日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

ぶらり歩きの京都(7) 御菓子司中村軒と京都伝統工芸館へ入ってみた

2010-07-17 19:18:26 | 建築・風景

桂離宮への往きは阪急京都線桂駅で降り、何の変哲もない街の中を15分ほど歩いた。帰りは京都駅行きのバスにする。
時間を見てバス停の向かい側、桂大橋の手前の中村軒に入る。娘がいいお店なんだよという。明治15年の創業した菓子司だ。僕のあんみつも美味いが、娘のカキ氷がなんともいい味わい。掻いた氷がざらざらしておらずすべすべの舌触り、こんなの初めて。これが京都の味か!

駅に近づき車窓から見上げる京都タワーが輝いているような気がした。上ったことがない。設計者山田守の研究者でこのタワーが大好きな大宮司さんの丸顔が頭に浮かんだ。明日昇ってみようか。

地下鉄烏丸御池で降りてホテルへ向う途中の「京都伝統工芸館」が開いている。覘いてみた。「伝統を、未来へ」がキャッチフレーズだ。陶芸や金属装飾などの京都伝統工芸大学校の卒業生で若手の作者が実演をしていた。作品を手に取らせてもらい話を聞いた。この世界で生き抜いていくのは大変だと溜息が出たが、彼らは自信があり皆明るく前向きだ。

皇太子殿下が此処を訪れた時の、僕と同じように問い掛けている写真があちこちに懸けてある。案内する京都の○○さんの殿下を支えこむような愛想笑いが気になった。写真は一枚でいい。京都の品格を損なう。
もう一つ建築家として述べておきたい。この建築の京都伝統工芸館の模型が誇らしげに展示されているが、建築家の名前や其の仕様も施工者名も書かれていない。是非記載検討をしていただきたい。

ホテルにチェックインして「れんこん屋」に向った。