モンドール様を出迎えてほっとしていると、ウィリアム・テルの曲とともに「ロッシーニ様」がいらした。ロッシーニ様は北イタリアのチーズである。北イタリアのブルーチーズをシチリア産の甘口ワインの絞り粕に漬け込んだグルメ御用達のチーズである。ジョアキーノ・ロッシーニはオペラ「セビリアの理髪師」や「ウィリアム・テル」の作曲家であるが、大変な美食家としても有名である。ヒレステーキにフォワグラとトリフを合わせた贅沢な料理にロッシーニ風という名を残すほどである。そのロッシーニの名前が付けられたチーズである。クアトロの父はモンドール様同様に丁重にお出迎えするのであった。
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