ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ピアノで力を発揮する子供たち

2013年05月21日 | レッスンメモ
「こんにちは~」元気な声で教室に入ってくる生徒。じわ~っとドアをあけてうつむき加減に入ってくる生徒。何にも言わないけどにこにこしながら入って来る生徒。子供たちのタイプはほんとにそれぞれです。

うつむき加減に入って来る子の中に、ピアノを弾くときは生き生きとして表現力豊かに弾くという子が何人かいます。私はそれを毎週聴いているので、芯はしっかりした生徒だなと思っていますが、日頃のその子の様子を知っている人がたまたまその子の演奏を聴いて、びっくりしたという事がありました。実はその子、普段はあまり自己主張しない、とてもとてもおとなしくて目立たないタイプの子だというのですね。これを聞いて逆にピアノを弾くときの姿しか知らない私の方が驚いたくらいです。その子は、確かにうつむき加減で入って来るタイプだし、こちらの問いかけにはやっとコックリうなずくかどうかのタイプではありますが、ピアノ自体はとても大胆にまたは細やかにと、その曲その曲の特長を捉え感じたままを表現してくれます。いつもは控え目で発言をあまりしないお子さんでも、ピアノで発言(表現)することができたら、いいですよね。

人は学校や職場、家庭でそれぞれ見せる表情が違っていることがあります。これは大人も子供も一緒。それでもみんな同じなのは、得意なこと、興味のあること、好きなことをやっているときに、その人は一番生き生きしているということです。

面白くないことやつらいことがあったとしても、ピアノに向かえばそんなこと忘れることができる、活力も与えてくれる。そんな音楽の力に無意識に反応して、音楽の力を味方にすることが出来るといいですね。

さあ、今日もみんなどんな表情を見せてくれるかな。

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