ついに仕上げの時である。
薄い板状になったパスタはカッターの種類によってタリアテッレになったりスパゲッティになったりする。板状のままラザニアにしたり、具をつつんでラヴィオリにするのも楽しい。
タリアテッレかスパゲッティの場合は製麺機にそれぞれのカッターが付いているものだ。そのカッターを通過させ打ち粉をして完成である。
ここまでの工程を振り返ると、完成まで余分な熱がパスタに加わらなかったことと思う。これは大事なことで、デンプンは熱によって旨みをもたらすのだが、冷めたものを温め直しても始めの美味しさは戻らない。生めんは茹でて調理された時に初めて熱を受けるのでデンプンの美味しさを思う存分味わえるのである。
麺は一人分づつ丸めておきたいが、乾麺は一人分100gであるがそれでは生めんでは一人分は何グラムだろうか。正解はCMのあと、
※クアトロからのCM---------------------
四種類の違うタイプのチーズをクリームソースに溶かし生パスタのタリアテッレでいただく「四種チーズのタリアテッレ¥1200」は、チーズ好きのあなたをうっとりさせるパスタです。好評発売中!
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麺は一人分づつ丸めておきたいが、乾麺は一人分100gであるがそれでは生めんでは一人分は何グラムだろうか。生めんの水分量が35%だったので生めんでは一人分135gにするのが正解である。
さらに生めんの製麺の工程ではパスタを畳んでは延ばしてということを繰り返しましたが、パスタの表面にはヒダが出来て気泡を包んでいることは想像出来ると思う。このヒダと気泡が生めんの美味しさのもうひとつのポイントである。このヒダと気泡にパスタのソースの旨みが絡むのである。それでは、この生めんにはどういうソースのパスタが合うのだろうか。正解はまたまたCMのあと、
※クアトロからのCM---------------------
生めんも美味しいが、今日は「岡山産活ワタリガニのオーロラソース¥2400」はいかがだろう。シェフが市場で「高級店はこのぐらいの良い食材扱わないと」と云われ高級店でもないのに、その気になって買ってきたものだ。高級店でないと中々味わえない活ワタリガニを一杯丸ごと使ってピリ辛のトマト・クリームのソースで仕上げたパスタである。
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それでは、生めんにはどういうソースのパスタが合うのだろうか。オイル系のソースよりもスープタイプのソースが好ましいようである。クリームソースなどは最適であろう。トマトソースでもオイルを使わない工程のものは生めんに合わせやすい。
それでは、美味しい生めんの料理をあなたもお楽しみください。(完)