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lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

MacBook Air.

2010-12-21 23:58:05 | music10
Macbookair



□ MacBook Air (MC503J/A)

>> http://www.apple.com/jp/macbookair/

CTO
13.3inch/1.86Ghz/128GB Flash/4GB, 1,066MHz/

also bought...
MacBook Air SuperDrive
Apple USB Ethernet Adaptor



MacBook Airがやって来た~(o^-')o∠☆:゜*'PON!
先週から使い続けて、ボチボチ環境をAir一択に絞りつつあります。
EMBOSSセットアップなう~♪

>> http://emboss.sourceforge.net/



Airkey_2

空気と概観に切り込むようなデザインもさることながら、フラッシュストレージによるストレスフリーな起動速度、読み込み時間の短さに感動を覚えつつ、もう即座にあちらこちらに持ち運べるので、仕事でもプライベートでも既にメインマシンとして活躍中。


検証サイト様のベンチマーク比較でもレビューされている通り、Airの用途を、その起動から取り扱い方までもを含めた、トータルなユーザのbehaviorとして捉えた場合、1.86GHzでも十分過ぎるほど速いと言えそう。


CPU性能では遥かに劣るiPadが最高水準の快適さを誇るGUIを有しているように、この辺りの設計思想の志向性がゆくゆくは、マシンパワーを競い合う市場に風穴を開けることになるのかもしれません。

既にデータは所有から共有へ、クラウド化の流れになることを見越したデザインであることも鑑みれば、SSD容量も当面間に合う程度で需要を見込んで、更に安価で提供することも可能かも?



Airthin

とにかく薄い!軽い!!
鋭角的な外観とは対照的に、底面は丸みのあるフォルムです。φ(゜▽゜*)♪
実は七割型はファッション性で惹かれました。
というかそれで決めました。

2.13GHz/256GBのCTOだと、それならMacBook Proの方が安く高性能なわけで、実はこのラインからはデザインに支払うコストが高価になります。その「デザイン」自体が物理的なユーザビリティに直結してるのだから悩ましい選択。

また、4GB乗せたメモリはシステムバスも二次キャッシュも十分量確保されている為、Air同士の比較では、ほぼCPUのクロック差が直接反映される結果となります。

HDD仕様のみのMacBook、MacBook Pro (13inch)との比較で見るなら、フラッシュストレージによって実現される即応性、レスポンス設計とコストを鑑みて、MacBook Airを勘案しない手はありません。

(MacBook Airのフラッシュストレージは、一般的なIntel SSDより遥かに速いという報告があちこちでされています。)


私はとにかくディスプレイの大きさが13インチは欲しかったのと、長時間バッテリ、そしてスワップしない程度のメモリがあれば満足なので、今回の仕様で購入するに至りました。


Airapple

システム移行にはUSB-Ethernetアダプタ使用した有線接続で経過は2時間弱。私は準備段階で下調べしていたので、幸運にも(?)何事もなく完了しましたが、良くひっかかりやすいと言われる注意点を2つだけ書いておきます。


1. MacBook Airを初起動時には必ず「捨てアカウント」で登録する。(移行時に上書き出来ないため)
2. 移行アシスタントでMac同士を検出するには、お互いの「ネットワーク」設定を"DHCP接続"にしておく。






□ my twitter log storage.

□ music.

Hammock - Longest Year from Hammock Music on Vimeo.



hammockmusic:

Full streams and digital version of "Longest Year" EP (FLAC, ALAC and MP3) now available http://hammock.bandcamp.com/


HammockのNew EP、"Longest Year"が登場。
冷たく冴えた空気の中、星降る聖夜に聴くのにピッタリな、"Non-Ambient Ambient"アルバム。何処までも澄み渡っていて、畏れさえも感じさせる程に寂寞とした響きの彼方、遠く涙のような温もりを湛えた音楽。





reaktorplayer:

Stockhausen’s GAGAKU-CIRCUIT on Max 5-Avant-Garde Music Programming: http://bit.ly/f3u8dd Registration required for download




RichardDevine:

Beautiful Elegant Design, Synthesizer 76 for iPad, http://bit.ly/etCS5S




□ Monolakeがテクノの手法を借りて「音楽」の要素置換を行い、奇しくもそのユニット名の由来となった「モノ湖」に生命元素置換生物が潜んでいたという。。





□ Science.

AIP_Publishing:

光速も要件に足りない市場取引 RT: Relativistic Trading: The speed of light isn't fast enough for some market transactions http://dld.bz/Bzms #AIP_ISNS




□これ素晴らしいですなぁ(⌒▽⌒) iPadを ワーキングツールとしてもっともっと互換性を行かせる環境が必要 RT @cshperspectives: Genome browse on the iPad http://jbrowse.org/?p=129 via @ianholmes




appliedgenomics:

Ruining Genetics? MIT's Technology Review on the work of Joseph Nadeau and the problem case of genomic dark matter: http://bit.ly/ihpv79




SADIFramework:

It's out! :) BioMed Central | Full text | SADI, SHARE, and the in silico scientific method - http://bit.ly/i7j3yN


BioMedCentral:

Likes: ' #CERN joins #COPE' http://ow.ly/3jvI6 #openaccess #oa




CellPressNews:

Download the new free Cell Press iPhone app 'Cell Alerts' and stay up to date with the latest articles & conferences - http://bit.ly/fw9pbx




naturejapan:

砂時計の形状:発生過程における収斂がゲノミクスにより確証され、初期発生学の古典的概念が「アップデート」された: 近縁の生物種では、発生の中期に胚が似た形態に収斂して、その後にま ... http://nature.asia/f9CMQM


naturejapan: ネイチャー・コミュニケーションズ掲載論文です。「カタツムリ左巻き存在の謎解明 天敵ヘビが進化手助け」河北新報 http://nature.asia/fTUClG




compsysbio:

Mugsy: Fast multiple alignment of closely related whole genomes http://goo.gl/fb/yMpiA




HYamaguchi:

RT @j54854: RT @mocchango: ソーシャルゲームの理想型、ようやく意義を見い出せた気がする。 日々是遊戯:ゲームでタンパク質の構造を解析――米ワシントン大のユニークな試み - ITmedia Gamez http://bit.ly/hKUIk7




GenesDev:

"Lymphomagenesis: the ARTS of cell death" - http://bit.ly/exMIj9




GenomeWeb_News:

Autism Speaks Grants to Fund Epigenetic Studies: read more http://bit.ly/fpx1TB




InsideScience:

雷が噴火の兆候を知らせる。RT: Lightning Gives Early Warning For Volcanic Ash - Pilots get first warnings a/b volcanic activity from lightning http://bit.ly/ecTXdz #ISNS




arrayit:

Arrayit listed in good company in review of epigenetic products and services companies (microarray) download PDF http://bit.ly/aTqvLr




EurekAlertAAAS:

Scientists decipher 3 billion-year-old genomic #fossils : http://eurekalert.org/e/3rbp




portablegenomic:

The PortableGenomics Daily is out! http://bit.ly/bL3Vu5 ? Top stories today by @genomeresearch @sdbn @mobilehealth


portablegenomic:

PLoS Medicine: Participatory Epidemiology: Use of Mobile Phones for Community-Based Health Reporting http://t.co/PL1pgFU #health20fr #hcsmeu




□ 最前線、特殊部隊ヘリ搭乗。すごい臨場感 RT @BluegrassPundit: From the War Front: Extreme Special Forces Extraction Afghanistan (video) http://t.co/k4yM6GG #tcot




naturejapan:

Nature ダイジェスト 特別公開記事:スター・ウォーズのホログラムの実現:新たなる希望? http://nature.asia/eQDK2A 新しいプラスチック材料によって リアルタイム3Dホログラム投影が可能になるかもしれない。





□ rubbish talk.

