田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

サムライ/夕日の中の理沙子(2) 麻屋与志夫

2009-03-25 15:27:13 | Weblog
「翔太。逃げよう」

エレナが翔太の腕をひく。

「だめだ」

「逃げないと全滅だよ」

「それに、エレナ。日本の吸血鬼と兄たちは戦っている。

わたしたちを餌にして。

わたしたちなら子どもが産めるからと……。

同盟を申し入れて拒否されたのよ」

「姉さんだけでも逃げて」

宝木のサターンはサブロウたち日本吸血鬼のために。

東欧の吸血鬼とたたかつている。 

公園の奥の方からは怒号や悲鳴。

恐怖の叫び声が聞こえてくる。

どうやら一般市民もいるらしい。

少し早い夜桜を観にきた。

ジョギングをしていた。

散歩していた。

公園にいるホームレス。

この時刻にここにいたのが不運だった。

襲われている。あきらかに人の悲鳴がした。

翔太をエレナがとめた。

参戦すると、追いすがる理沙子とキヨミをふりきった。

翔太は奥へ進む。

「翔太。やめてよ。かなわないよ」

エレナが追いすがってくる。

「あぶないよ。死ぬよ」

「神風特攻だ。サムライ魂だ」

「ばか。どうなってもしらないからね」

どうかなっている。

宇都宮がおかしくなっている。

それに気づかないからのんびりと暮らしているのだ。

この吸血鬼warsをしったら恐怖に慄くだろう。





one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
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ああ、快感。
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