日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

晩秋の北海道で(6) 頭大仏・一言

2017-12-14 15:19:02 | 自然

ふと気になって札幌の友MOROさんに電話した。「そっちは雪?雪景色?雪道?」。三つの?である。でも彼の答はこともなげ!まだまだ!である。さて、この滝野霊園の「頭大仏」。晩秋の、とタイトルを打ったが初冬のとか雪景色の!と直さなくてはなどと気になったりしたが、年中公開(年末年始は閉園)とされているので気にすることもないか!

安藤のスケッチには、盛り上げた小山に鎮座する大仏の姿があり、その下部に屋根をかけた仏殿の中の大仏、そしてその合作、つまり実施した様が描かれている。時を経て想い起すと、この安藤の美意識が妙にツクリモノに観えてきて(感じられてきて)、さて?と考え込んでしまう。とどのつまり、この狭苦しい空間の中の「大仏様」。何となく可哀そうになってきたのだ。

<これでこの項は終わり、北海道の広い平原の中で閉じ込められた仏の姿、何を、どう思えば良いのだろうか!とはいうものの、だからこそ忘れられない風情、とも言って置きたくなる。更にこの大仏は、僕たちを象徴しているのか、などとも・・・・と書いてきたがこの大仏様、いいお顔をしています。:

(以下12月18日追記) 上記記載したものの、月の初めに奈良東大寺の大仏を拝見して、大仏様は狭い空間、つまり人間の寄り添える空間の中で鎮座しているのではないかなどとふと思った。安藤は様々な工夫をしてこの仏の姿を、この墓地のある大平原の中で人間の視覚の中で、天空を呼び込みながらの構想を祈念し,この建築を構築したのだろう!と・・・・・とどのつまり僕は瞑目する>



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