クアトロに立ち寄ったジェームス・ボンドは、今日のクアトロのおすすめだという天然ヒラメを注文した。
「ワインは何になさいますか、ミスター・ボンド」クアトロの父は問いかける。
「テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン」とかっこよく答えるボンド。
「あいにく、テタンジェは置いてないので、シャルドネのスプマンテでいかがでしょうか」ボンドに対抗してかっこよく振る舞おうとするクアトロの父だ。テタンジェのブラン・ド・ブランには劣るが、そうはひけを取らないワインをすすめた。
「それでは、キャンティの赤にしようかな」
クアトロの父は、呆然とする。オリエンタル急行で敵のスパイと食事をしたときに、舌平目のムニエルにキャンティを注文した敵に不審をいだいたボンドが、同じような注文をしたのだ。(ロシアより愛をこめて、もしくは007危機一発)
「今になって思うと、キャンティもありかなと思ったのですよ、クアトロの父」ボンドは、クアトロの父の表情を察して説明するのだった。
「でもやっぱり、スプマンテかな」
ボンドは冒険を避けた。
※クアトロ本日のおすすめは、青森産天然ヒラメです。
合わせるワインは、「サンティ・シャルドネ・スプマンテ」はいかがでしょう。
キャンティでも、ボンドには内緒にしておきます。