ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ラン・ラン、右手で連弾!

2017年09月27日 | レッスンメモ
今、世界で最も売れているピアニストの一人、ラン・ラン。左手の故障でドクターストップがかかって、4月から演奏活動を休んでいました。その後初めて、今月16日に行われたフィラデルフィア管弦楽団のガーラコンサートに出演しました。左手が完治したのかなと思ったら、そうではなくて、ラン・ランは右手だけ、そしてもう一人が左手で弾くという、ちょっと変わった連弾で演奏したとのことです。そしてその連弾のパートナーが、ラン・ランが創設したラン・ラン・インターナショナル・ミュージック・ファンデーションで学ぶ神童、14歳のピアニスト、マキシム・ランド(Maxim Lando)です。この日二人が演奏した曲は、チャイコフスキーのくるみ割り人形から「金平糖の精の踊り」、サン・サーンスの動物の謝肉祭から「水族館」、そしてガーシュインのウエストサイド物語から「アメリカ」など、楽しそうな曲ばかり。年に一度のガーラコンサートということですから、会場の雰囲気も大いに盛り上がったことでしょう。

Concert review
それにしてもラン・ランの、次世代を担う若手を育てようという様々な活動、そして、若い人たちに少しでも多くの機会を与えようという姿勢、これは本当に素晴らしいですね。ピアノの世界にはどちらかというと取っつきにくい「巨匠」タイプの人は多いのですが、子供たちが一目で「カッコイイ!」とあこがれるようなスター性の高い人は決して多くありません。ラン・ランの魅力は超絶技巧に裏打ちされた、全身からほとばしる音楽のエネルギー、そして音楽の分かりやすさ、一言でいえば「カッコ良さ」にあると思います。特にピアノを学ぶ若い人たちにはもっともっと注目して欲しいピアニストです。というわけで、ラン・ランの左手、まだ完治してないようですが、一日でも早くよくなることを祈らずにはいられません。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする