ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

カビ葡萄酒

2008年12月19日 | ワインの話

Photo コーヒーの呼び名以上に、ワインの名前は難しいものだ。地名がワイン名になっているものは、モンテプルチアーノ・ダブルッツォとか舌を噛みそうでも仕方がないとしても、ワインの特色を表す言葉も原語のままだと実にやっかいである。
「このワインはディノミナツィオーネ・ディ・オリジーネ・コントラータ略してDOCと云いましてイタリアの高級ワインなのです」
などど云われても、チンプンカンプンである。
「ボジョレー・ヌーヴォーはマセラシオン・カルボニック略してMC法で作るんですよ」
さらにその後の説明を聞きたいとは思えなくなる。

クリスマスも近づいた。クアトロではクリスマスの食後のデザートワインとしてお勧めしたいワインがある。
「クアトロのクリスマスの締めくくりにはドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼはいかがでしょう」
「食後にブルーチーズといただいたら最高ですよ」
「トロッケンベーレンアウスレーゼを食後酒に選んだら彼女もうっとりしちゃいますよ」
と云われても、トロッケンベーレンアウスレーゼってなんなんだと、むっつりしてしまう。
完熟したブドウに灰色カビ菌が付着し、実ったまま干しぶどうになったものを沢山集めて作った極甘口ワインをトロッケンベーレンアウスレーゼと呼ぶ。ドイツでは最高級のワインである。
限られた地域で様々な条件が重ならないと出来ないし、沢山のブドウが必要なために大変に高価である。
灰色カビ菌は貴腐菌と呼び変えられた。カビ葡萄酒ではどうしょうもないが、貴腐ワインというと何やら雅で美味しそうに思える。

「クアトロのクリスマスの締めくくりにはドイツの貴腐ワインはいかがでしょう」
「極甘口のこのワインとブルーチーズの組み合わせは最高ですよ」

※本日よりクリスマスまで限定で、ドイツの貴腐ワインをグラス売りします。グラス(60ml)¥1,000での発売です。

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