□ 『秒の二次表現』は可塑的一致性のある「定義」表現か。それは「一秒に起こる計量可能な事象の普遍性」を「秒」とする上では真である。

原理上、イッテルビウム光格子時計は、宇宙年齢137億年以上の時間を誤差一秒未満で計測できる。この「普遍性」は環境外乱を感知するメジャーとしても有効だ。「秒の再定義」とは、観測行為の為のより細かい時間軸グリッドを標準化するということに他ならない。




□ 私は仕事にしろ芸術にしろ、「合理的なデザイン」というモノを信じていないのだけど、要はプロダクトの負荷が流通を変えるほどのインパクトがあれば「合理性」は後からついてくる。

『相応しいものは価値がない。豊かなものは相応しくない。』







SCHILLER / "LICHTBLICK"

2010-12-01 15:19:31 | music10
Schillerlichtblick


>> http://www.sleepingroom.de/lichtblick/


□ Schiller / "Lichtblick" Ultra Limited Edition.

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>Ghost (mit. Kate Havnevik)
Let it Rise (mit. Midge Ure)
Ein Schöner Tag

Release Date; 26/11/2010
Label; Island
Cat.No.; 0 602527 521121
Format: 3xCDs + 2xDVDs
Note: Limited 1,000 stocks (Autographed.)

"Atemlos Live" Blu-Ray Edition
Release Date; 26/11/2010
Label; Island
Cat.No.; 06025 2752106 0
Format: Blu-Ray (PAL; All Regions; DTS-HD, 1080i/50HD)



<embed type="application/x-shockwave-flash" src="http://picasaweb.google.com/s/c/bin/slideshow.swf" width="288" height="192" flashvars="host=picasaweb.google.com&hl=ja&feat=flashalbum&RGB=0x000000&feed=http%3A%2F%2Fpicasaweb.google.com%2Fdata%2Ffeed%2Fapi%2Fuser%2Flensalign%2Falbumid%2F5545552036931217873%3Falt%3Drss%26kind%3Dphoto%26hl%3Dja" pluginspage="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer"></embed>


>> tracklisting.

LICHTBLICK

01. Lichtblick
02. Ghost (mit Kate Havnevik)
03. Zeitschleife
04. Daylight (mit Mia Bergström)
05. Heimathafen
06. Innocent lies (mit Anggun)
07. Le vide
08. Sunday (mit Despina Vandi)
09. Lichtblick reprise



DVD 02 - "ATEMLOS LIVE" in O2-world, Hamburg.

DVD 03 - "HEIMATHAFEN" Secret-gig in Heimathafen, Berlin-Neukölln.


Exkusives Live Doppel-Album

CD.01 + CD.02 - "ATEMLOS LIVE"


SCHILLER - LICHTBLICK from christopher von deylen on Vimeo.





See Also >>
>> lens, align.: Schiller / "ATEMLOS" Review.




今年三月に"Atemlos"をリリースしたばかりのSchillerのニュータイトル、"Lichtblick"。新曲9作を収録した本編"Lichtblick"に加え、17,000人を動員したハンブルグのアリーナ『O2-World』でのライブと、ベルリン・ノイケルンに構える劇場、Heimathafenで行われたシークレット・ギグの模様を収めたDVDが2枚。

そして、前者のライブをステレオ音源にミックスダウンしたCD2枚組を同梱した、世界限定1,000枚のUltra Limited Edition。

"Atemlos"と同様に、各コンテンツとも50平方cmのキャンバス・ペイントにバンドルされ、表面にはChristopher von Deylenの直筆サイン、縁側にシリアルナンバーが記されている。



"Lichtblick"の収録内容は、"Atemlos"発表以降WEB限定で公開されたり、ツアーに向けて新録音されたトラックが目立ち、どちらかというとフィーチャーされているのは"Atemlos Live"の方で、"Lichtblick"こそがオマケという印象が強い。

"Atemlos"以前は、新タイトルまでに前作分のライブ・コンテンツを様々なフォーマットで提供してきただけに、今回、このニュータイトルに乗じて諸々をパーケージで売り込んでしまう方法論には、私ながら「してやられた」感が強い。



ともあれ、一応の新作としてリリースされた"Lichtblick"。その意味するところは"Ray of Hope (希望の光)"であり、カヴァーイメージとして暗闇に輝く六弦の光線が描かれている。ジャケットアートが反映するように、その作風はやや淡白にも感じられるほど、ストイックかつダークなディレクションで纏められている。


録音期間が限られていたせいか、プログラミングやサンプリングのプロセスを要する細部の作り込みは至ってシンプルに聴かれる節があり、Deylenがキーボード1本で仰々しく弾きあげるような構成のトラックが目立つ。

その一つ"Heimathafen"は、彼らがシークレットライブを行ったノイケルンの瀟洒な劇場の名前を冠したもので、この曲は同劇場に捧げられている。表題曲のようなレトロスペクティブなシンセ曲がある一方で、"Zeitscheleife"や"Le Vide"のように、前作から打ち出した純アンビエント風のトラックもしっかりと顔見せを果たしている。


そしてSchillerのPopセンスが光る"Ghost"を始めとする四曲のヴォーカル・トラックだが、"Atemlos"ほどのキャッチーさはなく、寧ろ"Ghost"では掴みどころのないヴォーカルラインにバッキングするインストの、神々しいまでの壮大さには息を呑む。"Daylight"もそうだが、ヴォーカルそのものよりも、彼女達の声を七色に彩る演奏のエスプリというか、世界観も含めた楽曲構成の奥行きにこそ注視してもらいたい向きがある。


制作過程は"Atemlos"リリース以降、ツアー準備期間までを経たものであり、作曲環境や起用アーティストは、ほぼ"Atemlos"のそれを汲むものとなっている為、ここでの紹介は省かせて頂く。




"Atemlos Live"、"Heimathafen"のDVDコンテンツに関しては、従来以上のクオリティにただただ感服するのみである。ハンブルグの巨大なアリーナを埋め尽くす観衆の熱気とミステリアスなライティング、そして神秘的な音楽が渾然一体となって醸し出すシャーマニックなオーラは、このSchillerでなければ作り出すことのできない独特な空間と言えるだろう。


ちなみに、"Atemlos Live"のセットリストには当初"TRY"が組み込まれていたものの、Nadia Aliが何らかの理由で欠場したため、ライブ自体においても同曲は演奏されていない。(元々ライプツィヒ、ドレスデン、ハンブルグ会場では出場の予定があった。)


"Heimathefen"ライブは今年1月の収録。瀟洒なゆかしさを醸す小さな劇場において、薄暗さを湛えた照明な下、360°撮影されたDeylen、Cliff Hewitt (Drum)、Christian Kretschmar (Synthesizer)の三人による演奏を、何処か詩情味ある編集でフィルムしている。

ここでは勿論インスト・トラックしか演奏されていないが、当然ながら、それぞれライブ独自のアレンジが施されており、特に"Atemlos"、"Leidenschaft"は原曲を凌ぐ迫力を備えていることを付け加えたい。


特典映像の"Ten More"は、ツアー中の出演者やクルーの舞台裏を撮影したもの。Schillerらしいというか、独特なスクラムの組み方が印象に残る。




Ultra Limite EditionのExclusiveコンテンツである2枚組CDは、DVDの"Atemlos Live"をそのままCDに落としたものであり、正直特典としての価値は微妙と言わざるを得ない。ただ、同音源をDVD以外で聴きたい時に、コンバートの手間が省けるという点においては便利と評価出来るかもしれない。





□ 追記。

"Atemlos Live" Blu-Ray didn't work on PS3.

Schiller / "Atemlos Live"のBlu Ray版はPS3では再生不可だった。"All Regions"表記あり、PAL版。BDでHDMI接続なので、pal方式であっても本来は再生出来るはずで、事実、PS3側から拒否メッセージはない。読取り状態のまま足踏み

どうもBlu-Ray ソフト側の"1080i/50HD"のエンコード方式に原因があるらしい。比較的新しい問題のようで、海外のフォーラムでも議論が尽くされてない感がある。


eRa / "Classics II"

2010-11-03 19:54:06 | music10
Eraclassics2


□ eRa / "Classics II"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>Ave Paternum Deo
Thunder Flash

Release Date; 18/10/2010
Label; Mercury
Cat.No.; 275 337 6
Format: 1xCD

>> http://era.artiste.universalmusic.fr/

>> tracklisting.

