クリスマスの夜、高級レストランを予約する。料理は予め決まっている。若干選択する部分もあるがさほどの問題ではない。しかしポマードで固めた七三分けのソムリエとのやりとりが憂鬱である。
「ワインはいかがなさいますか」
さて、あなたはどうしますか。
(1)お水でいいです。
(2)グラスワインをお願いします。
(3)ハウスワインでいいです。
(4)おまかせします。
(5)おすすめを教えて下さい。
(6)ワインリストを見せて下さい。
今日は(5)か(6)を選択することを決意した方へのアドバイスです。
今日の料理に合わせて勧めてもらうにしろ、自分でワインリストから探すにしろ、ポイントはそのワインの価格である。
注文した料理の価格と釣り合いがとれるかはとても大事なところでしょう。
二人の料理の合計よりも高いワインは不釣り合いでしょう。かといってあまり安いワインも料理を引き立てないものです。
難しい言葉でおすすめワインを説明されても、おいくらですかと聞くことは大事なことです。ワインリストをひもとくにしてもページの右側の価格に注目すべきでしょう。
ワインの価格は的確にそのワインの実力を現しているもののようです。
※クアトロおすすめワイン
「グレコ・ディ・トゥフォ¥4800」
イタリア・カンパーニャ州の素晴らしい白ワインです。
その香りの良さはグラスを傾けただけで魅了されてしまいます。
クリスマスには、グラスの向こうの人の存在を忘れてしまう危険があるのでお勧め出来ません。