日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

町田がらくた骨董市で手に入れた宝物・エッチング

2017-07-09 20:17:12 | 愛しいもの

妻君と来宅した娘に案内されて、小田急線町田駅から歩いて10分ほどの、町田天満宮境内で行われる骨董市に出かけた。

7月に入った初日の1日(土)。天気がいまいちで降ったらどうなるかと気になったが、出展者はテントを設置していて平気の平左。でも幸い雨が逃げてくれた。

骨董市に行くよ!と言われてふと思い出したのは、嘗てやはり妻君と娘に誘われた大和市の街路での骨董市で手に入れた、奇態な神様像の姿だ。この神様は、家屋が搭状になっていて高さが18センチほどの4面の上部に、笑顔やしかめっ面、怒り顔など多彩な表情(と思っているのだが)の御顔が刻み込まれている。 底に張られたシールには、「2006年父の日」と共に「プレゼントしてくれた娘の名前」が僕の字で書かれている。そうか11年前の父の日の前後に一緒に行ったんだ、とグッとくるものがある。この彫刻は、大切な僕の宝物の一つだ。 

さてこの度の骨董市。僕が手に入れたのは、艶やかな色彩のガラスで作られたぐい飲みと、3点の「エッチング」である。 

この度の骨董市でのエッチングに思わず魅せられたのは、事務所のトイレに掛けている`ドンホセ`が左上にただ一人、カルメンと彼女を取り囲む大勢の男が右下に描かれているエッチング、そのドンホセの悲痛な顔が妙に気になっている作品の,右下に記されている作者のサインが同じだったからだ。この版画を嘗て手に入れたのはある画廊、なぜか作者不明だったが魅せられて手に入れたのだ。 

さて、版画の作者の名前をテントの主に聞くと、ちょっと困ったような顔をして実はわからないとのこと。あるとき顧客が3点のこの版画を持ってきて、置いていったのだという。 

僕にとっては思いがけない出会いでもあり、安価でいいとの店主、3点とも手に入れてしまった。

何はともあれこの味わい深い作品の作者を知りたい。