01. Ave Paternum Deo (Pachelbel’s Canon)
02. Madeus (Mozart’s Requiem)
03. Abbey Road Blues (Albinoni ‘s Adagio in G minor)
04. A Brand New Day (Bach’s Cello Suite N°1 in G major)
05. Voxifera (Rock Edit)
06. Prelude
07. I'm No Angel ft. Keith Murrel (Beethoven’s Moonlight Sonata)
08. Journey ft. Fabrice Mantegna (Haendel’s Lascia Ch'io Pianga)
09. Thunder Flash (Tchaikovski’s Concerto for violon N°1)
10. Outro Madeus (Mozart’s Requiem)


All songs adapted, arranged, composed by ERIC LEVI

Abbey Road Studios
Choir directed by Guy Protheroe and recorded by Andy Strange
Assistant engineer and and Protools: GORDON DAVIDSON
Strings Orchestras directed by MARIE JEANNE SERERO and recorded by PETER COBBIN
Bass & Drums recorded by ANDY STRNGE at Air Studios
Mixed by J.P.B at Omega Studios, assisted by NICOLAS BERGER
Mastered by IAN COOPER at Metropolis in London


Artwork by DIE FRAU (Sylvie B.)

Bass: Pino Palladino
Drums: Karl Brazil
Guitars: Michel Aymé and Robbie Mc Intosh (on Albinoni)
Keyboars: Eric Levi
Cello: Anthony Pleeth (tr.1) and Josephine Knight (tr.4)
Trumpet: Derek Watkins (tr.9)
Vocals: Keith Murrell (tr.7) and Fabrice Mantegna (tr.8)
Additional Programming: Alexis Smith





昨年の"Classics"に引き続き、eRaによるクラシック・カヴァー・アルバムの第二弾。前作と同じくロンドンの名門スタジオ、Abbey Road Studiosを主な拠点として製作されている。

楽曲内容から参加ミュージシャン、エンジニアリングに至るまで、殆ど"Classics"と変わらない体制で行われているものの、比較的今作は、Eric Leviの個性と音楽的志向の振れ幅を大きく反映したものとなっている。



"Thunder Flash"で展開される、どこか懐かしいシンセ・インストゥルメンタルは、若きEric Leviがハードロック・バンドで活動していた70-80年代のレトロスペクティブな響きを、今も変わらない熱いビートで刻んでいて、もしかしたら、これはクラシックの変奏曲集というよりも、彼自身の世界観と音楽的変遷の回顧録なのではないかと思わせる節がある。



世の中にクラシカル・リソースは多くあれど、この"Classics"においては、原曲の再現性という点はもとより考慮の内に入っていない。大抵の楽曲で、クラシックの「原型」をとどめるフレーズは、それらからEric Leviが「インスパイア」されたメインヴァースへの導入程度の役割に留まっている。

このクラシックのオリジナルフレーズやベースラインのみを利用した楽曲の混合性は、Ericのルーツたるメタルやロック以上に、HIP-HOPのセンスにこそ似通ったものがある。


eRaとしてのデビューアルバムを飾った"Ameno"や"Mother"にもヒップホップ・ビートが、中世的世界観を反映する混声合唱と、現代的なシンセサウンドを融和させる触媒の役割を果たしていたが、振り返ってみれば、ENIGMA登場以降、NEW AGE音楽全盛のあの頃、HIP-HOP発祥の「サンプリング」という方法論が広く汎化し、「民族音楽や宗教音楽のテクノ化」の流れの中で、Eric Leviのセンスが受け入れられるようになったのは時機的な偶然だったのかもしれない。それは生ドラムを中心に据えることの多いeRaの近作を見ればこそ良く分かる。



この"Classics II"の選曲も、『パッヘルベルのカノン』や『モーツァルトのレクイエム』といった、正式な作品名そのものを出さずとも、「ああ、あれか」と多くの人々がすぐにピンと来るであろう定番のフレーズを引用したものばかりである。

しかし一方で"Prelude"のような、Eric Leviが全編オーケストラ仕様に作曲した荘厳な楽曲も含まれており、近年はサントラも手掛けるようになった彼の『作曲家』としての矜持が見え隠れするコンセプトが敷かれているようである。


因みにこの"Prelude"には、"Classics"の"Adagietto"における1フレーズがアレンジされて組み込まれており、"Voxifera (Rock Edit)"と同様に、再編曲再収録の多いeRaの近作の傾向を今回も裏付けている。



アビー・ロード・スタジオに捧げられたアルビノーニのアダージョを始め、前作に続いて起用されたテノール歌手、Fabrice Mantegnaの"Journey"や、プロ・ボーカリストのKeith Murrellをフィーチャーしたポップソング、"I'm No Angel"など、近年流行のクラシカル・クロスオーヴァーに目配せしたような構成とも捉えらる楽曲も目立つ。


しかしこうなってくるとファン心理としては、やはりEric Leviの類稀なコーラス・センスを存分に堪能できるオリジナル・アルバムを、そろそろ期待したい所なのだが・・・。


Sting / "Symphonicities"

2010-08-23 22:43:35 | music10
Symphonicities



□ Sting / "Symphonicities"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>Why Should I Cry For You?
The End Of The Game

Release Date: 13/07/2010
Label; Deutsche Grammophon
Cat.No.; 274 2537
Format: 1xCD
Note: Japanese Limited Edition includes 3 bonus Tracks and EPK DVD

>> Deursche Grammophon Artist Page.

>> tracklisting.

01. Next To You
02. Englishman In New York
03. Every Little Thing She Does Is Magic
04. I Hung My Head
05. My Ain True Love
06. Roxanne
07. When We Dance
08. End of the Game
09. I Burn For You
10. We Work the Black Seam
11. She's Too Good For Me
12. The Pirate's Bride

Bonus Tracks (Only available on Limited Edition)

13. Straight to My Heart
14. Why Should U Cry For You?
15. Whenever I Say Your Name


All songs written by Sting
Vocals by Sting and Jo Lawry
Guitars by Ira Coleman and Jo Lawry
Bass by David Cossin
Piano by David Finck
Produced by Rob Mathes
Arranged by Rob Mathes, David Hartly and Steven Mercurio


Featuring:
The Royal Philharmonic Concert Orchestra
The London Players
The New York Chamber Consort




スティングがクラシックの名門レーベル、ドイツ・グラモフォンからリリースするアート・コンセプトアルバムの第三弾。ポリス時代のデビュー曲から現在に至るまで、自身の手による名曲の数々を厳選し、フル・オーケストラアレンジによるセルフカヴァーを施したもの。

競演には、これまでにも名だたるソリストやポップ・アーティストとの仕事をこなしてきたオーケストラの名門、ロイヤル・フィルハーモニック・コンサート・オーケストラの他、ロンドン・プレイヤーズ、及びニューヨーク室内コンソートを起用。前作"If on a Winter's Night"から、Jo LawryやIra Colemanなどの実力派パフォーマーも引き続き参加している。


"Symphonicities"というタイトルは、言うまでもなくポリスの名盤"Synchronicity"と『シンクロ』する、今作のコンセプトに基づいたセルフ・オマージュといえるものである。



昨年5月、シカゴ交響楽団が主宰した一夜限りのコンサートおいてオーケストラ・アレンジされた自身の楽曲にインスパイアされたという今回の企画。

オーケストラを率いた大規模公演をアルバム・リリースの前後に敢行するなど、この作品自体が「音源媒体」に完結することなく、あたかもクラシック・コンサートの動機と本質が目指す所の「生のパフォーマンス」を結実する一連の芸術行動において、ある種モニュメントとしてレコーディングされている節がある。



