日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

座談会「建築文化を語る:ジャーナリストの立場から」

2007-02-13 13:33:53 | 文化考

<第16回JIA保存問題東京大会 「建築家と保存問題の現在(いま)>

JIA保存問題東京大会を,東京大学本郷キャンパスで2月17日(土)18日(日)の両日、一泊して行うことになった。
僕は初日のセッション2で、第一線で活躍しているジャーナリストを招いて行う座談会で聞き手として参加する。また二日目のメインの「建築家と保存文化の明日」というテーマで行うシンポジウムでは、パネリストとして参加し、評論家の松葉一清さん、JIAの元会長で前川建築事務所出身の大宇根さん、それに保存問題委員会現委員長の川上さんと共に様々な視点から今の保存問題を論議する。進行役はこの大会の実行委員長久米設計の野中さんである
詳細はこのブログにリンクしている僕のHPのイベント案内をご覧ください。ご都合つくようでしたら是非お出かけください。


セッション2 座談会「建築文化を語る:ジャーナリストの立場から」

日 時  2月17日(土)pm3:15―5:45
場 所  東京大学本郷キャンパス工学部2号館 213号大教室

 都市は建築で充たされており、建築は人の手でつくられる。つくられる経緯の中で様々な物語が生まれる。その物語は時代や社会を包括しており、建築の姿と共に人々の心の中に留まる。さらに時を経ることによって、生活する人々或いは通りすぎる人々つまり人間と、建築と環境との関係の中で「記憶」という概念が生じる。建築と市民が結びつくのだ。それが「建築文化」なのだといいたい。

セッション2では、第一線で活躍しているジャーナリストをお招きし、様々な視点からこの「建築文化」について語り合うことにしました。

<話し手> 順不同
西田健作(朝日新聞)
高野清見(読売新聞)
津川  学(日刊建設通信新聞)
宮沢  洋(日経アーキテクチュア)
田中紀子(東京人)
白井良邦(カーサブルータス)

<聞き手>
兼松紘一郎(兼松設計)

建築家にとって、「他者」の視線がどこに向いているのかを窺い知る機会は少ないものです。
ジャーナリストが建築をどう捉えているのか、市民の視線をどのように受け止めているのか興味が尽きません。また新聞や雑誌はどのような仕組みでつくられているのか、テーマ構成や取材のなかでの記者や編集者とトップやデスクとの関係、或いは報道と署名記事(例えば文化欄に記載されるもの)の関係、各紙(誌)の建築に対するスタンスなどについても好奇心が刺激されます。
建築家として聞きたいことは山ほどあるのですが、ジャーナリストサイドからも、建築家や建築界に聞きたいこと、問いかけが沢山あると思います。
楽しく建築文化を語る中で、今大会のテーマ「保存文化・保存問題の今を問う」の答えが聞こえてくるのではないかと期待します。