ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

美味しい珈琲の淹れ方

2008年10月24日 | 食材の話

Photo コーヒーも“珈琲”と書くと奥深い嗜好品という感じがする。その珈琲の美味しい淹れ方を伝授しよう。
珈琲の美味しさのポイントは、タンニンとカフェインにある。タンニンは時間が関連し、カフェインは温度が関連する。適度の時間と温度を管理すれば美味しい珈琲が淹れられるという訳である。ドリップ式においてもこの時間と温度を上手に扱えば美味しい珈琲が淹れられる。
では実際の方法を述べよう。
抽出器具は直前に湯煎をして温めておこう。
粉は専用のメジャーで人数分プラス一杯にする。豆をけちってはいけない。豆が多い分には多めに抽出すればよいが、少ない豆で無理に多く抽出すると美味しくないのだ。
フイルターに豆を入れたらトントンとたたいて粉を平にする。お湯が沸騰したことを確認したらガスの火を止めて10数えてから抽出に取りかかる。100度を通り過ぎてやや下がった温度が良いのだ。
そしていよいよ、珈琲の粉の上にお湯を注ぐ。静かに粉の上にお湯を乗せるように注ぐ。粉が充分にお湯を含み、数滴液体が落ちる程度の量のお湯を注ぎ、粉を蒸らす。ここがとても重要である。
その後、豆の中央から外に向かって“の”の字を書くようにお湯を注ぐ。真ん中の豆が外に押し出されるような感じである。その時の泡の色も確認しておこう。お湯が切れそうになったらまたお湯を注ぐ。次は前回よりも少なめである。徐々にお湯を少なくしていき、3~4回に分けてお湯を注ぎ、目的の珈琲の量を抽出する。その間に泡の色が透明になってしまったら、もう味が出ないので目的の量が取れなくてもそこで中止しよう。無理して抽出するよりも、残りはただのお湯を足した方がましである。
お湯を分けて注ぐことにより、時間を調整している。徐々にお湯を少なくすることにより早い時間に抽出される成分とゆっくりと抽出される成分のバランスを取る。
そのようにして、美味しく淹れた珈琲が何と今日だけクアトロで味わえるのだ。

エスプレッソ・マシンが故障して、今日はドリップ式の珈琲を出しているクアトロだ。

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