スティングの音楽に、クラシックやロック、或は伝統音楽との垣根を越える普遍性を見出すことが出来るとすれば、かつて名を残して来た西洋音楽家がそうしてきたように、それを譜面に起こすことで「オーケストラ」という、西洋音楽の系譜において最も一般化され、歴史に深く根ざした演奏形式に適合出来るはずだ。


とはいえ、ここに集成されるスティング自身が意図した編曲が、凡百のポップアレンジ・オーケストラと一線を画する物かどうかと問われれば、その境界は極めて曖昧で微妙なものだろう。ロブ・マティスによるアレンジは極めて抑制されたもので、原曲を過剰に飾り立てず、囁かな演奏形式以外の変質を及ぼさない。


しかし曲によっては、たとえば"The Pirate's Bride"や"Whenever I Say Your Name"など、オーケストラ編曲によって原曲以上のポテンシャルを引き出し、上質のアダルト・コンポンラリーにアップグレードしたものも見受けられ、特に"We Work The Black Steam"のように、管弦楽によってオリジナルが本来あるべき形に回帰した楽曲もある点を見逃してはならない。


そういった意味で、今作を単なるセルフカヴァーアルバムという視点で評価するのは、やや狭隘な見方であると言わざる得ないだろう。

むしろ「アルバム音源」としての存在意義に集約されることなく、クラシック音源がそうであるように、「生きた音楽」を届けるコンサート、そこで繰り返し演奏される楽曲が再評価されるプロセスまでを含めた、総合芸術行為の一端として捉えるべき一枚である。

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Why Should I Cry For You?

Under the Dog Star sail
Over the reefs of moonshine
Under the skies of fall
North-northwest, the stones of Faroe
Under the Arctic fire
Over the seas of silence
Houling on frozen ropes
For all my days remaining
Would north be true?

All colors bleed to red
Asleep on the ocean's bed
Drifting in empty seas
For all my days remaining
Would north be true?
Why should, why should I cry for you?
Dark angels follow me
Over a godless sea
Mountains of endless falling
For all my days remaining

What would be trure?
Sometimes I see your face,
The stars seem to lose their place
Whu must I think of you?
Why must I? Why should I?
Why should I cry for you?
Why would you want me to?
And what would it mean to say
"I loved you in my fashion?"
What would be true?
Why should I, why should I cry for you?
Why should I cry?



帆はおおいぬ座の下をくぐり抜け
月明かりに浮かぶ暗礁も超えて行く
秋夜に沈んで
北北西にはフェローの岩々
北極の炎へと潜る
押し黙る海をやり過ごし
凍ったロープを手繰り寄せることに
遺された日々を捧げよう
このまま北に進んでいいのだろうか?

全ての色は赤く血のように滲んで
大海に抱かれて微睡んでいる
虚ろな海を漂いながら
僕に遺された日々を
北へ進めてもいいのだろうか?

どうして どうして僕は
君のために泣くんだろう

闇の天使に追われて
神のいない海を越えて
山々は果てしなく崩れ落ちて
これが僕に遺された日々

何が本当なんだろう?
たまに君の顔が浮かぶときは
まるで星々がバラバラになったみたいに
どうして君のことを想ってしまうんだ?
どうして どうしたって僕は
君のために泣くんだろう?
どうして君はそうさせるんだ?
つまりこういうことだろうか?
「自分なりに愛していたんだ」
本当のところはどうなんだ?
どうして どうして僕は
君のために泣くんだろう?
どうして泣いているんだろう?







Chicane / "Giants"

2010-08-16 04:04:44 | music10
Chicanegiants


□ Chicane / "Giants"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>Titles
So Far Out To Sea

Release Date; 02/Aug/2010
Label; Modena Records
Cat.No.; MODENACD04
Format: 1xCD

>> http://www.chicanemusic.com/


>> tracklisting.

01. Barefoot
02. Middledistancerunner  (ft. Adam Young)
03. Come Back  (ft. Paul Young)
04. What Am I Doing Here [part 1]  (ft. Blandine)
05. Giants
06. Poppiholla (5am)
07. So Far Out To Sea  (ft. Tracy Ackerman)
08. Where Do I Start  (ft. Blandine)
09. From Where I Stand  (ft. I love lucy)
10. Hiding All The Stars  (ft. Natasha Andrews)
11. What Am I Doing Here [part 2]  (ft. Lemar)
12. Titles
13. Middledistancerunner (DC Rework Edit)

exclusive track: "Velo" available in official site.


Chicane is Nick Bracegirdle
written & produced by Chicane / Nigel Butler / James Hockley / Ray Hedges
except for
"Come Back" written by Jack Lee
"Poppiholla" by Sigur Rós
"Hiding All The Stars" by Gary Numan



□ "Middledistancerunner" feat. Adam Young (a.k.a. Owl City)





Chicaneの4thアルバム。
今もクラブシーンのみならず、あらゆる音楽ファンからの絶大な支持を受け続けている理由が、このアルバムには結実されている。


今作の特徴としては、Chicaneの人気とエスプリを決定づけた1stと2ndのアンビエント/プログレ色に加え、ファンク・ビートを基調としていた3rd Albumにおける、ニューウェイブ風のボーカル・トラックも取り込みながら、振れ幅が大きく包容力を持ったアルバムに仕上げられている。



新機軸となるのは"Poppiholla"に代表される柔和なエレクトロニカ・サウンドと、2000年代中期のトランスシーンにおいて多用された、やや懐かし味のあるシンセの切り込みのアクセントなど、ベースやビート周りは今風に洗練されていながらも、全体としては進化というよりも、一歩踏み止まって「良きものを反芻した」というスタイルに見受けられる。


また、これまでのアルバムよりも作品全体を一貫したテーマが強調されており、例えばそれは"Poppiholla"と"Middledistancerunner"、そして"What Am I Doing Here?"におけるメロディの流用などに現れていて、それらは文字通り、エンディングである"Titles"のモチーフ(主題)に帰着するよう構成されている。



ジャンルの垣根を超えて、多くの人々が長らくChicaneに求めて止まなかった透明感と叙情性。その両方面をようやく振り向き、追求したと思われるアピール性の高い一枚。

彼がここに帰って来た理由は、Chicaneが「シケイン」という名を冠するが如く、年月を経て行き過ぎたリスナーの心に追いつき、再び追い求めさせる為であるのかもしれない。


Rain Moods.

2010-07-17 17:08:37 | music10








<noscript>【ニコニコ動画】【作業用BGM】暗い梅雨の午後に聴く音楽【憂鬱】</noscript>



□ lens, align. Mix. - "Rain Moods"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>rain moods (37min. 26MB)


>> tracklisting.

01. "Smile" / Olive 
02. "Weather Storm" / Craig Armstrong
03. "Cry (Brown Bear Mix) / Afterlife
04. "Sugar Coated Fennel Seeds" / F.S. Blumm & Nils Frahm  
05. "Lutherstreet Blues" / Ian Simmonds 
06. "One Foggy Ear" / Kettel  
07. "Lunar Landings" / Kalliope 
08. "Every Hair On Your Head" / Helios


灰色に煙る窓を伝う雨雫。
アンニュイな午後のルーム・リスニングに。





<noscript>【ニコニコ動画】【作業用BGM】遥かなる地球の歌</noscript>



□ lens, align. Mix. - "Far Distant Earth"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>Far Distant Earth


>> tracklisting.

01. "In The Beginning" / Mike Oldfield 
02. "Let There Be Light" / Mike Oldfield 
03. "The Inferno" / Emma Shapplin 
04. "We Are Nature" / ENIGMA 
05. "Only Time Will Tell" / Mike Oldfield 
06. "The Holiness" / Mars Lasar 
07. A New Commandment" / Abba Pater 
08. "One World" / Joel Kanning 
09. "Alas del Aguila" / Achillea 
10. "Ascension" / Mike Oldfield


遠い時の果てに響き渡る悠久の生命賛歌。











Music Discoveries.

