的考証と社会シミュレーション、圧巻のヴィジュアルを交えて描く群像劇。紛争や疾患、環境テロ、環境技術の特許問題、北極圏のサーバーリスク、AIなどタイムリーな要素も。環境か市場価値かを天秤にかける『技術』は救いの手になるのか、それとも───

この作品への批判として、ドラマの主要人物が『富めるアメリカ人』に限定されており、一面的な問題しか捉えていないと言うものがある。おそらくこの作品は、将来、経済・政治的に環境問題を左右する責務を負うことになる人々へ向けられたものなのだろう。誠実さと利己的行動の功罪のテーマは繰り返し登場する



個人的に意見したいのは、クジラと対話するくだり。近未来SFとしてのスタンスを明示するシークエンスであるが故に、もっと慎重に考証してほしかった。家族やマーラーの交響曲第十番について語ったり、人間の思考プロトコルをそっくり投影させるのは、『知性』を一意的に定義するようで現実的と言い難い。(自己言及は為されている)


先鋭化した環境テロリズムについても扱っており、網羅的にこのテーマを描こうという気概は伝わってくるが、タイムリーなトピックは陳腐化しやすい。困難に挑んだドラマシリーズとして評価したい。


‎خانه دوست کجاست.

2023-05-12 19:07:07 | 映画


□ ‎『خانه دوست کجاست』

Country: Iran (1987)
Language: Persian
Directed by
Abbas Kiarostami

国際的にイラン映画への関心を高めたAbbas Kiarostami監督による不朽の名作。子供の視線から、大人との不条理なディスコミュニケーションを描く。寓話的な語り口でありながら、洗練された映画文法と芸術の域に達たカメラワーク。岩造の住居と生活感が醸し出すノスタルジー

რას ვხედავთ როდესაც ცას ვუყურებთ?

2023-05-05 05:05:05 | 映画

□ 『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』(What Do We See When We Look at the Sky?)

>> https://georgia-cafe.com/

Country: Georgia / Germany
Release Date: Apr. 2023 (Japan)

Directed by Aleksandre Koberidze
Written by Aleksandre Koberidze
Music by Giorgi Koberidze
Cinematography by Faraz Fesharaki
Art Direction by Maka Jebirashvili


"Refreshingly unique and ultimately enchanting, What Do We See When We Look at the Sky is an ode to love that finds magic in the mundane."



東欧ジョージア(旧グルジア)、古都クタイシの美しい街並みを舞台に描かれる、春の微風のように淡い現代の御伽話。豊穣な歴史と自然、躍動する人々の生活感の一角で起こる信じ難い出来事。そして、不条理に隔絶された恋人たちへの救いという形で、『映画』が真実の証人たることへの作り手の儚い願いが語られる



ファンタジーでありながらドキュメンタリー的な映像手法で描かれていて、特にフレーム外の会話や効果音、定点観測などにより観客の想像力を、『語られていない』豊穣なテキストの中に放り込む。古びた扉や橋、家具や食器の描写が印象深い









『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』コラボカフェ☕️ジョージア伝統食『ハチャプリ』と、東欧風紅茶。ジャムはロシア製で「スプーンで直接舐める」のだそう。劇中のはハチャメチャデカいハチャプリ。マスターの映画トーク嬉しかったけど、丸腰のところ話しかけられてコミュ障発動しちゃった☺️




Guardians of the Galaxy Vol.3.

2023-05-03 15:15:15 | 映画


□ 『Guardians of the Galaxy Vol.3』

>> https://www.marvel.com/movies/guardians-of-the-galaxy-volume-3

Directed by James Gunn
Music by John Murphy
Cinematography by Henry Braham
Costume Design by Judianna Makovsky

「絆」は寄り添うだけじゃなく、離れても繋げていく為にある。終盤の殺陣が異次元の出来映え。犬のコスモカッコ良!(80年代スピリッツを感じる)あとウサギ飼いはちょっと身構えた方が吉。



ロケットが己の出自を誰にも明かさなかったのは、置き去りにした過去を誰よりも重く背負っていたから。ずっと心の中に秘め続けてきた友情の日々と突然の別れ。冒険の中で育んできた新たな「絆」。一匹狼のアライグマ(?)が、誰よりも家族を求めていた理由が明らかになる



ロケットかわいいコスモかわいいライラかわいいフロアかわいいティーフス痩せろとモフモフ中枢神経逆撫2時間半だけど 劇中の「虐げられた動物たち」と、しれっとレギュラー面で大活躍の最強チートサイコキネシス宇宙犬コスモ🐶の存在が良いコントラストになってるよね


