破局に通じる原発銀座の道

全ての道はローマに通じるは誰もが知っている物言いである。

ポン・デュ・ガールはローマ人の水道橋として有名なユネスコ指定の建造物である。昨年はカヌーで下って橋を潜って下から眺めただけで、橋の上に上がったのははじめてである。20M超の丸太などを渡す石が出ていて、なるほどそのように橋を架橋したのかと考えながら眺める。

スペイン国境に近い町にもローマへ連なる道が発掘されていて、町の中を出るところにローマの雌狼の像が門に彫られていた。

近代の我々はどうしてもギリシャ文化の施行を学問の箍とすることが多いかもしれないが、紀元前百年ほどのローマ人の仕事振りを髣髴すると、なにも無理をしなくてもと言うような気がする。

原発銀座の道は、破局に通じるのである　―　流石に世界的な観光地である。背後に大阪のおばちゃんの話し声が聞こえた。駐車場を通ってどこかへ歩いていった。全ての道は大阪に通じる。



参照：
エッフェルよりも通天閣　2008-04-06 | 文化一般
フラッシュバックの共観　2007-05-29 | 暦
最も古いドイツ語医薬書　2007-06-11 | 文化一般
活字文化の東方見聞録　2006-05-12 | マスメディア批評
ゴットフリード・Ｗ・ライプニッツ　2004-11-18 | 数学・自然科学
皇帝のモハメッド批判　2006-09-16 | 文化一般