2010-06-28 16:03:20 | music10
Ltl



□ Carmen Rizzo feat. Kate Havnevik

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>This Life  (FREE DOWNLOAD)

from New Album / "Looking Through Leaves"
Listen/Buy from Amazon.com
Label; Six Degrees Records

>> Global Noise Blog.

Our good friend Carmen Rizzo has a brand new solo album called Looking Through Leaves, which just came out this week. Carmen is sharing the song This Life with Global Noize blog and we hope you enjoy it! Check out Carmen’s work with Six Degrees artist’s Lal Meri and Niyaz and if you want to dig a little deeper you can check a great interview with him here.





Ied

□ Frontline Assembly / "I.E.D. - Improvised Electronic Device"

Downfall

Release Date; 22/06/2010
Label; Metropolis
Cat.No.; MET660
Format: 1xCD

>> www.mindphaser.com

FLAのニューアルバム。
今回の主要メンバーは、Bill Leeb、Chris Peterson、Jeremy Inkel、Jared Slingerlandの四人に加え、ゲスト・パフォーマーとして、インダストリアル・バンドレジェンド、"Ministry"からAl Jourgensenを招聘。


全体的にミッドテンポなグルーヴに落ち着いていますが、ダークなアトモスフィアと仰々しいメロディラインのレイヤーに、攻撃的なギターリフと突き刺すようなヴォーカルを、従来よりも空間的に配置させることによって、より先鋭的に進化したサウンドを聴かせています。

アルバム収録の"Downfall"と、先行シングル"Shifting Through The Lens"収録の"Endless Void"は、ダウンテンポの壮大なアンビエントに仕上げられており、これらは寧ろDeleriumのスタイルに近い印象。




□ Jóhann Jóhannsson / "The Miners' Hymns"

>> http://www.johannjohannsson.com/

A new film by Bill Morrison with live score by Jóhann Jóhannsson

イギリスの有名なブラス・フェスティバル、ダラム炭坑夫祭の嘱託により、Bill Morrisonの映像作品にスコアを提供。ダラム大聖堂においてフィルムと共にライブ演奏されるそうです。

>> http://www.brassfestival.co.uk/news.php?id=5




Fusion_motorbike_logogif RT @global_music: Salif Keita

>> http://ow.ly/17TfYm

The singer from Mali was born with white skin. His albino condition helped shape his ...




□ Solarstone / "Touchstone" trailer.

</object>



Moje RT @Music_Detected:

>> tttp://lnk.ms/9yrMY

Solarstone - Touchstone : official promo website :




Icdc2

Moje RT @Music_Detected: Conjure One - I Dream In Colour

>> http://amzn.to/9eCFAX (Radio Edit Sample)

Brand new single OUT NOW (de) - only digital download



Eraes

□ eRa - "ERA & THE ESSENTIAL" (incl. "Ameno 2010")

>> http://musicspiritland.blogspot.com/ (Oceano a.k.a. @music_detected.)

Release Date; 13/07/2010 (The Essential)
Release Date; 09/08/2010 (eRa The Album)

eRa (Eric Levi)の1st Albumのリイシュー盤と、ベスト盤がそれぞれDecca Recordsよりリリース。新たにRemaster及びSurround Mixを加えている他、"I Believe In G"といった限定版収録曲、そして名曲"Ameno"のニューバージョンも。


□ "Ameno 2010" Video.

</object>


ビート周りをマイナーチェンジしただけ?





□ Visual.

Bbcearthn

□ "BBC EARTH" / 『グレート・ネイチャー』Blu-ray Single.

>> http://love-bbcearth.jp/
>> http://www.bbcearth.com/


ドキュメンタリー史上破格の総製作費83.3億円を投じて誕生した、全6シリーズ34エピソードの“BBC EARTH”。全篇HDカメラで撮影された映像は、驚くほどに美しい自然の壮大さと、生きものたちの息遣いまで聞こえてきそうな繊細な一瞬を、見事捉えることに成功した。

これまで限界とされていた撮影技術をはるかに越えた驚異の映像美で、生命の真実・神秘を抉り出す、BBCアース最大の作品『ライフ』。2011年には映画化も決定したネイチャー・ドキュメンタリーの決定版。



BBC率いる世界最高のネイチャードキュメンタリースタッフ、"BBC Natural History Unit"の取材した一連の番組を、ブルーレイ・ブランドとして再構成したシリーズ、"BBC EARTH"が日本発売。


とにかくHD制作のパフォーマンスを最大限に発揮するBlu-rayフォーマットということで、その美麗さは過去のライブラリを遥かに凌いで、その史料的価値も高めています。

思わずTV画面に張り付いて、視界いっぱいにダイナミックな自然の光景を広げても、ほとんど粗が気にならない、まるでそこに身を投じているような感覚に驚き。

こうして電気をガンガン炊いて、高画質な自然番組を堪能するというジレンマもあるわけですが...



個人的には、インドの生態系と民族文化に取材した"GANGES"に期待しているのだけれど、やはりシリーズの真価は、従来では考えられなかった映像技術を用いて、個々の生物種にスポットをあてた"Life"にあるでしょう。来年には映画版の公開も控えています。


hammock / "Chasing After Shadows... Living With The Ghosts"

2010-06-13 21:02:29 | music10
Caslwtg



□ Hammock / "chasing after shadows...living with the ghosts"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>Little Fly/Mouchette
You Lost the Starlight in Your Eyes
West

Release Date; 18/05/2010
Label; hammock music LLC
Cat.No.; HMK-006CD
Format: 2xCDs + photo book
Notes: Limited Package - North West East South Book/EP

>> http://www.hammockmusic.com/


Bookphoto4

"North West East South" is a hardback, linen-bound volume that features 100 images Thomas Petillo shot while on four photo trips with Hammock from 2004-2009 (includes all album covers).


□ Thomas Petillo / "north, west, east, soutn" first edition.

<embed type="application/x-shockwave-flash" src="http://picasaweb.google.com/s/c/bin/slideshow.swf" width="288" height="192" flashvars="host=picasaweb.google.com&captions=1&hl=ja&feat=flashalbum&RGB=0x000000&feed=http%3A%2F%2Fpicasaweb.google.com%2Fdata%2Ffeed%2Fapi%2Fuser%2Flensalign%2Falbumid%2F5482016929500504465%3Falt%3Drss%26kind%3Dphoto%26hl%3Dja" pluginspage="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer"></embed>


>> tracklisting.

01. The Backward Step
02. Tristia
03. Little Fly/Mouchette
04. Breathturn
05. In The Nothing Of A Night
06. Andalusia
07. The Whole Catastrophe
08. The World We Knew As Children
09. Dust Is The Devil's Snow
10. How Can I Make You Remember Me?
11. You Lost The Starlight In Your Eyes
12. Something Other Than Remaining



"north,west,east.south," EP

01. north
02. west
03. east
04. south



Hammock is Marc Byrd and Andrew Thompson
Angelic Vocals by Christine Glass Byrd
Cello / string Arrangement by Matt Slocum
Drums / percussion by Steve Hindalong and Ken Lewis
Love Sponge Strings and Horns by Hammock
Radiotronics by William Bowden
Mixed by Tim Powles and Derri Daugherty
Masterd by William Bowden
Photography by Thomas Petillo
Layout and design by Andrew Thompson




□ "Breathturn" video / directed by David Altobelli

</object>

Hammock - Breathturn from David Altobelli on Vimeo.