地球から連れてこられた動物が、突然分不相応の知性を与えられることの残酷さや怖さが描かれていて、直接絡みはないけれど、その痛々しさを超越した対極の存在として宇宙犬コスモ🐶(陽気で最強!)を持ってくるのは、非常に巧い演出だと思った

3部作全て最高の最高の最高なんだけど、前作ではどこか湿っぽかったクィルとロケットの関係性が、今作では公然と固い友情として描かれている一方で、回想パートではロケットが「動物である」という事実に焦点を結んでいるのが、作劇の核にスパイスを効かせている


John Murphyによるスコアで繰り返し登場するモチーフ『Mo Ergaste Forn』(あるべき姿)は、ルネサンス期の宗教曲のような単旋律コーラスが印象的。これが動物たちが寄り添って夢を語る過去パートでは、木管楽器による転調で優しい旋律として奏でられるのが涙を誘う https://youtu.be/S0Jv3wjTmlk


John Murphy - Naming (From "Guardians of the Galaxy Vol. 3"/Audio Only)



Mo Ergaste Forn (Full Version)



Who We Are




劇中でHenry Purcellの歌劇からアリア”Dido’s Lament”の編曲が流れるのだけど、歌詞は詩人Nahum Tateによるもので、ディドが自決する直前に「私を忘れないで」と歌う。様々なアレンジが存在する中で好きなのがArminのトランス版

Aria - Dido (Armin Van Buuren's Universal Religion Mix)






Mandalorian - Chapter 23 “The Spies”

2023-04-13 19:13:37 | 映画

□ 『Mandalorian』S3E7 “The Spies”

>> https://disneyplus.disney.co.jp/program/mandalorian

スピンオフ最大のスケールで描かれる「種明かし」回。
巨大帆船に巨大モンスターに巨大廃坑…
このシリーズは、スターウォーズファンを一体何処まで連れていくのだろう。
サーガ9部作からの伏線も張り巡らせ、ファースト・オーダー勃興の兆しを見せる。
反抗期のグローグーが可愛い








BENEDETTA.

2023-03-19 21:44:23 | 映画


□ 『Benedetta』 (ベネデッタ)

>> https://cdn-media.festival-cannes.com/film_film/0002/66/09eb8592ee20c0f58994cdadef7b486f0ff24c69.pdf

Directed by Paul Verhoeven
Cast: Virginie Efira / Charlotte Rampling / Daphne Patakia

Writing by David Birke & Paul Verhoeven
Based on the book by Judith C. Brown

Music by Anne Dudley
Song text by Hildegard von Bingen

Cinematography by Jeanne Lapoirie
Art Direction by Eric Bourges


A 17th-century nun in Italy suffers from disturbing religious and erotic visions. She is assisted by a companion, and the relationship between the two women develops into a romantic love affair.

『BENEDETTA』(ベネデッタ) 奇蹟と偽証・支配と従属・神性と肉体性とを分つ『ベール』。その内と外との境界が食い破られる時、人は己の孕んだ矛盾を排他しようと破壊性を顕す。「賢さは危険、自分にも牙を剥くから」愛に背き茨の道を行かざるを得なかった女。Hildegard von Bingenの聖歌が物哀しく響く。


また、この映画はNunsploitationの典型的な構成で、ポルノ風の過激な性行為描写はあるのだけど、それが全て結果に収束するための不可分な要素として機能してるのが、巨匠Paul Verhoevenの手腕。『既成事実』と『不可知性』の2面性の解釈についての深い洞察。






□ Anne Dudley / “Beata Viscera” (Benedetta)


□ Anne Dudley / “The Bride of Christ”

『BENEDETTA』(ベネデッタ)のスコアを手がけたのはAnne Dudley。ベネデッタと同じく幻視体験をした中世ドイツBenedict教会の修道院長、Hildegard von Bingenの作曲した聖歌を現代風にアレンジして取り込んでいる。



また、この作品の通奏低音である背徳的な世界観やエロティシズム、これもENIGMAの”Principles of Lust”に通ずるものがあり、映画を思い出しながら聴いてたりします。





隠入塵煙: Return to Dust (小さき麦の花)

2023-03-12 18:44:06 | 映画

□ 『小さき麦の花(隠入塵煙: Return to Dust)』

>> https://moviola.jp/muginohana/

Directed by Ruijun Li
Music by Peyman Yazdanian
Cinematography by Weihua Wang

中国政府の検閲を乗り超え支持された奇跡の作品。清貧とは程遠く大地に根ざして暮らす農村民、そして痛烈な社会批判を含んだ劇薬。恵まれた者も疎外された者も、みな等しく土に還る。人も動物も理不尽に寄り添いあって、絆の実が芽吹く。

