ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

時をかけるおばさん

2008年05月26日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo 雨が上がって青空が広がると、すでに汗ばむような季節になっている。クアトロの入口には、ニオイバンマツリが花を付けている。ジャスミンに似ているが、ジャスミンほどに派手ではない心地よい香りが漂う。一本の枝に、紫の花と薄紫の花と白い花が入り交じって咲いている。
昨日花が開いた時は紫色で強い香りを放ち、今日その花は薄紫に変わり穏やかな香りに変わり、明日は白い花になって実を結ぼうとする。このニオイバンマツリの英名は“Yesterday today and tomorrow”何やら無常観漂う名前である。
今日もクアトロのママはこの花の香りをクンクンと吸い込んでいる。それだけ早く花は白くなってしまうようなのだが。
ニオイバンマツリも終わると初夏と呼ばれる季節である。クアトロのお客様も「ウニのクリームソース」から「トマトの冷たいスパゲッティ」に移り変わっていく。
今年の「トマトの冷たいスパゲッティ」は、こだわりのトマト「陽姫」を使ってかなり美味しいらしい。ニオイバンマツリの香りでタイム・リープしてきたクアトロ・ママの報告である。

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陽姫伝説始まる

2008年05月25日 | 食材の話

Photo 北海道の中央、大雪山の麓、上川盆地で無農薬有機栽培にこだわった岸川農園。恵まれた自然の中で作られたこだわりのトマトジュースがクアトロに届いた。
トマト・ジュースは苦手だと云う人は多い。クアトロの父もその一人だ。昔の喫茶店でトマト・ジュースを注文するとレモンが飾られ塩とタバスコを持ってくる。味を付けないと酸っぱくて臭くて飲めないのである。そのイメージを持っているクアトロの父は恐る恐る味見をする。
ビンを開けてグラスに注ぐ。色は黒ずんでいる。ビンの口にはかたまりが付いている。だいじょうぶか。
(一口すする)「あれ、酸っぱくないな、甘みがまろやかで心地よい、味に深みがある、ワインで云えばグランバンクラス?」(さらに、グビグビと飲む)
従来のトマトジュースとはぜんぜん違う、これがトマト本来の美味しさである。もちろん、塩だレモンだと味付けはいらない。トマト・ジュースを飲んだというよりもトマト・ジュースを食べたという感覚である。
害虫駆除のために農薬を使うと、害虫は死ぬが土に含まれる微生物も死んでしまう。土に力が無くなるとそれを補うために化学肥料を使う。出来上がった作物は病気になりやすい。そして農薬を使う。そんな悪循環を断ち切り、安全で美味しい物を作りたい。この農園はそう考えたのだ。(グビリ飲んじゃった)
こだわりのトマト・ジュース、その名は「陽姫(ようき)」。600円(180ml)で発売開始!

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いま、食べにいきます

2008年05月24日 | 魚の話

Photo 豊四季原住民もビックリの赤ヤガラは、みんなに愛されていた。
「雨の季節になったら、帰ってくるね」
そんな赤ヤガラの約束はあり得ないことと思いつつも、雨の日が気にかかるクアトロの父だった。
そして、今日雨が降り出すと、あの赤ヤグラが帰ってきた。これは現実なのだろうか、中村獅童ならば、もう飲酒運転はしませんと誓いたくなる奇跡である。
今日、赤ヤガラに再会できるのは、何人もいないだろう。しかし、あの美味しさを今一度提供できると喜ぶクアトロの父だった。
※前回より小さめの赤ヤガラです。食べたい人は急いでください。お取り置きは出来ませんのであしからず。

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愛と旬をみつめて

2008年05月23日 | 魚の話

Photo シェフ・・・・
小骨ばかりで ごめんね
ハモはとっても 幸せなの
梅肉ソースだよと しった日に
湯引きされて 花開く
美味しく仕上げて くれた・・・・シェフ

梅雨時が近づくと食べたくなるハモ。今日もシェフは黙々とハモの骨切りをする。湯引きされ白い花が開いたように仕上がったハモ。あのどう猛なハモがこんな繊細な料理に変わるのだから不思議だ。しかも、ここはイタリアンである。
注文をもらってから骨切りをする。シェフとハモの愛と感動の物語は、クアトロで絶賛公演中である。

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世界の中心で旨いと叫ぶ

2008年05月22日 | チーズの話

Photo 「サク、あなたの名前は萩原朔太郎からもらったんでしょう、素敵ね」
「私は白亜紀のアキよ」
「サク、私はもっと生きたかった、サクこの写真が世界の中心だと思うの」
「アキ、小高い山のような写真だね、そうかそこが世界の中心なんだね」
サクは、アキが大事にしていた写真はアキにとっての世界の中心なのだと知った。そこには、いまもアキは生きているのだ。
「アキ、見つけたよ、君の世界の中心を」
サクは勘違いしていたのだ。アキが大事にしていた写真はオーストラリアにある土地だったが、グルメになったサクはこの写真はラングルというフランス・シャンパーニュ地方のチーズだと思うようになった。
「このチーズを食べるたびに君を思い出すんだ、なんてクリーミーで美味しいチーズなんだ、このチーズを食べるたびに、自分は世界の中心にいるんだなと思うよ」
確かに、ラングルの味わいは世界の中心を思わせる絶品である。

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