Director/Editor: David Altobelli
Prod. Co: Conker All / Symphony 19
Exec. Producers: Jesse Fleece / Kelly Norris Sarno
Producer: Ross Girard
Director of Photography: Larkin Seiple
VFX: Hank Friedmann


Seen at: VIDEOMÄCHER No. 2: Brooklyn Bowl: Rfm: Videostatic: Fubiz: Garage @ MUBI: The Flavorpill Fix: Los Angeles Film Festival 2010 (June)


得難い幸運を手繰り寄せるよりも、
欠落を埋めようと希求する姿にこそ
人生の美しさは閃いている。

遠ざかる響き、散りばめた光、
ぼやけていく感情が、
みんなそうして歌になる。

いつ果てるとも知れぬ影踏み
この哀しい戯れに、時は錆落ちていく。



テネシー州ナッシュビルのポスト・ロック・デュオ、Hammockが自身のレーベルよりリリースした4th album。こちらは世界限定287枚のみのLimited Editionで、常任フォトグラファーThomas Petilloの撮影によるフォトブックと、同タイトルの楽曲を収録した"North, West, East, South" EPをパッケージしたもの。



過去三作では、ギターやシンセの音色にエフェクトを効かせ、意識が遠のく程の残響に溺れるようなノイズ・ドローンを主体とするシューゲイザー/アンビエント・サウンドを展開。今回は、その路線を踏襲しつつも、大きく旋回するリズムを巡らせ、克明にドラムを刻みながら、ストリングスの和音で暖色を加味することによって、よりドラマティックで諧調性に溢れる楽曲を連ねている。


特に終盤に向かって高揚していくサウンドは、これまで喩えられて来たサイレント・シンフォニー調のHammock節と比して著しく鋭角的なディレクションで、言わば「エコーストリーム」とでも呼ぶべき音の格子結晶であるが、そのダイナミクスは、この澄んだ水鏡の如き静寂の底で轟鳴する、これまでずっと抱え込んでいた切なる感情の発露ともいうべきものだ。



そのリズムは、あらゆる人の経験する情感と、遠く地平の彼方を動かす宇宙の律動の「結び」を奏で、同時に我々は人として生まれる遥か以前、何もかもが光に満たされた大昔から、あの「響き」を知っている。

音と記憶が共鳴して、あまねく時や光景を、その空気の匂いや湿度などの感触、そして「想い」といったものまでを再構築して描き出そうとするのは、私たちの影身に添い、耳元で囁き続ける幽霊の如き存在が、あの原初の始まりから人々を結びつけているからなのかもしれない。



"Angelic Vocals"とクレジットされたChristine Glass Byrd(Marcの妻)のクリスタル・ヴォイスは、まさにそのような神性すら喚起させる美しさで、時に物悲しい低音を唸らせながら、様々な楽器の音色に寄り添うように溶け込んでいる。

Sixpence Non the Richerの活動でも知られるMatt Slocumの、淡い情感に染まったチェロも、何処までも透き通っていて掴みどころのない楽曲の「芯」とハーモニックに響き合い、その手触りを確かめるようにメロディを縁取っていく。

そして、それらに揺さぶられ、胸を突き動かされる私たちの「心」こそ、曖昧で確かなものであると自ずから証明するものであるのだ。



Hammockのジャケット・アートを手掛けるThomas Petilloが、カナダやアメリカの随所を巡って撮影しストックした写真が、今回パッケージされた"North, West, East, Soutn"とタイトルされた140pにも及ぶハードブックに収録されている。既にHammockの過去アルバムに使用されたものも何点か含まれている。

>> http://www.thomaspetillo.com/

どれも冷たく硬質な感じのする光景を切り取ったものであるが、トイカメラ風の褪せた色味や突き放した構図は、多分に内面的で情緒に満ちていると言わざるを得ないだろう。


"North"は、秋から冬にかけてのカナダの街並みの寒々しく物寂しい情景を。"West"はユタとネバダに股がる塩湖の広大な白い地平を。"East"ではNew Yorkで行われた一夜の夢寐の如きライブの様子を。そして"South"では、アーカンサスやミシシッピなど、アメリカ南部の幽邃な風景が、何処か暗暗しく、もの恐ろし気に切り取られている。



同封されているEP、"North, West, East, South"は、写真集と同様に4パートに区切られた楽曲構成となっていて、それぞれのテーマとイメージが連動するようにデザインされた作品である。こちらは本編CDとは対照的に、過去作よりも増してドープで、深く澄んだ水底に沈んでゆくようなアンビエント楽曲。そしてバンドサウンドは殆ど聞かれない。

しかし4曲とも、透明感に溢れながら非常にストーリー性豊かな側面を持っており、本編以上にHammockの進化的サウンドを垣間見える内容と言えるだろう。



最後となったが、David Altobelliによって撮影された"Breathturn"のmusic videoが素晴しい。アルバムよりも先に公開されたこのPVは、その哀感に満ちた美しい映像と、Hammockの最高傑作と呼び声高いその音楽と相俟って、一編のアートフィルムとして完結している。

幼気な少年が折り鶴を連ねてゆく理由が明らかになるとき、この世に悲しいだけではない涙があることの意味を知る。


David Lyndon Huff / "WorldBeat Asia"

2010-05-05 18:32:47 | music10
Wbasia


□ David Lyndon Huff / "Worldbeat Asia"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>New Beginnings
Eastern Journey

Release Date; 21/04/2010
Lanbel; Green Hill music
Cat.No.; GHD5679
Format: 1xCD

>> Green Hil Music Artist Page


>> tracklisting.

01. The One
02. Essence of Paradise
03. Siam Horizon
04. Beijing Nights
05. Eastern Journey
06. Malaysia Sunset
07. Asian Blue
08. New Beginnings
09. Reflections
10. Walking Dreams

Composer: David Lyndon Huff.
Vocals: Ayaka Nanako, Haruka Natsumi
Koto, Shamisen: Kanji Tsutsui
Audio Mixers: David Lyndon Huff; Amile Cartijen.
Recording: Eastlake Studios, Nashville, TN; Synergy Studios, Atlanta, GA.



An intriguing blend of modern musical technology,
global elements and influences of the Far East



主にNew Age / Light Jazz / Chill Out系クリエイターを中心に擁し、スタイルに拘ったコンセプチュアルな消費型アルバムを多くリリースするGreen Hill Music。そのレーベルを顔と言えるトレンドセッターの一人、David Lyndon Huffによる"Worldbeat series"の4作品目が、凡そ7年ぶりに登場。



彼のソロデビュー作である、1作目 "Worldbeat: World Music For A New Millennium"は、あからさまにEnigmaやDeep Forestのフォロワーとして製作された作品だった。

それらのエッセンスをフィルターに濾したかのような、適度にソフィスティケイトされたチルアウト・アレンジは見事で、お約束ながら民族音楽・グレゴリオ聖歌といった素材を散りばめたエニグマ世代の王道サウンドとして、それなりのクオリティと面白さを醸し出している。


その後、彼の他のライト・アンビエント・プロジェクトである"Sound Therapy series"や"Celtic Dreams"といった企画と平行して、レーベルメイトとの共同製作で"Worldbeat: Brazil"、"Worldbeat: Africa"などといった、更に各地の素材にフォーカスしたチルアウト・アルバムを製作している。



今作には"Worldbeat: Asia"というタイトルが付されているものの、その引き出しはやや狭隘と言わざるを得ない範囲に取材したものである。歌い手としてクレジットされている日本人名の不自然さも相俟って、西洋独特のエスノ幻想に取り憑かれた妖し気な雰囲気を醸し出しており、それはそれとして味を出していると言えなくも無い。


何より、1990年代中期で時間が止まったかのようなビートアレンジは、何処かノスタルジックな気分を誘発してムードに酔いしれる部分もあり、Cafe del MarやBuddha Bar系コンピに代表されるIbiza Chillのように、下手に今風に洗練されて整合性を失いがちなジャンルとも一線を画する様式美がある。



しかしあくまで平易なムード・ミュージックに徹している為、これを「今の作品」として対峙するには辛いものがあるだろう。また過去作品、とりわけ一作目にあったような「楽曲性・テーマ性」を強く主張する節回しもなく、上滑りでしらじらしい日本古謡「風」な演奏、中国伝統歌「っぽい」モチーフに、しかし確実に得も言われぬミステリアスな気持ちにさせられるのである。



David Lyndon Huffは、CCM(Contemporary Christian music)のアレンジャーとして名高いRon Huffの息子として、アメリカン・ミュージックの聖地、Nashvilleで育つ。青年期になって彼は兄弟であるDann Huffとともに、Heavy Metal Band、"Giant"を結成。ドラマーとしてのキャリアを積むものの、バンド自体は一発屋に終わり解散。その後、ワールドミュージックやNew Age音楽に魅せられ、現在に至るという。


Chicane / "Come Back"

2010-05-03 12:03:28 | music10
Comebacksingle


□ Chicane / "Come Back" Single

>> http://www.chicanemusic.com/

Release Date; 26/04/2010
Label; Enzo Recordings
Cat.No.; None
Format: Downloadable Single
Note: New Album "Giant" Coming Soon!


