ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

スベレートのワイン

2008年09月19日 | ワインの話

Photo イタリア・トスカーナ州の片田舎スベレートという村にブリケッラ農園というのがある。日本人の経営するぶどう園である。ここでは農園に寝泊まりする施設がある。農園体験をしながら長期滞在するシステムでアグリツーリズムというのだが、日本の民宿に近いものである。
だいぶ昔になるが、クアトロの父もアグリツーリズムを使い、この農園に泊まったことがある。貴重な体験であった。この農園は黒澤明も馴染みがある。黒澤明が使った書斎もあり、「乱」の試写などを黒澤監督はこの書斎で見たという。クアトロの父としては感激であった。
その辺の話はまだいずれとして、このスベレートという村の話である。海岸近くにある村なのだが、晴天の日は遠くにナポレオンが幽閉されたエルバ島が見える。常に海からの風が吹き付ける寂しい村である。この海辺の村の土壌が実はワイン作りに適していたのだ。イタリアを代表するワインと云われる「サシカイヤ」はこの土地のパイオニアである。もちろんブリケッラ農園のワインもオーガニックワインの部門では色々な賞を得ておりヨーロッパでの評価は高い。
最近では、かの有名なワイン評論家ロバートパーカーが満点をつけた「トゥアリータ」のワインも注目されている。そのトゥアリータのセカンドワインがクアトロに入荷した。「トゥアリータ/ロッソ・ディ・ノートリ2005」である。その奥深い味わいに、黒澤明の「乱」をオーバーラップして味わうクアトロの父だ。

コメント (2)
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