日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

沖縄旅(1) JAZZのライブハウス「寓話」へ

2012-02-16 18:33:40 | 沖縄考

通勤電車が新宿に着くと、今日は一日中寒いとのことですのでお気をつけてお出かけ下さい、とアナウンスがあった。いつもなら余計なお世話だと気に障るのだが、昨夜遅く沖縄から帰ってきて20℃の温度差を実感し、空気の冷たさが妙に愛しくなって首をすくめて事務所に向かう。

2003年、ドコモモ100選として選定した「聖クララ教会・修道院」の存在を多くの人々に知ってもらい、その存続をサポートするために5年前から聖堂で室内楽のコンサートをやっている沖縄建築士会島尻支部の建築家、根路銘(ネロメ)前支部長から相談を受け、娘を誘い選定プレートをもって沖縄に飛んだ。ラサール神父に差し上げるのだ。
2月10日から2泊三日という短い旅である。
娘は微かに覚えているというが、小学生低学年のとき家族で行って以来の沖縄、僕がことあるごとに沖縄、沖縄と言うものだから親孝行のつもりで同行してくれたのだ。そして(多分)沖縄にはまった。

短い旅だが娘のペースののんびり旅。首里城、玉陵(たまうどん)、石畳を歩いて途中にある巨木の御獄(うたき)だけで時間がいっぱいになり識名園はパスして霊園を見せる。大きな亀甲墓とその入り口に設置された「制さつ」(殺気除け)屏風(ひんぷん)に驚いたようだ。
玉陵に見る王朝文化と、風水思潮の中国文化の混在、そして御嶽。
牧志市場のエスカレーターの下で根路銘さん、新川支部長と待ち合わせて、2階の食堂で前夜祭だ。島酒を酌み交わす。何度も沖縄通いをやって、沖縄の人たちは泡盛を島酒ということに気がついた。島酒、そうだ、島の酒だ。ここは沖縄なのだとグッとくる。
そして那覇の夜、必殺・JAZZのライブハウス「寓話」である。