>> tracklisting.

1. Come Back (Radio Edit)
2. Come Back (Original Club Mix)
3. Come Back (Sidney Samson Remix)
4. Come Back (Shock One Remix)


□ "Come Back" Official Video.

</object>


何このPV、ふざけてるの?


ところがどっこい、本人達は真剣も真剣。なぜなら、われらが愛のハートブレイカー「パンツマン」には、溢れんばかりの想いを伝えなければならない、かけがえのない女(ひと)がいるのだから...

そうだ、ヨーロッパへ行こう


寒風吹きすさぶドーバー海峡を渡り、欧州全土を股にかけ、わが胸を焦がさんばかりの「愛」、この大いなる「愛」を、国境を超え遍く人々に振りまくのだ。やがて彼らは知るだろう「パンツ往く所に笑顔咲く」やがて彼らは讃えるだろう「愛満ちるときまたパンツたなびかん」と。そして私はいま、万感の想いを込めて叫ぶのだ"Come Back"と。



なんて女々し、( ;∀;)イイハナシダナー


このVideoの主人公パンツマンこと、ガールフレンドに振られて傷心の日々を過ごすWayne Lennox氏は、ふと目についた小石をけったり、自分の影にじゃれついてみたり(したのかどうかわかりませんが)、彼女とどうにかしてヨリを戻すため、あろうことかChicaneのPVという形を借りて二人の想い出の地を巡り、彼女への壮大なビデオ・メッセージを製作してしまいました。なんとこれが実話と連動した企画なんですね。


楽曲がPaul Youngの名曲"Come Back & Stay"のカヴァーだってのも泣かせるじゃないですか。そんなわけでこのPV、公開2ヶ月で400,000 再生を記録。世界中の人々の冷ややか生温い視線を浴びつつ、その顛末はどうなったかというと...

>> So... did she Come Back? THE TRUTH!!


☆おめでとうございます☆
しかも、オ・メ・デ・タ なんです!

でも、
なんでよりによってエイプリル・フールにupしたんでしょう。
(Chicaneは"this is NOT an April Fools joke!!"と念を押しています。)


視聴者の中には、「お前の脳内彼女を見せてみろよ。huh?」とか心ないコメントを寄せる不届き者もいますが、湧き上がる疑念やドス黒い嫉妬の情もこらえつつ「おめでとう!」と言えるのが大人であり、世界で一番優しい嘘なのではないでしょうか?



5月末頃にリリースされると噂されているニューアルバム、"Giant"(仮題)。Official Siteで数曲試聴できますが、今まで以上に80's フレーバーを前面に出した作風であることが窺えますね。


Gold Panda / "Companion"

2010-04-30 17:37:15 | music10
Gpconpanion

□ Gold Panda / "Companion"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>Quitter's Raga
Black Home

Release Date; 21/04/2010
Copyright; Gold Panda
Format: m4a (iTunes music)
Note; CD Version only available in Japanese.

>> http://iamgoldpanda.com/
>> http://www.myspace.com/goldpanda


>> tracklisting.

01. Quitters Raga
02. Fifth Ave
03. Like Totally
04. Back Home
05. Mayuri
06. Long Vacation
07. Lonely Owl
08. I Suppose I Should Say 'Thanks' Or Some Shit
09. Heaps
10. Bad Day Bad Loop
11. Triangle Cloud
12. Win-San Western
13. Police

All Tracks Written & Produced by Gold Panda

□ "Quitters Raga" Official Video

</object>

【GOLD PANDA とは?】
UK イースト・ロンドンのダブステップのプロデューサー/ リミキサーで、UK の名門インディレーベル、Wichita(Bloc Party, Simian Mobile Disco, The Cribs, Peter Bjorn And John, Clap Your Hands Say Yeah, etc)がマネージメントとして手掛けるアーティストです。


現在まで3 枚のEP( 'Miyamae' [Various]、 'Quitters Raga' [Makemine]、'Before' EP[self-released])をリリース。既にBloc Party、Little Boots、 Zero 7、Simian Mobile Disco 他のリミックスを手掛け注目を浴びています。

毎年恒例のBBC のサウンドオブ2010(2010 年にブレイクが予想される15 組のアーティストの特集)や、Pitchfork のリーダーズポールの2010 年期待の新人の一人に選出されるなど、今年のブレイク候補と世界的に大きな注目を浴びているアーティストです。ちなみに2009 年のPichfork の“The Top 100 Tracks of 2009(2009 年のベスト100 曲)”にも、先のEP の楽曲が選ばれています。
(from: Varicount Records Official site)

とまぁ、何やら鳴り物入りで脚光を浴びることとなったGold Panda。日本限定盤アルバムとしてリリースされた"Companion"は、Gold Panda名義で昨年より発表されてきたEP収録楽曲の集成となっており、新曲は一切含まれていないので注意。(※ 一部では誤認されている。)


その日本人好みしそうなメランコリックかつオリエンタルなフレーバーに満ちた楽曲と相俟って、日本在住経験もあるコネクションからか、やたらと持ち上げられるようになった経緯もあり、既に日本では多くの音楽メディアにインタビューを提供している。


その中で彼は、彼自身を括っている「ダブステップ」クリエイターという紹介を軽やかに一蹴して見せる。確かにGold Pandaの音楽は、そのような最先端を走るスタイリッシュさとはかけ離れた手作り感に溢れている。先鋭的なサウンドを求めるにも大味過ぎて、カットアップ・コラージュものとしてもレイヤーが薄過ぎる。



しかし、楽曲毎のつながりもまるでチグハグなパッチワークなのに、それぞれが色を補い合って一つのおもちゃ箱が完成するような、そんな楽しみに満ちているのだ。メディアが讃えるような先進性やアイデアというのは、実はエレクトロニカ/IDMのフレームに照らして、このアルバムには何ら目新しいものは見当たらない。

ただ言えるのは、「音楽で遊ぶ」という最も単純で無邪気さに溢れた楽しみ方を、(ただ明朗にではなく何処か郷愁を背負いながら、)リスナーの心を打つように思い出させてくれる。そういった意味で、とかくけったいに考えがちな音楽ライターやクリエイター自身に支持されることが多いのかもしれない。



映像と電子ノイズ、民族音楽との不思議なミスマッチを見せるミュージック・クリップが印象的な"Quitter's Raga"にしても、インド人やパキスタン人、バングラデシュ人の祈りの歌が生活に溶け込んでいたというロンドンの都市の一角に暮らしていた想い出を、音というペイントに滲ませてみたものだという。


彼はつい最近になってautechreの作品の良さを理解出来たという。曰く、「音楽を生み出す過程にこそ興奮する」ということで、実は彼自身はもうこんな寄せ集めのアルバムからは、とっくに心離れしてしまっているのかもしれない。(そんなことはないと信じたいが。。)



本国におけるGold Pandaの活動としては、4月でCaribou (Dan Snaith/Manitoba)とのツアーを終了した後も欧州とアメリカを周り、新作EP、"You"の7'' vinylをリリース予定。(ダウンロード販売中)こちらも"Quitter's Raga"と同系統のエスノ・オリエンタル・エレクトロニカの趣となっている。


HYBRID / "Disappear Here"

2010-04-22 23:39:59 | music10
Hydh


□ Hybrid / "Disappear Here"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>Can You Hear Me
Break My Soul

Release Date; 29/03/2010
Label; Distinctive
Cat.No.; DISN192
Format: 1xCD

>> http://www.hybridsoundsystem.com/


>> tracklisting.

