日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

沖縄へ(1) 建築家根路銘さんと共に建築・城址・御嶽・陶房そして寓話へ

2016-02-16 17:29:29 | 沖縄考
小さいお子様連れの方々とお身体のご不自由な方々もとアナウンスされてゲートが開いた。
そろそろ立ち上がろうかと椅子から腰を浮かせようと思った途端、携帯電話が鳴った。今起きたところで!と寝ぼけ声の笑みを浮かべている様子が目に浮かぶ。建築家根路銘さんからだ。いま空港で、そろそろ搭乗するところだよと言いながら「いや!ホントニ楽しい訪沖を!」と僕も笑顔で伝える。

昨夜は、いつものことながら根路銘さんに案内されて、那覇市安里の「うりずん」で、琉大を卒業し東京の建築計事務所で設計を学んだ時の先輩、九州工業大学建設社会工学科の教授ご夫妻と共に深夜12時を過ぎたほぼ閉店まで、うまい料理と酒。僕の選んだのは、昼間訪ねた象設計集団の建築今帰仁公民館にちなんで今帰仁酒蔵の島酒。
朝の5時半には起きなくてはいけない僕を心配して大丈夫か!と電話をくれたのは2月14日の日曜日の朝7時40分の那覇空港での一齣だ。(実は申し込みは早かったのに、始発便しか空席がなく、やむなく始発で帰郷)

なにしろこの4日間(4泊5日の旅)、毎晩深夜の12時過ぎまでなんだかんだと島酒を飲んでいて、数時間寝て朝の8時に集合、沖縄の建築家はタフだ・・とつくづく感銘を受けたが、ふと考えたら彼らは若いのだ!
さて、今年の訪沖も、聖クララ教会のコンサート拝聴のため、演奏の始まる前に例年のように一言挨拶を述べさせてもらった。
その日は併設されている修道院の一室に宿泊(僕は2度目)。そして翌日封鎖されている基地内の海軍病院の内外を渉外管梅原一郎さんに案内して貰い、コンセットハウスバーで軽く一杯を!
そして夜は、久茂地から若狭に移ったJAZZのライブハウス寓話へ!

さて訪沖の最終日の前日は、今帰仁方面探索。通り道の読谷のやむちんの里「大嶺實清」さんの陶房を訪ねて、實清さんの陶話に関連した広い視野の話に聞き惚れた。
声を掛けた読谷に留まっている母校明大の後輩、文化人類学を専攻する中田君も目を見張っている。大きな刺激を受けたようだ。
陶器市の直後なので展示棚は空け透け、作品がないので工房で勢力的に作陶をされている父をご息女が、恐縮する僕たちを置いて呼んでくださったのだ。

さてさてその全てを車で案内してくれたのが我が若き友根路銘さんだが、基地内ツアーの運転は、コンサートを主催する建築士会島尻支部の、支部長に就任した大城満昭支部長だった。穏やかで笑顔のやり手、話が弾んだものだ。

<写真 根路銘さんとともに>