湯布院の友人を訪ねて

朝、窓を開けると庭の金木犀の香りがす～っと家の中に入ってきます。お天気も良くて本当に気持ちの良い朝です。今が一番いい季節。

私が住んでいるのは別府湾の海岸に近いところなのですが、家から車で海とは反対方向にちょっと走ると、もう山になります。住み始めの時はこの自然環境のありがたさを感じるよりも、こんな見知らぬ土地でどうやって生きて行こうと途方に暮れる方が先だったのですが、今はこの土地に住んでいることをエンジョイしています。とはいっても仕事柄、家の中にこもっている方が多い日々なのですが。

それでも、たま～に外へ出ると、この山や海の美しさが心を安らかにしてくれます。数年前に、別府のすぐ近くのこれまた有名な温泉地、湯布院に引っ越してきて、おしゃれなカフェレストランを開いている友人がいます。音大時代からの友人です。先日、久しぶりに彼女に会いに湯布院まで出かけてきました。我が家から山の方へ車で40分くらいです。お互い仕事で忙しくて、なかなかゆっくり会うことができないのですが、何とか早めに仕事を終えて夕食に出かけました。

　

お互い、大学時代のことを振り返りながら、「まさかこうやって二人が、こんなとこでそれぞれ暮らすことになるなんて思わなかったね」などと言いながら、いろんなことを語り合いました。それぞれ道は違うけど、お互い真剣に生きている仲間というか、同志です。彼女が頑張ってる姿を見ると私も励まされます。彼女の、気負いなく自然体で、でも頑張ってる、という姿がとても好きです。「とにかく淡々と、淡々とやる。これしかないよ！！」この言葉は、私の心に中にス～っと入りました。

お店の方は随分忙しいようですが、この秋は湯布院も例の問題で中国人観光客が激減してるのだそうです。こんなこといつまで続くんだろうと複雑な気持ちになりました。

美味しい食事を楽しんで、たっぷりおしゃべりして、しかし車なのでお酒は一滴も飲まず、夜十時頃家路につきました。暗い山道を車で別府に向かう途中、前方に何かが！　と思ったらカーブの道路わきにかなり大きな立派な鹿がたたずんでいました　最近あちこちで熊が出て来て大騒ぎというニュースをよく見ますが、こちらは鹿でした。まあ、鹿ならシカたないか、ということで・・・。

友人のやっているお店は「コミチカフェ」といいます。湯布院にお越しの際は是非立ち寄ってみてください


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