ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

子供服を着た悪魔

2008年09月01日 | パスタの話

Photo 私はパルミ5世。クアトロの入口に飾られているパルミジャーノ・レッジャーノというイタリアからやって来たチーズである。クアトロ開店以来5代目のパルミジャーノ・レッジャーノである。
昨日で夏休みも終わった。クアトロの夏は、イタリアントマト・サンマルツァーノが話題であった。終盤の片品村のトウモロコシも評判だった。昨日も夏休みの終わりにクアトロのスパゲッティを食べるお客様も多かった。
昨日のお客様たちは、今しか食べられないという「片品村産トウモロコシのペペロンチーニ」はまず食べようという。次はサンマルツァーノが終わるというから「ポモドーロ・プレミヤム」にしようかという。それから「秋鮭とイクラのタリアテッレ」に「サンマの和風スパゲッティ」に「スルメイカとアサリの漁師風」に「ウニのクリームソース」をどういう順番で食べようかというお客様の話題が多い。
そんな影で、私パルミ5世は夏休みの子供達に浸食されぽっかりと穴が大きくなっている。私もあといくばくもない運命なのです。私も別れを惜しむパスタのリストに入れてください。
そんな悲痛な思いを胸にかかえるパルミ5世をよそに、今日も子供服を着た悪魔がパルミをほおばるのだった。

コメント (2)
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