ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

手が鍵盤に吸いつけられるとき

2013年12月10日 | レッスンメモ
ピアノを練習していて、とても指がほぐれて調子がよくなって来ると、指が鍵盤に吸いつけられていくような感覚になるときがあります。鍵盤の方から、「こっちこっち」と指を誘ってくれてるような感覚です。キーと指がまさにピタっとくっつくような感覚です。こんな時はほんとに気持ちよく弾ける、とても不思議な感覚です。でも、こういうことってそんなにしょっちゅうは起きないのです。それは練習に練習を重ねた後、何の前触れもなく、ふっと訪れる特別な境地なのです。

これとは逆に、指が鍵盤に押し戻される、跳ね返されるようような感じをうけることもあります。ピアノに拒否されてるみたいに指が鍵盤になじまない時があります。そんなときはたいていこちらがサボった後だったりするので、とにかくピアノさんに対して下手に出て、ご機嫌を直していただくようにします。「ああ、すいません、ハワイで1週間遊んでました。これから一生懸命取り返します。だからお願いですから機嫌を直してください」とまあ、こんな感じ。

私が子どもの頃、「1日ピアノをサボれば、取り戻すには3日かかる」と先生によく言われたものです。素直にこの言葉に従って、とにかく毎日、たとえほんの少しの時間でも、欠かさず練習するということをやってきました。でも大人になると、仕事の都合などでどうしても自分の練習ができない日というのが出てくるものです。私の経験では、実際のところ、まあ一日くらいなら大した支障もなく何とかなる気がします。しかしやはり1週間とおしてピアノに触らないと、さすがに取り戻すのに苦労します。私のピアノも機嫌を悪くするみたいです。手がキーに吸いつけられるような、あの感覚、早く取り戻したいと思います。さ、練習練習!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする