ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

父上はS

2008年06月22日 | ワインの話

Photo この三日間クアトロはマスノスケで大騒ぎである。マスノスケのマリネは余分な水分が抜けて、マスノスケの旨みが凝縮された絶品である。さて、これに合わせるワインとなるとしっかりと果実味が濃厚な白ワインでなくてはならない。そこで、ドイツワイン「ファン・フォルクセン/ザール・リースリング2006」の登場だった。このワインとマスノスケのマリネはなかなかのマリアージュであった。クアトロの父面目躍如である。
さらに、今日新たな援軍もやって来た。イタリア・マルケ州の白ワイン、ヴェルディッキオである。
ドイツワインへの偏見を持っていたクアトロの父だったが、実はこのヴェルディッキオにも少々偏見を持っていた。今までのヴェルディッキオは魚の形のボトルに入れられたりして、魚に合う軽い酸味のワインと認識していた。全体に味わいは単調で酸も特別魅力のないものだった。観光地で売られるおみやげワインの領域と認識していたクアトロの父だ。
さて、クアトロ新着の「サルタレッリ/ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ・クラッシコ」だが、まずは名前が長すぎる。これをお客様に説明しても聞く方も疲れる長さの名前である。偏見のあるヴェルディッキオでなおかつ名前の長いワインをなぜ買ったかというと、ラベルとボトルに“S”のイニシャルが付いていたからである。Sはクアトロの父のイニシャルである。これは、クアトロの父に向けた福音と見たのである。何とも単純な男である。
しかし、これはまさに福音であった。ヴェルディッキオのイメージを覆す濃縮感ある果実味は、先のファン・フォルクセンと共通する充分なアルコール発酵となおかつ果実味を残している。魚のボトルを使わずにアルザス・タイプのボトルを使ったのが頷けるのだった。
それにしても、マスノスケは幸せである。また新たな伴侶を得たのである。

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