Neurology 興味を持った「脳神経内科」論文

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ワトソン,猫の小脳からコネクトームまで@脳研究所夏期セミナー

2016年06月29日 | 医学と医療
人工知能やコネクトーム研究は,これからの医学・脳科学を変えていくと思います.7月29日(金)9:30から「ビッグデータの医療への応用と脳神経シミュレーション」と題したシンポジウムを企画させていただき,現在,この領域で屈指と考えられる講師の先生方をお招きいたします.ぜひ新潟にお越しください!

演題1.薬剤応答ネットワークの探索
東京大学医科学研究所附属 ヒトゲノム解析センター 宮野 悟 教授
システム生物学,バイオインフォマティクスをご専門とする日本を代表する遺伝学者,情報科学者.ご講演を拝聴したことがありますが,誠実ながらとてもウイットに富む内容で最高に面白いです.スパコン京やIBMワトソンを使ったがん研究に,医療はここまで進んだのかと驚くと思います.

演題2.スパコンの上に小脳を作る
電気通信大学 山﨑 匡 先生
最近,Pezy社の齊藤元章氏が開発したスパコン「Shoubu菖蒲」が,Green500で3期連続の世界第1位を獲得したが,山崎先生はこのShoubu上に,ネコの小脳を実現しました.マスメディアでも大きく取り上げられました.詳しく解説した以下のリンクが面白いです.
1)小脳の仕組みを理解する
2)世界最大かつ最高速を実現した小脳モデル
3)人間の小脳のリアルタイムシミュレーションに挑戦

演題3.脳タンパク質老化とマクロ神経回路破綻

名古屋大学脳とこころの研究センター 渡辺 宏久 特任教授
コネクトームとは,神経系内のニューロンや領野などの間の接続状態を表した神経回路の地図です.コネクトーム研究は,大きく分けてミクロ,メゾ,マクロと,小さい領域から大きな領域に分かれます.このなかで最先端画像技術を用いて神経変性疾患のメカニズムを明らかにしようとする渡辺先生をお招きしました.臨床に精通された先生で,緻密なご講演にはとても定評があります.

第46回(2016)新潟神経学夏期セミナー



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