ロバの鈴の音に胸が詰まる。


政治・民族的にクリティカルなメッセージとは別に、現代が舞台とは思えない中国辺境の農村民の暮らしを眺めるだけで良い。季節の移ろい、昼夜の気温差、束ねた小麦と、肌に張り付く土埃が薫り立つ、自然と人と動物の息遣いを間近に感じる映画。

結末の解釈が少し分かれそうなのだけど(事実、中国公開版はベルリン国際映画祭出展版と差替えられている)、私はもう3回観て3回ともグショグショに泣いた。もうね…ロバを飼いたい人生だった…

あとパンフの装丁もとても綺麗で、日本語のソースも少ない映画なので購入激賞。


Payman Yazdanian / “The Snow”


劇伴音楽を手がけているのは、イラン人作曲家Peyman Yazdanian。ギター演奏とアンビエントのシンプルな味付けが雰囲気にぴったり。

ただ、私としてはこの映画の世界観って、ENIGMAの”Return to Innocence”のMVそのもので、非常にノスタルジーを感じる





My Best Favourite Movies.

2023-03-09 03:09:03 | 映画
(“STALKER”)


私は基本好きな映画は複数回鑑賞することが多いのだけど、「これは凄い作品だ!」と認めながらも(世間的評価とは別)、「畏怖が強すぎて一度しか観れなかった」という限られた条件では『STALKER』(A. Tarkovsky)、『The Dark Knight』(C. Nolan)、『Dogville』(L. Trier)という感じに絞られてくる。



(“The Dark Knight”)

(“Dogville”)





Everything Everywhere All At Once.

2023-03-03 03:02:03 | 映画


□ 『Everything Everywhere All At Once』

>> https://a24films.com/films/everything-everywhere-all-at-once

A24
Directors: Daniel Kwan / Daniel Scheinert
Music by Son Lux
Cinematography by Larkin Seiple


『Everything Everywhere All At Once』無限の可能性に人生を縛られるのではなく、無限の可能性から排他された、たった一つの不可能な人生を謳歌しよう。愛と宇宙法則の共時性を描いた作品は数あれど、カオスも破綻も何もかも織り込んで、ブラックホールのような勢いで絶望を否定する生命讃歌。映画、いや人間の想像力のアップデートを迫る映像革命だった。

「己が何者になれるか」だけの無限の可能性は、他者が与えてくれる可能性の大きさに遠く及ばない。そしてここで起きることは、きっと他の可能世界でも起こせるはずだから。


岩のシーン『捕まえちゃお!』、どう見てもシュールギャグの画なのに、涙が溢れて仕方なかった。

□ Son Lux / “Very busy”

□ Son Lux / “Opera Fight”


『Everything Everywhere All At Once』 Son Luxによるスコアは、20世紀中期から続くアヴァンギャルド/実験音楽の影響が色濃い。高速モンタージュはJohn Oswaldの作品、中国・アフリカ民族・西洋教会音楽の要素をプログレ風アレンジは、Terry Rileyの作品を彷彿とさせる。https://youtu.be/KV01m8qzP9k


幼少期から漠然と感じている人生の生き辛さって、学問や科学を身に付けていくと「カオス理論」だとか進化心理学といった定量的・分析的な客観視が出来るようになるのだけど、そこをエンタメ映画の文脈に圧縮して逆輸入したのが #エブエブ の成し遂げたことで、「全ては量子の軌道が描いた出来事」なんて台詞もある。



心は石のように自分の檻の中から動けないもの。それでも誰かを愛し、優しく寄り添おうとすることは、石を動かすような不可能性の侵食に他ならない。

18か19の頃、図書館に閉じ篭ってた時期に読んだ本で「タイの修行僧は石ころやアスファルトの罅割れを見つめ続けて、道そのものになる」みたいな記述に謎の感銘を覚えた結果、私は若くして『石になる』ことを覚えた。何を言ってるかわからないと思うが、#エブエブ の石のシーンにどれだけ感動したか汲み取って欲しい。


それとチェコの映像作家、ヤン・シュヴァンクマイエルの作品に『石のゲーム』(“Spiel mit Steinen”(1965) / Jan Švankmajer)というのがあってですね…(以下沼トーク) #エブエブ



敵役である「ジョブ・トゥパキ」は、全ての多元宇宙において「あらゆる可能性を経験してきた」ことにより、現実を思い通りに改変(ランダムな素粒子の再配列)するという最悪のヴィランなのだけど、対抗勢力が彼女に対峙してしまった時の対抗策が、「無視しろ」「関わるな」なのが面白い。