01. Empire
02. Can You Hear Me
03. Green Shell Suit
04. Disappear Here
05. Every Word
06. Formula Of Fear
07. City Siren (Reprise)
08. Salt
09. Original Sin
10. Take A Fall
11. Break My Soul
12. Numb

Hybrid is Mike Truman, Chris Healings and Charlotte James
Vocals, Instruments and arrangements by Charlotte James
Vocals on tr2 and tr10 by Tim Hutton
Live Drums by Alex Madge
Orchestra by the City of Prague Philharmonic Orchestra
Orchestrated by Andrew Skeet
Add-Programmings on tr1 by Harry Gregson-Williams



□ teaser player


<object type="application/x-shockwave-flash" height="211" width="250" id="TSWidget14222" data="http://cdn.topspin.net/widgets/bundle/swf/TSBundleWidget.swf?timestamp=1271812074" bgColor="#000000">
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<param name="allowfullscreen" value="true"/>
<param name="quality" value="high"/>
<param name="movie" value="http://cdn.topspin.net/widgets/bundle/swf/TSBundleWidget.swf?timestamp=1271812074"/>
<param name="flashvars" value="playlistItemSelectColor=0xb9b9b9&amp;playlistItemClickColor=0x7f7f7f&amp;linkColor=0x7f7f7f&amp;playlistItemBgColor2=0xffffff&amp;playlistItemFontColor=0x333333&amp;theme=black&amp;playlistItemBgColor1=0xb9b9b9&amp;widget_id=http://app.topspin.net/api/v1/artist/1656/bundle_widget/14222&amp;theme=black"/>
<param name="wmode" value="transparent"/>
</object>



□ "Break My Soul" music video.

</object>



BROKEN, TORN, INSINCERE,
CAN I WATCH,
AS YOU DISAPPEAR HERE?




最先端のエレクトロ・ビートと、重厚なオーケストラの織り成す近未来シンフォニー。HYBRIDのサウンドシステムについては紋切り型もいいところな紹介だが、この"Disappear Here"については、従来のアプローチとはやや毛色が異なっているようだ。


それは今回、『3人目のメンバー』としてクレジットされた女性アーティスト、Charlotte Jamesの貢献に大きく拠るもののようだ。アルバム全編に渡り飄々と艶やかなヴォーカルを披露する彼女は、他にもギターやチェロの演奏も務め上げ、オーケストラ・アレンジそのものにも手を加える才気を滲ませている。

それはHybridの過去作から匂わせて来たオルタナ精神と相俟って、場末のクラブで夜な夜な歌われる日陰の歌の如き瀟洒さを纏って聴かせる、一枚のヴォーカル・アルバムとして、新たな方向性を打ち出しているのだ。


流動著しく、数多の「名も無き歌」が儚く忘れられて行くクラブ・ミュージックシーンにあって、Hybridが特徴とする絢爛でパワフルなサウンド・メイキングで飾り立てられた歌声は、聴くものの記憶に強烈に焼き付き、決して消えることのない魂の跡を刻み付けるだろう。



リード・トラックである"Empire"は、前作"I Choose Noise"も手掛けた大物ハリウッド・スコア・コンポーザー、Harry Gregson-Williamsが参加している唯一のトラックではあるものの、この手のアクション・スコア・ライティングの手法が、Hybrid伝統のダンス・トラックと如何なる化学反応を起こし、影響を与えているのかを推し量ることのできる重要な楽曲と言える。

また、ここで呈示されるモチーフとは異なるものの、アルバム中に度々登場するストリングスのフレーズが、"Empire"を基調としたものであるとも捉えられそうだ。



そんなGregsonに代わり、今作のオーケストレーションを担当するメイン・コンポーザーとして、2nd Album "Morning Sci-Fi"を担当したAndrew Skeetが呼び戻されることとなった。演奏は、サウンドトラック・ジャンルでのパフォーマンスには鉄板の評価を有するCity of Prague Philharmonic Orchestraによるものだ。

だが上述した通り、今作はクラブ・ヴォーカル・スタイルを重視したコンセプトにある為、オーケストラが前面だって主張するトラックは従来より少なく、むしろその効果も、一般のPop領域で見られるそれに近いものが多い。


そんなアルバムカラーに準じてか、名トラックともlive drumsの血の通ったビートが躍動感を添えているが、これにはアルバム完成よりもずっと以前にリリースされたシングル・トラック、"Formula of Fear"を巡るメイキングの動向が関与してそうだ。

事実、"Formula of Fear"は"I Choose Noise"のツアーに参加したCharlotte JamesとJohn Grahamを起用して製作され、そのマテリアルの一部をJohn Grahamが提供しているとされるものの、何らかの事情でGrahamのクレジットは省かれている。



とにかく、Hybridのライブバンドとしての側面を強く見せつける形となっている"Disappear Here"。だからといって、決してこれまでのコンセプチュアルなアルバム構成が損なわれているわけではない。寧ろ歌声によって綴られるストーリーが、彼らの世界観に一つの憂色を添えることで、より心に響き出す忘れ難いシンフォニーを奏でるのだ。


Serendipity.

2010-04-17 23:48:57 | music10
Rakan_2
(十六羅漢岩『観音』; iPhone 3GS; Camera; iPhoto.)


□ Tunes of the Day

□ Bombay Dub Orchestra / "Remixed"

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□ Epic Score / "Epic Drama Vol.1 Intros & Underscores"

Can't Change My Past




□ たび日記

『山形県遊佐町/十六羅漢岩』

>> 珍寺大道場さんによる紹介ページ


春だというのに、折からの寒気吹き荒れる日本海。
この度、新婚の妹夫婦の住む山形県まで出向いた際、
以前から行きたい行きたいと念願していた
「十六羅漢岩」を訪れることが出来ました!

漁師達の安全祈願と御霊の供養のため、
元治元年(1864年)に海禅寺第21代住職寛海和尚の呼びかけで
着工した十六羅漢岩は、岸壁に直接彫り込まれた
荒々しくダイナミックな情景が特徴を醸し出しています。


Rakan2
(iPhone 3GS; Camera; iPhoto.)


供養像としても全国的に割とポピュラーな羅漢像ですが、
日本海の荒波に吹きっさらしの岩に切り出された
可哀想(?)な羅漢さんたちは、そうそういないでしょう。


Rakan3
(おびんずる様(賓頭盧尊者))


ちなみに、ここには十六羅漢の他に釈迦牟尼、文珠、普賢の両菩薩、観音、舎利仏、目蓮の六体を合わせた22体の石像が鎮座しておられますが、このとおり岩に溶け込んで(笑)浸食が進んだ状態のため、現場に居ても見分けるのはなかなか至難の業だったりします。

平日の夕暮れ、頬を凍てつかせるような海風にさらされる中でも、夕焼けと高波のバックショットを狙うカメラマンや、哀愁を求めてやまないバイカーたちが多く訪れていました。



Choukai
(iPhone 3GS; Camera; Tilt Shift Generator.)


>> http://nemunooka.jp/

また、鳥海山を臨む秋田県象潟の道の駅「ねむの丘」にて、
日本海を一望する温泉も堪能してきました~♪
「鳥海」と「眺海」をかけてるんですかね?

長閑ですが荒涼とした風景の続く
日本海沿岸のドライブのオアシス的存在。
泉質は肌にやさしい強食塩水の手軽さもあるのか、
日の入り頃には仕事帰りの入浴客で混んできました。。


私はすぐのぼせてしまう体質なのですけど、
この時間帯には温泉内に西日が直接射し込むこともあって
眩しいやら熱いやら何やらわからないヒートアップ状態に。
でも金色に煌めく水平線を臨みながらのトリップ感が
何とも言えず印象に残りました。


Nightwindmill