色気のあるいい男っているのだ。新宿西口広場の柱に貼られた数枚のロバート・デニーロの顔。スバル・レガシーのポスターだ。しわや皮膚の毛穴までが克明に撮られているが、その質感がえもいわれぬ初老に近くなった『壮年』男の味わいを醸し出している。
もう一枚は、一昨年訪ねたSeoulの地下鉄に乗る駅の壁に貼られていた若い女性のクローズアップの写真、化粧品のポスターだった。美しい。僕には縁のない若い美人だ。と書くと、不服そうな顔をする若い「こ」(女)が・・いるかなあ!
ポスターには賞味期限があってうっかりすると貼り替わってしまってなくなってしまう。Seoulのこの素敵な写真は即座に撮影したが、ロバート・デニーロのポスターは撮り損なってコトバでしか紹介できないのが残念だ。<ポスターとはいえ肖像権があるかもしれない!>
俳優と言う、いわば自由人だからこの風情が得られるのか、こういういい男だから俳優になれるのか、まあそんなことはどうでもいいのだが、僕はこういう男の情感が好きなのだ。
憧れってあってもいいんじゃない!
僕の好きだったポール・ニューマンや、NATO秘密情報員ジョン・ドレイク、いや奇妙だったプリズナー№6の渋いパトリック・マッグーハンが昨年亡くなり、全くタイプの違うデニーロに心が動いたって・・
でも不思議なのは、TVコマーシャルではレガシーを運転する小さなデニーロの姿は映し出されたものの、クローズアップが無い。損したんじゃないの?レガシーフアンを獲得できなかった、とかで・・
二つのポスターを並べて掲載したかったのだが、デニーロがいないので仕方が無い。仁川(インチョン)の旧いレンガ造建築の窓から表にいる僕を誘う妖しげな女のポスターを並べてみた。
韓国の女って油断できないのだ。