『Everything Everywhere All At Once』、『Cloud Atlas』(2012)っぽいという感想も多くて「それな!」しかない。別々の人物・時間軸・場所のドラマが、ある方向へ同時に収束していく演出。『Magnolia』(1999)なんかもそれっぽいし、極限まで遡ると『Intolerance』(1916)まで行き着く。#エブエブ

Terrence Malickが”The Tree of Life”や”Voyage of Time”でやりたかったことを超コミカルに表現しているし、実際ずっと上手く機能している。 #エブエブ



『Everything Everywhere All At Once』鑑賞4回目。超可愛いパンフレットも漸くゲット🪨👀他に見たい映画いっぱいあるのに、文字通り『石』に転んでしまった。



『Everything Everywhere All at Once』第95回アカデミー賞・作品賞受賞!映画史に刻まれる最も勇敢な試みだった。記念にSon LuxによるOSTから”Come Recover (Empathy Fight)”を紹介。ドビュッシーの導入から、サイケ・ゴアトランス風に最高潮にブチ上げる曲。力ではなく、『共感』が最大の武器。





The Banshees of Inisherin.

2023-02-19 02:34:56 | 映画


□ 『イニシェリン島の精霊』

>> https://www.searchlightpictures.com/the-banshees-of-inisherin/

Directed by Martin McDonagh
Music by Carter Burwell
Cinematography by Ben Davis

外在する闘いと内在する諍い。隔絶が齎す不和の連鎖と、不作為な代償。知性とは、関わる人間との相性や環境に依って相互に作用するベクトル量である。一時的な均衡に囚われていても、それは自己淘汰に向かう過程かもしれない。自然や信仰は素知らぬ顔をして、ただ冷ややかにやり過ごす。


誰かを拒絶したいと願う人ほど、誰かに拒絶される痛みを知る人ほど、この人情の機微を楽しめるだろう。そんな人は殆どそこら中にいて、人徳だのコンプラだの言われなくたって何が良くないかは分かってる。誰かが言ったことが知らぬ間に己の口実になり、考えにすり替わる。それが死神の囁きだとしても。

相手を勝手に自分の土俵に上げておいて、これまた勝手に自分に都合の良いルールで裁こうとするのって、いつの世も普遍的な諍いの悪法なのだけど、コントロールしたい相手を縛るためだけの口実が、己の信条や価値をも貶めることに自覚的でいられる人間は少ないように思える。










Intolerance.

2023-01-30 01:03:06 | 映画


□ 『Intolerance (イントレランス) 』(1916 G・W・Griffith)

古代バビロン、キリストの受難、ユグノー戦争、近代アメリカ、4つの時代における人間の「不寛容」が齎す悲劇と、その共時性を平行して描く。映画文法と撮影技法を最初期に確立したサイレント時代の巨作。しかし皮肉にも、この映画の公開直後から、時代は第一次世界大戦へと傾れ込んでいく。







Yuri Norstein.

2023-01-30 01:03:05 | 映画


□ 『ユーリ・ノルシュテイン傑作選 (Yuri Norstein) 』

ロシアの映像作家の切り絵アニメーションを、日本の技術スタッフが修復・リマスターした作品集。旧ソ連時代の作品で構成されており、フレスコ画なども加工した緻密で幻想的な語り口による寓話的な戦争風刺は、今この情勢だからこそ顧みられるべき。












CODA.

2023-01-30 01:03:04 | 映画


□ 『CODA (コーダ あいのうた)』 (Apple TV+)

>> https://www.apple.com/tv-pr/originals/coda/

Directed by Sian Heder
Based on the Movie “La Famille Belier”
Music by Marius De Vries
Exective Music Producer: Marius De Vries
Cinematography by Geraud Brisson

フランス映画『La Famille Belier』のリメイク。物語・演技・ロケーションの奇蹟のアンサンブル。漁村の聾者の家庭に生まれた少女が『歌』の才能を見出され、夢と家族との間で揺れ動く。Marius De Vries監修による選曲が秀逸。涙なしに見られない名作。

思い描いた通りの幸せだけが、幸せの形とは限らない。それが本当に愛なのかどうかすら分からない。誰にも分かりえない。だからこそ、今そばにいてくれる人の声に耳を傾けたい。そして伝えたい。







□ “Both Sides Now” by Emilia Jones (CODA)



□ Marius De Vries / CODA - “Wait Wait Stop Stop”