日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

<添景・点々> いい日曜日

2007-07-15 15:44:26 | 添景・点々

点描というシリーズをつくってみたがどうもしっくり来ない。点景、添景、光景という文字がちらついた。景ばかりだ。でも何だかイメージが固定しそうだ。ふらふらとちょっと感じたり思いついたことを気軽に書いてみたい。点々をくっつけた「添景・点々」という言葉がふと浮かんだ。これでやってみよう。

三連休、何の休日かと思ったら「海の日」。その海の日を吹き飛ばした猛威を振るう台風に日本列島は見舞われている。亡くなった方もいる。言葉では言い表せないが心が痛む。沢山の友人のいる沖縄や天草や長崎が気になっていたら、岡崎にいる妹から電話があった。数年前に家の周辺が水浸しになったことがあって心配だという。電話を変わった愛妻が、マーちゃん(妹の次男)に来てもらうといいよ、と言っている。台風には気をつけたほうがいいと言うのだ。

僕が子供の頃は二百十日と言った。立春から数えて210日目、9月1日頃に台風が来るのを警戒する言葉だ。二百十日の前に行う「風祭」という風情のある詞のお祭りは、その風を鎮め豊作を願う神事だ。小田急線に風祭という駅があるが、台風との由縁があるのだろうかなどと思ったりする。ここ数年、二百十日という言い方を聞かなくなった。7月なのに台風が来てしまうからだろう。何か様子がおかしい。
嵐の前の静けさとよく言うが薄日がさしてきた。TVでは南関東地方が暴雨風域に入ったと言っているがどうしたのだろう。

この原稿を書きながらチラチラ見ているTVで、マリナーズがタイガースと戦っている。解説の高橋直樹のしゃべる投手とキャッチャー、打者との駆け引きが面白く、つい見入ってしまう。イチローと首位打者争いをしているオルドニエスを三振に切って取ったときには、思わず腹の中で喝采した。
その前の試合で、レッドソックスの岡島が、最終回ツーアウトでツーストライクを取ったときの観衆が、スタンディングオベーションをしたときにも感激した。イチローが五年契約をしてマリナーズに残ることになって、会場から大きな拍手で迎えられる有様も心を打った。大リーグって素晴らしい。岡島は次の一球でヒットを打たれてしまったが、次の打者をしっかりと抑えた。おや!城島が満塁ホームランを打ったぜ。すごーい。
プッツが三者連続三振に抑えてマリナーズが勝った。球場の全員が立ち上がって踊っている。

妹に電話をした。マーちゃんが泊まってくれた。何だか安心して久しぶりにぐっすり眠れたそうだ。マーちゃんは風の音が気になって眠れなかったようだが、部活の指導があるのでと朝早く起きてすぐに出かけたと言う。中学校の先生なのだ。マーちゃんの奥さんがお母さんのところに行ってあげたほうがいいよ、と言ってくれたという。そっけないくらいさっぱりした奥さんだが、温かい心が一杯だ。
いい日曜日だ。