日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

信州:松本と飯田詣で得たもの:70年前の光景と!

2017-07-17 16:24:33 | 建築・風景

先週の週日、長野県松本市にオフィスを持つ川上恵一さんと、飯田市に拠点を築いた松下重雄さんと言う地方都市に根を下ろして建築と取り組んでいる二人の建築家に、建てた建築を案内してもらって写真を撮り、ヒヤリングをしてきた。

その折の様相は、`建築ジャーナル誌(月刊)`に連載し5年目に入っている「建築家模様」に記載させて戴く。おそらく、自ずと`建築と風土`という命題を考察する事になり、僕自身の軌跡を振り返ることになるだろう。 

JIA(日本建築家協会)での長いお付き合いになった川上さんは丁度一回り若いものの同じ辰年、改めてそんなことを確認することにもなってお互い、ホーと溜息をついた。

初めてお会いする松下さんは少し若いがほぼ同年齢、現役バリバリで建築家としての実務に全うすると言うそのパワーと建築家としてのスタンスに、`そうか!`と思わず瞑目することになった。 

松本市は山地を周辺に望むとしても信州平野といってもいい平坦地、ところが飯田は天竜川沿いの町並みの背後には、山脈が迫る盆地、そしてその傾斜地に点在する家屋、ふと小学生時代に故あって過ごした、両側に山地を望むその真ん中に、下津深江川が流れている熊本県天草の下田村(当時)を想い起こすことになった。 

異なるのは、バラックだった我が家からの、目の前の天草灘の先に長崎の野母半島を見遣る光景、そして満天の星と天の川!当時は街頭もなかったので浮かび上がるその見事な光景が、七十数年前から僕の頭にこびりついている。