ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

クアトロでABC

2011年04月25日 | ワインの話

Photo 結婚を前に友人と最後の独身を楽しもうとカリフォルニアでワイナリー巡りをする話がアメリカ映画「サイドウェイ」。
人生の寄り道と云った意味合いの映画だ。
舞台はカリフォルニアのサンタバーバラ。
カリフォルニアの中でも冷涼な気候でフランス・ブルゴーニュに気候が似ていてサンタバーバラのピノ・ノアールはその品質に高い評価がある。
「サイドウェイ」でも、このカリフォルニア・サンタバーバラのピノ・ノアールを飲み歩く設定になっている。
美味しそうにピノを飲むシーン、サンタバーバラの素晴らしい田園風景はとても印象的だ。
この映画のヒットとともにカリフォルニアのピノ・ノアールはカリピノと呼ばれ新しいジャンルを作ることになる。
この映画には登場しないが、カリピノの先駆けとして有名なのが、ABCピノ・ノアールと呼ばれるサンタバーバラ・Au Bon Climat“オー・ボン・クリマ”のピノ・ノアールだ。
このABCピノ・ノアールがクアトロに入荷した。
エチケットは独特のピラミット型。
オー・ボン・クリマとは露出したブドウ畑だという。
カリフォルニア・ワイナリーのピラミットの頂点に君臨すると云うことだろうか。
しかしクアトロの父には、このエチケットはセンスが良いのかどうか疑問ではある。
しかし、その味わいはいたって繊細であり、カリピノの濃厚なピノと云うよりもブルゴーニュの伝統的ピノの味わいだ。
ABCピノ・ノアールはブームに流されないであろう、豊潤な味わいのピノである。
こういったピノの良さが解ってくると、大人になったなと思うものである。
ちょっとクアトロでサイドウェイしてABCを楽しもう。

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11.ペスカトーレ

2011年04月24日 | パスタの話

Photo クアトロも5周年を迎えたが、ここでクアトロのパスタを順番に解説してみよう。

今日は「ペスカトーレ」¥1400をご紹介しよう。
ペスカトーレは漁師風という名前のパスタだ。
クアトロのペスカトーレは魚介をふんだんに使い人気のメニューだ。
アサリ・海老・ヤリイカ・魚の切り身が必須アイテムになっている。
ここに、ムール貝が加わったりハマグリが加わったりする。
その季節の魚介たちのハーモニーを楽しんで貰うメニューになっている。
充分な魚介が揃わない時は残念ながらお休みさせてもらうことも多いメニューである。
ご紹介をしておきながら、本日は売り切れているメニューである。
クアトロのペスカトーレの美味しさは、その魚介の豊富さだけではない。
アンチョビ・ケッパー・ブラックオリーブなどで、味わいに奥行きを持たせている事も重要だ。
魚介などの色々な旨味がトマトソースに集約されてスパゲッティに絡めていただくペスカトーレ
クアトロを代表するパスタである。
そして漁師さんに敬意を表したくなるパスタである。

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内緒の時鮭

2011年04月23日 | 魚の話

Photo 少女A「ねえねえ、知ってる」
少年B「なあに」
少女A「みんなには内緒よ」
少年B「うん、いいよ」
少女A「今日ね、クアトロに時鮭が入ったのよ」
少年B「なんだい、トキザケって」
少女A「あのね、すっごーく美味しくて貴重なのよ」
少年B「なんだい、キチョウって」
少女A「あのね、貴重っていうのはこの時鮭のことよ」
少年B「なんだい、トキザケって」
・・・
よい子の内緒の話は続くのであった。
どうやら、内緒にしておきたい時鮭が早くもクアトロに入荷したようだ。

少女A「あのね、鹿児島産真ハタ・イトヨリ・カサゴも美味しそうよ、みんなには内緒よ」

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10.なっとう・あさり・きのこ

2011年04月22日 | パスタの話

Photo クアトロも5周年を迎えたが、ここでクアトロのパスタを順番に解説してみよう。

今日は「なっとう・あさり・きのこ」¥1050をご紹介しよう。
しょう油を隠し味に使い、あさりときのこを炒める。
そこになっとうが加わり、さらに炒めるとなっとうの強烈な匂いが増幅する。
茹であがったスパゲッティが加わり鍋を煽る。
味を調え皿に盛り、たっぷりの万能ネギがかけられる。
その皿がテーブルに運ばれると、なっとうの香りとほのかなしょう油とバターの香りにうっとり、もしくはめまいがしそうだ。
なっとう嫌いにはとんでもない話なのだが、なっとう好きにはこの香りを想像しただけで、涎が出る。
好き嫌いが分かれるパスタだが、このパスタの魅力に取り憑かれると大変だ。
薬物患者のように、このパスタを思い出すとクアトロへ足が向いてしまうだろう。
もともとは、クアトロの賄いメニューから誕生したものだが、メニューとしての完成度は高い。
香り、味わいの複雑さに奥行きに余韻、それらを兼ね備えた和風パスタの傑作である。

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9.生ハムときのこのタリアテッレ

2011年04月21日 | パスタの話

Photo_2 クアトロも5周年を迎えたが、ここでクアトロのパスタを順番に解説してみよう。

今日は「生ハムときのこのタリアテッレ」¥1200をご紹介しよう。
クアトロの客席中央に置かれた生ハムは、注文を受けてから切り立てのものを提供する。
その骨付きの生ハムも最後の方になると、厨房に渡される。
残った骨の回りのハムを丁寧にそぎ取る。
この骨の近くの脂身の少ないハムは「生ハムときのこのタリアテッレ」に使われる。
骨の近くの生ハムはとても肉の味が濃い気がする。
その生ハムの軽い塩味と肉の旨味をクリームソースに引き出し、きのことホウレン草で仕上げたのが、この生ハムときのこのタリアテッレである。
そのクリームソースが生めんの持つ気泡に入り込み、パスタの持つモチモチっとした食感と共にスープの深い味わいを楽しむ。
パスタを食べ終わると皿にはクリームソースが少し残るが、このスープも愛おしくスプーンでかき集めたくなるものだ。

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