日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

愛しきデジカメD700 愛知県立芸術大学を撮る

2008-10-18 20:21:25 | 写真

11月にキャノンからフルサイズのデジタル一眼レフが発売されると新聞に書かれた。気になり事務所の帰りにカメラ館に行くと、A3二つ折りの黒い表紙に「5」と大きく書かれた、EOS5D MarkⅡの新製品ニュースがおかれている。5D後継機だ。電車の中で繰り返しスペックの確認をした。

有効画素数2110万画素。キャノンらしい高画素だ。他はさほどニコンのD700とかわらない。動画の撮影ができるとされているが、僕には不要。むしろ連続撮影速度の3.9コマ/秒は、D700の5コマに及ばない。これを書いている僕の手元に、このパンフレットと写真雑誌10月号がある。
写真雑誌には、これがEOS5D MarkⅡという特集が組まれている。慌てて書かれたようで、カメラの写真と詳細なスペックが紹介されているが、最後にまだ実機を手にしていないのだが、とあるのでなにやら肩透かしを食ったような気がした。

この写真雑誌の隣にカメラがある。D700だ。そうなのです。買ってしまったのです。
このブログに『手にとって「ワクワク感」が感じられないのだ。違和感なく手には馴染む。撮れるがこれで写真を撮ってみたいという喜びが起きない。言い方を変えると欲しいと思わないのだ』と書いたばかり。(8/7)
ところが使い始めて思う。なんと「ワクワク感」を感じ、何だか愛しさまで覚えるのだ。アナログ人間の僕にはなかなか使いこなしきれないスペック(仕様)が詰め込まれているが、これを一生懸命構築したニコンのスタッフの想いが伝わってくる。「重い」と書いたのに、この重さにさえ剛性を感じそれさえ愛しくなる。デジカメでもそんなことが起こるのだ。これは発見だ。

なぜキャノン5Dの後継機が出る前に買ったのか。
妻君がどうしようもないね!と苦笑した。仲のいい写真家Iさんが買ったからでしょ。あんたはすぐ人に影響されるんだから・・まあね。建築を撮る僕はシフトレンズを使うためにフルサイズが欲しかった。当たり前の話だが、新しく出たニコンの24㎜がいいに決まっている。そしてプロとして検証したIさんが断言した。まったく違うというのだ。

愛知県立芸術大学を訪ね、持っているPC28ミリを使ってみた。
このキャンパスは吉村順三の計画と設計によって建てられたが、担当した奥村昭雄東京芸大名誉教授の代表作でもある。愛知県ではこのキャンパスのあり方の検討をしている。僕のところにヒヤリングに来るというので現状が気になり出かけたのだ。(9/10)
あの長い講義棟をPC28でも撮ってみた。撮れるが露出の調整が難しい。いずれPC―E24mmを手にしたい。高いので、M6のブラックの方を手放すことになるかもしれない。D700を使いこなすために。そうだ、建築を撮るために。
よーし、写真を撮るぞ!